カリウムの施肥量を抑制した条件で多収イネを栽培すると土壌中に難分解性炭素が蓄積
要約 カリウムの施肥量を抑制し、多収イネが土壌鉱物のカリウムを吸収する条件では、カリウムと同時に鉱物から溶出するアルミニウムと土壌中の炭素が速やかに結合して、微生物の分解を受けにくい難分解性の炭素が...
大気 CO2 濃度の上昇はコメの品質を低下させるが 高温耐性品種ではその影響が小さい
要約 大気 CO2 濃度が高い条件では、白未熟粒が多発し、品質の指標である整粒率が大幅に低 下しました。その程度は高温年で大きく、将来の高 CO2 ・高温環境では品質の低下が懸念 されます...
多収品種タカナリの高 CO2濃度環境における子実の成長特性 ~ 高 CO2濃度で増収に寄与する一要因 ~
要約 多収品種タカナリでは、通常なら充実しないような弱勢籾の成長が、高 CO<sub>2 </sub> 濃度で大き く促進され、増収に貢献することがわかりまし...
高CO2濃度によるイネ葉身の光合成増加は高水温条件で抑制される -開放系大気CO2増加と水地温上昇処理の実験から-
要約 約50年後に想定される高CO2(現在+200ppm)条件で水温を2℃上昇させた実験から、温暖化条件では、イネの窒素吸収は盛んになりますが、生育後半になると葉身窒素が低下し、高CO2濃度に...
水田の窒素動態の予測精度の向上には大気と地表のガス交換の再現性が鍵となる
要約 水田の窒素動態の予測を目指し、つくば市真瀬の水田における観測値などを用いて、土壌-イネ過程と大気-水田交換過程に重点をおく2つのモデルを検証しました。その結果、大気と地表のガス交換の再現性が予...
水稲の光合成速度と気孔開度の比例関係は野外群落条件でも成立する ―水田の水利用や収量の予測に貢献―
要約 これまで個葉を対象とする室内実験で確認されていた光合成速度と気孔開度の比例関係が、野外の群落条件下においても時間や季節によらず成立することを、水稲群落の精緻なガス交換計測によって初めて明らかに...
高CO2濃度によるコメの増収効果は高温条件で抑制される-岩手と茨城で実施したFACE実験から予測、品種による違いも確認-
要約 国内の2地点におけるFACE(開放系大気CO2増加)実験の結果、高CO2濃度によってコメの収量は増加しましたが、その効果は高温条件で低下することが分かりました。また、高CO2
エネルギー収支・経済性・環境負荷からみたバイオマス利活用シナリオの評価法
要約 都市近郊農畜産業地域の地域性やバイオマス変換技術の導入可能性に基づいてバイオマス利活用を推進するためのシナリオを作成し、エネルギー収支、支出・収入、温室効果ガス排出量を現状と比較することにより...
泥炭土水田における耕起由来のN2O排出量は0.30kgN2O-N/ha/年と見積もられる
要約 泥炭土水田、転換畑の年間亜酸化窒素排出量(kgN2O-N/ha)は、0.59、8.75である。この結果、有機質土壌の耕起に由来する水田からの亜酸化窒素排出量は、国独自の数値(0.30)が採用され、IPCCデフォ...
関東北部の転換畑におけるナタネ品種「キラリボシ」の機械化栽培法
要約 関東北部では霜柱による凍上害を避けるため,10月中に播種する。転換畑では播種時の冠水害を軽減するため,小明渠浅耕播種機を用いる。栽植密度は少なくとも30本/m2以上とし,春季の追肥を行う。ナタネの...
要約 関東北部のナタネ後ヒマワリの播種期は6月下旬となる。播種時期が梅雨にあたるため,転換畑では、小明渠浅耕播種機で地表排水を図る。播種後約1ヶ月の追肥は収量確保に有効である。機械収穫は、花床・茎水分...
要約 関東北部のナタネ後ヒマワリの播種期は6月下旬となる。播種時期が梅雨にあたるため,転換畑では、小明渠浅耕播種機で地表排水を図る。播種後約1ヶ月の追肥は収量確保に有効である。機械収穫は、花床・茎...