土壌・資材の評価と肥効改善による効率的養分管理技術の開発

課題名 土壌・資材の評価と肥効改善による効率的養分管理技術の開発
課題番号 2012020379
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 高橋茂
野中邦彦
協力分担関係 農業環境技術研究所
東京工業大
日本土壌協会
山形県農業総合研究センター
群馬県農業技術センター
神奈川県農業技術センター
三重県農業研究所
秋田県立大
新潟農総研・畜産研究センター
(株)伊藤園
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 土壌診断に基づく適正施肥実践のための簡易診断法の開発・改良に関しては、a)土壌可給態窒素について、湿潤土湛水培養無機化窒素は80℃・16時間水抽出法による有機態炭素抽出量、あるいはアスコルビン酸添加水抽出法による窒素抽出量と高い正相関にあることを明らかにした。また水田土壌からの抽出有機態窒素は、畑土壌に比べて分子量の小さいものに富むことを明らかにした。b)現地を含む施設栽培キュウリ試験において、リン酸を減肥しても収量は低下しない傾向にあり、平成23年度に開発した簡易診断法による水溶性リン酸1mg/100g程度が減肥可能の目安となることを示唆した。
家畜ふん堆肥のリン酸肥効の解明と資材化技術の開発に関しては、a)牛ふん堆肥の施用量・施用回数に応じて簡易診断法による水溶性リン酸は増加し、一方、化成肥料主体の施肥では、トルオーグリン酸は蓄積するが、水溶性リン酸はほとんど増加しないことを明らかにした。b)豚ぷん堆肥、鶏ふん堆肥ともにペレット化することにより、リン酸肥効が高まりコマツナ収量が原料堆肥に比べて20%程度増加することを確認した。
土壌蓄積養分の活用に関しては、a)アーバスキュラー菌根菌(AM菌)の非宿主作物(キャベツ)作付後や裸地後に宿主となる緑肥を導入すると次作(トウモロコシ)のAM菌感染率が2倍以上に高まり、地上部のリン濃度や収量が2割程度高まることを確認し、キャベツ畝間への宿主緑肥の間作でも効果が認められた。
b)マルチ被覆による太陽熱処理中の地表面温度の上昇に応じて、窒素無機化量が増加したが、硝化能は抑制された。また、無機化量や硝化能には以前の太陽熱処理履歴が影響すると推察した。
接触施肥等による野菜の施肥リン酸利用率の飛躍的向上に関しては、a)春作キャベツでは有効態リン酸量が5mg/100g以下の低い肥沃度の土壌においても、被覆リン酸肥料や化成肥料(溶リン7:重過石3混合)を用いたセル内施肥により50%のリン酸減肥が可能となった。秋作でもセル内施肥により50%減肥でも慣行と同等の収量を達成した。b)現地試験では、秋作において化成肥料(溶リン9:重過石1混合)を用いたセル内施肥により、リン酸施肥量を50%減肥しても慣行区との生育差は認められなかった。
茶園での環境負荷低減型施肥技術に関しては、a)芽出し肥の施用日が18日遅れると窒素利用率は1/3に低下したが、施用後に10mm程度散水すると窒素利用率は2/3まで向上した。b)樹冠下まで施肥幅を拡大した場合に20%程度減肥しても一番茶及び二番茶の生葉収量に慣行と有意な差はなかった。c)うね間土壌からの一酸化二窒素のフラックスは、土壌のアンモニア態窒素濃度と強い正の相関があることを確認した。
土壌生産力の長期的推移や環境負荷物質の発生に及ぼす影響に関しては、a)鶏ふん堆肥施用畑土壌で夏期太陽熱処理期間中の一酸化二窒素発生は、側方の畝間土壌からよりもポリマルチ透過による放出が単位面積当たりで2倍強であった。b)ペレット堆肥(6種類)施用土壌からの一酸化二窒素発生量は総じて化学肥料(硫安、尿素)施用土壌に比べて多かったが、密閉縦型発酵方式による鶏ふん堆肥ペレット施用土壌からの発生量は比較的少なかった。
カテゴリ 肥料 簡易診断 環境負荷低減 管理技術 キャベツ きゅうり こまつな 施設栽培 水田 施肥 とうもろこし 土壌診断 春作

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