課題名 | b.寒冷・冷涼気候を利用した夏秋どりイチゴ生産技術と暖地・温暖地のいちご周年生産技術の確立 |
---|---|
課題番号 | 200709507 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,夏秋どりイチゴ研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,イチゴ周年生産研究チーム |
協力分担関係 |
青森農林総合研究センター 岩手県農業研究センター 宮城県農業・園芸総合研究所 秋田県農林水産技術センター 中国山形県最上総合支庁 福島県農業総合センター 東北大学 中国計器工業株式会社 福岡県農業総合試験場 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)夏秋どりいちごの品種開発については、四季成り性いちごの系統適応性検定試験を実施しており、「盛岡33号」、「盛岡34号」が「なつあかり」よりも収量が多く、果実が硬いことを明らかにした。2)短日条件下における一季成り性品種の花芽分化限界温度が「女峰」、「さちのか」、「とちおとめ」では平均気温24℃以下、「北の輝」では22℃以下であることを明らかにした。3)一季成り性品種の越年株を用いた春夏どり栽培では、越冬期間中の気温が20℃を越える場合に開花が継続することを明らかにした。4)四季成り性品種の花芽分化には限界日長があり、減収の原因は、夏季の高温と限界日長の組み合せで花芽分化が抑制されることであると推察した。5)大規模洋菓子店向け夏秋どりいちごは、甘みと酸味のバランスなど、消費者にPRできるような付加価値を持つことが必要であることを明らかにした。6)クラウン温度制御により、いちごの周年生産の前提となる安定した連続出蕾性が得られた。開発したクラウン温度制御装置を現地に導入し、促成栽培では第1次腋果房以後の早進化と生育促進効果による収量の増加と収穫の平準化を達成した。夏秋どり栽培でも連続出蕾性と収量の向上効果を現地試験で実証した。7)スワルスキーカブリダニとアカメガシワクダアザミウマのアザミウマ抑制効果を解明した。促成いちごのハダニ類に対するカブリダニ利用のマニュアルを作成した。8)育成系統「久留米59号」は大果で果実の揃いと食味に優れ、「久留米60号」は早生でビタミンC含量が高く食味に優れると評価された。周年生産に適する促成栽培用1系統、夏秋どり栽培用1系統を選抜した。9)実生へのうどんこ病菌の接種はダスティング法が最適であった。 |
カテゴリ | いちご うどんこ病 品種 品種開発 良食味 |