背景・ねらい 国産大豆の単収は2000年をピークに減収している。大豆は出芽時の湿害とともに干ばつの影響を受けやすく、水分制御の失敗が一つの低収要因となっていることから適切に土壌水分を管理する技術が求めら...
大麦の根伸長角度の品種間差異と関連するHvDRO1およびHvqSOR1の多型
要約 大麦のHvDRO1およびHvqSOR1の遺伝子多型が根伸長角度の品種間差異と関連している。排水性の劣る重粘土壌での栽培が一般的である北陸・長野の育成品種の多くが浅根型のHvDRO1を保有している。 キーワード 大...
国産早生樹の利用可能性を探る―樹種の特徴を知り、使い方を工夫する―
要約 木質資源への多様なニーズに対応し、林業の収益性改善につながる新たな植栽樹種として、成長のはやい早生樹が注目されています。ただし、国産早生樹についてはこれまで利用例が少なく、生産・利用の取組が手...
スーダンサバンナにおけるササゲ生産を広範囲で改善するための品種選抜法
要約 ササゲの収量は狭い地域内でも場所や年によって大きく変動するが、土壌型と降水量によって栽培環境を分類し、環境間の収量安定性にもとづいて品種を選抜することで、広範囲における平均収量の改善に向けた効...
水田転換畑の保水量を推定する水収支モデルのパラメータ選定方法
要約 水田転換畑において圃場条件下で生じる土壌水分量(保水量)は、降雨後24時間ではpF1.5のときの体積含水率より大きいことが多く、乾いてもpF3.0のときの体積含水率程度である。これらを反映した水収支モデルを...
多雪重粘地における乾田直播水稲-大麦-大豆2年3作での作土の孔隙特性の変化
要約 多雪重粘地における乾田直播水稲-大麦-大豆2年3作では、2年に1度水稲栽培を行っても畑地土壌の性質は失われず、作土中の排水性に関与する粗孔隙および作物が利用する水を保持する易有効水分孔隙は増加、乾燥...
圃場で湿潤土壌のガス拡散係数を簡易に測定できる「ガス拡散係数測定装置」
要約 入手が容易な可燃性ガスをトレーサーガスとし、半導体式ガスセンサーで計測することで、簡易に湿潤土壌のガス拡散係数を測定できる装置である。圃場において計測できるため、根の酸素欠乏の原因等となる圃場...
要約 強風や豪雪、低温、乾燥などの気象害によって山の樹々が枯れたり、倒れたりしていた時にタブレット一つで被害原因の判別と、被害調査ができるシステムを開発しました。 背景・ねらい 山のある場所の樹木がた...
FOEAS導入圃場では狭畦と不耕起の組み合わせがダイズの省力化、増収に貢献
要約 関東地域のFOEAS導入現地圃場のダイズでは、苗立ち数、全乾物重、収量は、不耕起播種狭畦栽培、ロータリ播種狭畦栽培、慣行ロータリ播種栽培の順で高く、特にFOEASと不耕起播種狭畦栽培の組み合わせはダイズ...
要約 植物ゲノムの網羅的な比較解析を行い、高温特異的に働くプロモーターを合成した。このプロモーターは、気候変動による温暖化に対応した農作物や、付...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
要約 収穫前に玄米横断面の白濁の様相を画像解析することで収穫時の乳心白粒の発生程度を推定する装置である。本装置により収穫前1週間頃までに乳心白粒の多発を推定できるため、農業共済の被害申告や共乾施設へ...
農家が収穫残渣等を活用して排水改良できる有材補助暗渠機「カットソイラー」
要約 農家が保有するトラクタで使用できる有材補助暗渠機「カットソイラー」を用いると、農地から出る収穫残渣や容易に入手可能な堆肥などの資材を疎水材として、農家が自ら簡便に圃場の排水性を改良できる。 キ...
難防除雑草マルバルコウ防除のための大豆品種「あきまろ」狭畦晩播栽培体系
要約 マルバルコウ多発圃場でも晩播適性大豆品種「あきまろ」の30cm狭畦の晩播栽培を行い、FOEASにより苗立ちを確保し、適期に土壌処理剤、選択性茎葉処理剤の全面散布、非選択性茎葉処理剤の畦間株間散布を実施...
要約 チゼル有芯部分耕による大豆の狭畦栽培は、1.2~2.0km/hで播種が可能で、作物が土壌表面を被覆することで雑草の繁茂を抑えることができる。疎播で倒伏程度が小さく、最下着莢節位が高くなり、収穫作業を良好...
重粘土FOEAS圃場でのネギ・ブロッコリー栽培における水位制御の効果
要約 重粘土FOEAS圃場では、地下水位を定常的に畝面下-30cm程度に設定する制御によるネギ・ブロッコリーの生育促進効果は小さいが、夏季の土壌乾燥時の定植直後など、一時的に地表付近まで給水することによる生育...
二毛作トウモロコシの耕うん畝立て播種に適した作業工程とその湿害軽減効果
要約 二毛作トウモロコシの湿害軽減のために耕うん畝立て播種を行う場合、事前耕うんを行わず、冬作収穫後に直接畝立て播種を行う作業工程が適する。圃場が過湿となる期間が長いほど、畝立て播種による増収効果が...
鶏ふん乾燥処理実施設の温室効果ガスの測定により精緻化された排出係数
要約 鶏ふん乾燥処理実施設の温室効果ガス排出量の評価が、農家作業に支障ない測定機材の設置で可能である。メタン排出は鶏ふん有機物の0- 0.25 % (gCH4/g有機物)であり一酸化二窒素排出は鶏ふん窒素...
地下水位制御システムを用いた梅雨明け後に播種する大豆の苗立ち向上技術
要約 地下水位制御システム圃場で梅雨明け直後の高温少雨期に大豆を播種する場合、播種後に設定水位を高くして圃場表面に水分を供給すると出芽率が向上し、苗の生育が揃う。播種前に圃場表面を湿らせておくと、土...
要約 大豆植物体において土壌環境下で起こる湿害や乾燥ストレス等を生物フォトンの放射量の相違によって識別でき、根の湿害を地上部で植物体の非破壊系で検出するために生物フォトン照射を利用できる。 キーワー...