猛暑年に国内水稲の高温不稔の実態を調査、モデル化で将来予測も可能に
要約 近年の夏季の異常高温下における、関東・東海・近畿地方の8府県の水田での水稲の開花期高温不稔の緊急調査から開発した不稔率推定モデルは、開花期5日間の日中平均穂温33°C以上の積算値を指標とし、気象条件...
要約 土壌の無機態窒素量と窒素固定速度からダイズへの窒素供給量を算出し、乾物生産量と窒素蓄積量とのバランスに基づいてダイズの生育・収量を推定するモデルである。国内ダイズ品種および水田転換畑に適用可能...
要約 暖地二毛作の乾田直播栽培で、表面が硬い台形断面状の播種畝を成形しながら畝の天面に播種することで、圃場の漏水防止、降雨・滞水に伴う種子の酸欠防止を図る播種機である。降雨後の灰色低地土において、通...
診断に基づく小麦・大麦の栽培改善技術導入支援のためのシステム
要約 診断に基づく小麦・大麦の栽培改善技術導入支援マニュアルは、アンケート式の5項目のリスクを簡易診断する「簡易診断部」、フローチャート式の条件別診断と対策を示す「診断・対策部」、詳細な対策内容を示...
大麦の根伸長角度の品種間差異と関連するHvDRO1およびHvqSOR1の多型
要約 大麦のHvDRO1およびHvqSOR1の遺伝子多型が根伸長角度の品種間差異と関連している。排水性の劣る重粘土壌での栽培が一般的である北陸・長野の育成品種の多くが浅根型のHvDRO1を保有している。 キーワード 大...
カドミウム低吸収性の水稲新品種「ふくひびき環1号」、「えみのあき環1号」
要約 「ふくひびき環1号」、「えみのあき環1号」は、多収品種「ふくひびき」、直播栽培向き良食味品種「えみのあき」にカドミウム低吸収性を導入した同質遺伝子系統である。 キーワード 水稲、新品種、カドミウム...
飼料用トウモロコシの作付け拡大に向けた新しい栽培技術<2019年度版>パンフレット
要約 飼料用トウモロコシの作付け拡大にむけた新技術を紹介するパンフレットである。耐湿性等を付与した品種育成、周年省力栽培技術、省力播種栽培に適した施肥管理技術、湿害対策技術、子実用トウモロコシ生産技...
スーダンサバンナにおけるササゲ生産を広範囲で改善するための品種選抜法
要約 ササゲの収量は狭い地域内でも場所や年によって大きく変動するが、土壌型と降水量によって栽培環境を分類し、環境間の収量安定性にもとづいて品種を選抜することで、広範囲における平均収量の改善に向けた効...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
耐寒性が強くクワシロカイガラムシ抵抗性のある中生緑茶用品種「かなえまる」
要約 「かなえまる」はクワシロカイガラムシ、輪斑病の防除の必要性はほとんどなく、通常の気象条件であれば炭疽病ともち病の防除の必要性もない。また、耐寒性が強く中山間地を含む主要な茶産地で広く栽培が可能...
多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を両立可能な西日本地域での施肥および作期の条件
要約 近畿以西の西日本地域において多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を実現するには、適切な窒素施肥によって籾数31千粒/m2以上を確保するとともに、登熟期に高温および低日射...
要約 メッシュ農業気象データと水稲統計情報から、東北地方の広域的な冷害、高温害などの気象災害リスクの発生を把握し、予測する。これまでの水稲の主要な発育ステージの面的予測を拡張し、冷却量、ヒートドース...
予測を含む気象データを利用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム
要約 気象情報と利用者が登録した作付け情報から、発育ステージを予測するとともに、適切な追肥量や施用時期、病害の予測情報等の栽培管理支援情報をインターネット経由で届ける農業情報システムである。農業気象...
着脱容易で耐久性のある果実被覆資材によるリンゴ日焼け軽減技術
要約 果実への着脱が容易で繰り返し使用可能な果実被覆資材を、強い直射日光にさらされる部位に着果している日焼け発生リスクの高い果実に被覆することで、簡便に日焼けの発生を軽減させることができる。 キーワ...
要約 水稲乾田直播栽培において、作業分散のために早晩性の異なる品種を組み合わせる場合、日長反応性により作期間の生育日数の変動に品種間差を生じるため、播種時期によって成熟期の差が短縮するなどの作期変動...
熊本地震で水田に生じた不陸凹部のダイズは湿害によって減収した
要約 2016年熊本地震の被災水田では土面に著しい凹凸(不陸)が生じるとともに、給水管破損に伴い水稲の作付けが困難となった。不陸が生じた水田で水稲の代わりにダイズを栽培した結果、凹部のダイズは湿害を受けて...
新たな無花粉スギ品種の開発と今後の品種改良を促進するDNA マーカーの開発
要約 初期成長に優れた新たな無花粉スギ品種「林育不稔1号」を開発しました。また、今後の無花粉スギの品種改良の促進につながる、高い精度で無花粉遺伝子...
要約 野茶研04号は普通煎茶の製法で、特徴的な甘い花の香りと滋味に優れた系統である。「さえみどり」並みの早生で、花の香りを有する「そうふう」と比べ、収量が多く、香気と滋味が優れる。 キーワード 野茶研04...
2016年春のニホンナシ花芽の発芽不良は凍害と休眠進行不順の両方に起因する
要約 2016年春に暖地の産地を中心に発生が甚大であったニホンナシ花芽の発芽不良は、耐凍性が低いまま冬を迎えた花芽が、凍害発生温度を下回る低温に遭遇して生じた凍害と、低温不足によって花芽が生育途中で座止...
水稲の出穂日を面的に推定するプログラムと推定マップをweb公開
要約 日平均気温の実況・予報値の1kmメッシュデータと水稲の平年出穂日、平年田植日を用いて、出穂日を面的に推定する方法を開発した。田植日、品種などの煩雑な条件設定なしで出穂日を面的に推定できる実用的な...