b.生産・流通IT化のための農業技術体系データベース及び意思決定支援システムの開発

課題名 b.生産・流通IT化のための農業技術体系データベース及び意思決定支援システムの開発
課題番号 200709554
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,生産支援システム研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,生産支援システム研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,生産支援システム研究チーム
協力分担関係 岩手県農業研究センター
新潟県・農業総合研究所
長野県・農総試
長野県・中信農業試験場
千葉県農総研
福島県農総セ
兵庫県・農技総セ農技セ
岡山県・環境保健センター
北海道共立エコー(株)
(株)共立
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)IT活用による高度生産管理システムの構築のために、個別に開発されてきたシステム、技術の統合・連携を行った。例として、農業技術体系データベースと農薬ナビのシステム統合により、技術体系データの選択から、農薬ナビによる判定結果の閲覧までの一連の操作を連続的(シームレス)に処理可能となった。農薬ナビはNPO法人農業ナビゲーション研究所がユーザーにシステムをネットワーク上で貸与するASPサービスとして実用化し、1万数千人の農家で実際に活用されており、複数の県で防除基準の作成に利用されている。千葉県、福島県と連携し、フィールドサーバによって取得された気象情報をExcelに取り込むことにより簡易に病害虫の発生を予察する病害防除支援ソフトを開発した。また、農産物直売所における販売支援システムと生産履歴オンサイト・リアルタイム記録システム「サイファーズダイアリー」を統合したコミュニケーション機能を有する農産物直売所向け新システムの設計、作動実験を行った。農薬の環境リスク評価の一環として、LCAにおけるLCIデータベースと農業技術体系を関連づけることにより、統合的な環境影響評価システムの構築が可能となった。2)適正営農設計支援システムの開発では、近畿中国四国地域を対象とした水稲生育予測システム(Webアプリケーションソフトウェア)を開発するとともに、兵庫県の協力を得て生育予測プログラムを全国対応できるように改良した。また、作業計画管理ソフトを改良・公開するとともに、水稲共済申請票作成機能を追加するなど、現地のニーズに基づく機能強化を行った。広島県芦田川流域で単位流域ごとの農地面積を推定し、流域内の土地利用状況の経年的変化の把握と原単位法を用いた農地からの窒素・リン負荷量の推定を行った。備讃地域の流域界データを作成するとともに、香川県については平成16年、岡山県については平成15年における流域別・発生源別栄養塩負荷量のデータを整理した。3)作業情報処理技術の開発では、作業機からのリアルタイム情報収集ソフトウェアと、既存自動混合防除機の少量散布への適応性調査により、農薬原液もしくは原液に近い高濃度の薬液との混合においては粘度の高い薬液への対応や混合精度の改善を要するなどの問題点を明らかにした。さらに、新たな自動混合方式としてアスピレータ型の混合機構を試作し適応性を検討し、今後の開発方針を明らかにした。生産履歴を電子化することによって効率的に管理するとともに、農薬の適正使用基準や「YES!clean」などの地域ブランド認証生産計画との整合性確認や地域ニーズに対応した機能を強化した生産履歴、生産資材管理システムを開発し、3年間の現地実証試験に基づき、営農現場でのシステム運用の効率化や営農指導への活用等の面からその実用性を確認した。北海道地域7JAの肥料を中心とする資材情報を収集・整理し、同一の肥料でもJAごとに品名が異なることから、これらの資材情報を整理統合し一元管理するための仕組みを構築した。また、適正施肥支援情報データベースの基本構造を決定した。
カテゴリ 肥料 病害虫 害虫 管理システム 生育予測 施肥 地域ブランド データベース 農薬 防除

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