飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
臨床型乳房炎乳より分離されたウベリスレンサ球菌の分子疫学解析でみる伝播様式
要約 牛の臨床型乳房炎から分離されるウベリスレンサ球菌には多様なシークエンスタイプが存在するが、農場内で分離される菌株が同一シークエンスタイプを示すことから、本菌は農場内で搾乳環境等を介し、伝播する...
腟温度測定による分娩開始時期の予測は牛の品種や産歴に関わらず有効と考えられる
要約 牛の品種や産歴によって分娩難易には差があるものの、腟温度測定による分娩予測は約1日前に可能と考えられる。腟温変化パターンも品種、産歴を問わず似ているが、腟温変化率は未経産牛の方が経産牛と比べて...
要約 カビを用いて熟成させるナチュラルチーズの風味形成に重要な役割を果たす酵素(リパーゼ及びプロテアーゼ)の、熟成中のチーズカード中での酵素活性を評価することは、チーズ熟成に適した麹菌株を効率的に選抜...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
イアコーンサイレージ生産利用のための畑作経営と酪農経営の連携条件
要約 目標計画法によるシミュレーションの結果、経産牛飼養頭数100頭で経営面積42.5haの酪農経営と経営面積70haの畑作経営が連携した場合、イアコーンサイレージ(ECS)の価格が10a当たり5万500円、原物1kg当たり29...
稲WCSとイタリアンライグラスを組み合わせた水田飼料作拡大による酪農経営の収益性
要約 畑飼料作拡大の難しい水田地帯における酪農経営では、耕種経営との連携による稲WCS収穫・利用及び、その裏作イタリアンライグラス生産により、経産牛1頭当たり8万円/頭以上の年間所得向上効果が期待できる。...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
営農開始から約10年間の経営経済性を評価する周年親子放牧導入支援システム
要約 繁殖牛頭数と草地の面積・条件、導入牛と販売子牛の価格、基本的技術係数など数項目を設定するだけで周年親子放牧開始後約10年間の家畜頭数と経済性(損益とキャッシュフロー)が試算できるシステムである。設...
要約 繁殖牛と子牛を冬期も含めた周年で一緒に放牧することにより、慣行的な飼養方式と比較して生産コストの4割を削減できる省力的な肥育素牛の生産技術体系である。生産性を低下させることなく肉用牛繁殖経営の...
9型ウシパピローマウイルス様粒子の作製とマウスにおける免疫誘導効果
要約 牛乳頭腫症の原因の1つである9型ウシパピローマウイルスと似た構造を持つウイルス様粒子を生産する。このウイルス様粒子を免疫されたマウスでは血清中にIgG抗体が誘導される。 キーワード ワクチン、ウイル...
モザンビークにおける乳牛飼養の存立条件を反映した耕畜複合経営計画モデル
要約 モザンビークの小規模農家による乳牛飼養の存立条件を解明し、耕畜連携を通じて効率的に食料と飼料の確保、リスク分散、所得向上等を達成するための複合経営計画モデルを作成する。同モデルは、乳牛飼養の定...
フリーバーン牛舎から排出されるふん尿を湿式メタン発酵に適用するための処理システム
要約 畜舎から排出される敷料を含んだ乳牛ふん尿を、一度液体に溶かしてから固液分離し、固形分を堆肥化、液分を湿式メタン発酵で処理するシステムである。分離後の液分をふん尿を溶かすための液体として循環利用...
籾米サイレージとビール粕を用いた黒毛和種繁殖雌牛の分娩前後の飼料費低減
要約 イネホールクロップサイレージを主な粗飼料源とする繁殖雌牛においても、分娩前後に増給する配合飼料の原物量の半分を籾米サイレージとタンパク質補充用のビール粕で代替でき、繁殖成績および産子の初期発育...
腟温センサーに基づく肉用牛の分娩経過時間は分娩難易度の影響を受ける
要約 市販されている分娩監視用腟温測定センサーで分娩前体温を測定した場合、分娩難易に従い一時破水から娩出までの時間は延長する。そのため破水後の経過時間で要介助~難産の判断ができる可能性が高い。 キー...
要約 ニュージーランドの子牛生産コストは日本の大規模経営平均の約7分の1であり、コスト格差の主な要因は周年親子放牧に加えて、自然交配、輪換放牧と哺育能力の高い繁殖牛選抜、ケール等を利用した冬季飼養、キ...
要約 クヌギ林放牧による原木椎茸と肉牛生産で構成される林畜複合経営は、経営資源の家族労働力と繁殖牛、里山の汎用利用が行われ、単一経営と比べて各部門の作業労働や経費が低減されるため収益性が高く、生産物...
電流検出型DNAチップを用いた乳房炎原因微生物の検出法の開発
要約 牛乳房炎原因微生物のゲノムDNAを特異的に検出する高感度電流型DNAチップを用いた乳汁中乳房炎原因微生物の検出法を新たに開発した。本法は、従来の微生物培養法に比べて迅速かつ高感度であり、より精度の高...
黄色ブドウ球菌性乳房炎における乳汁中の乳腺上皮細胞数と黄色ブドウ球菌数には正の相関がある
要約 黄色ブドウ球菌性乳房炎に罹患した牛の乳汁中黄色ブドウ球菌数と体細胞数には相関がないが、黄色ブドウ球菌数と乳汁中に脱落した乳腺上皮細胞数とには正の相関がある。乳汁中の乳腺上皮細胞は、乳腺組織損傷...
要約 牛乳頭腫症の原因である牛パピローマウイルスと似た構造を持つウイルス様粒子をカイコの蛹で大量に生産させる。このウイルス様粒子はマウスに対して免疫を誘導できる。 キーワード 牛乳頭腫症、牛パピローマ...