o.フェロモン利用等を基幹とした農薬を50%削減するりんご栽培技術の開発

課題名 o.フェロモン利用等を基幹とした農薬を50%削減するりんご栽培技術の開発
課題番号 200709528
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,省農薬リンゴ研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,省農薬リンゴ研究チーム
協力分担関係 青森県りんご試験場
岩手県農研センター
山形県農総研
福島県農業総合センター
長野県果樹試験場
京都大学
秋田県農林水産技術センター
長野中信農試
家畜改良センター
日本草地畜産種子協会
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 化学農薬を50%削減可能なりんご栽培を実現するため、殺虫剤、殺菌剤および除草剤削減に関わる個別技術とそれらの体系を所内および現地ほ場で試験した。その結果、1)省農薬体系のりんご園地で発生の拡大が指摘されているナシマルカイガラムシについて、北東北での発生は年2世代で、防除適期となる歩行幼虫は6月下旬~7月下旬および8月下旬~9月下旬に出現ピークを形成することが明らかになった。2)りんごで5、6月期防除において適切な殺菌剤を選択することにより、7月上旬以降の殺菌剤散布を15日間隔に広げても主要病害に対する防除効果は10日間隔の場合と同等であった。また、スス斑病に対し、8月上中旬に適切な薬剤を散布することで、9月の特別散布を1回に削減しても良好な防除効果を得られた。3)わい化りんごの樹冠下除草について、除草剤代替技術としてアーム可動型草刈り機による通年管理を試験したところ、作業効率は、果実肥大に伴う枝の下垂に最も大きく影響され、特に8月下旬から収穫期にかけて顕著に低下することが判明した。4)薬剤付着性の良い樹形開発を効率的に進めるために、感水紙試験法に代わる簡易で実用的な技術として葉群密度推定値とその利用法を提案した。5)「農薬削減りんご」を有利に販売できる可能性を追求するため、Webアンケート機能を活用し、消費者の「農薬削減りんご」に対する理解を深めながら評価要因の解明を進めた。その結果、農薬削減率と公的認証が価格形成に強く作用することが明らかになり、販売の際、適切な情報提供に一層努めることの必要性が示唆された。
カテゴリ 病害虫 栽培技術 除草 除草剤 農薬 フェロモン 防除 薬剤 りんご わい化

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