新たに出現した牛由来多剤耐性Salmonella Typhimuriumの遺伝学的性状
要約 2000年以降北海道内で牛サルモネラ症からの分離が増加した多剤耐性Salmonella Typhimurium PFGEVII型菌は、薬剤耐性病原性プラスミドを保有する。このプラスミドと供に第3世代セファロスポリ...
牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝子型に基づくデータベースの構築
要約 Multiple-locus variable-number tandem-repeat analysis (MLVA)およびパルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE)プロファイルに基づくデータベースを用いることにより、流行型のモニタリングや新型菌の検出が可...
近年北海道で分離される牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝学的特徴
要約 北海道で分離された牛由来Salmonella Typhimuriumはパルスフィールドゲル電気泳動で型別するとⅠからⅨ型に分類され、Ⅶ型菌は2000年から出現して近年最も多く分離される。Ⅶ型菌の多くが多剤耐性を示...
健康乳牛由来志賀毒素産生大腸菌株O群血清型の最近10年間での変化
要約 健康乳牛から分離される志賀毒素産生大腸菌はそのO群血清型が10年間で大きく変遷している。また、抗菌薬剤に対する耐性化傾向を示している。 キーワード 乳牛、志賀毒素産生大腸菌、O群血清型、STEC 背景・...
発育不良子豚およびと畜場出荷豚由来Mycoplasma hyorhinisのマクロライド系薬剤感受性と耐性機構の解明
要約 発育不良子豚およびと畜場出荷豚から分離されたM. hyorhinis株のマクロライド系薬剤耐性株の割合はそれぞれ約40 %および4 %であった。全ての野外耐性株は23S rRNAのA2059G変異が確認され、この変異が耐性発...