タマネギ直播栽培において溝底播種とリン酸直下施肥が畝立てと同時に行える作業機
要約 本作業機は、耕うん、畝立て、畝の上に溝を成型、溝底に施肥、播種および施薬を1工程で行うことが可能で、出芽や生育を促進することができる溝底播種技術とリン酸直下施肥技術を畝立て栽培下で同時に活用す...
土壌物理性簡易診断として圃場全面深さ60cmまでの土壌硬度を三次元分布で評価する
要約 GNSSレシーバーと貫入式土壌硬度計を用いて圃場全面に対し深さ60cmまで土壌硬度を測定した後、深さ1cmごとの土壌硬度等高線マップを作成し、土壌硬度の三次元分布を構築する手法である。土壌硬度の偏りを根...
クリ幼木では晩秋から冬季の窒素施肥によって翌春に芽が枯死する危険性がある
要約 晩秋から冬季の窒素施肥によってクリ幼木では芽の枯死が発生する。多くの施肥基準では晩秋から冬季に基肥を施用する施肥体系になっているが、凍害発生が懸念される場合は晩秋から冬季の窒素施肥を避けるべき...
ニホンナシ発芽不良障害の発生は窒素施用時期の変更により軽減できる
要約 暖地のニホンナシにおいて、秋冬期が高温となる年に発生する発芽不良障害は、窒素施用が耐凍性の獲得を阻害し、凍害が発生することが主因である。窒素施用時期を慣行の秋冬期から翌年春に変更することにより...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
FOEAS導入圃場で不耕起播種機を用いた低コストな水稲・小麦・大豆輪作体系
要約 FOEASを導入した大規模営農において、高能率な大型不耕起播種機の使用、事前の耕起・整地による水稲乾田直播、小麦の追肥重点施肥、大豆の不耕起播種等を用いた技術体系により、全算入生産費を慣行対比で稲...
農家が収穫残渣等を活用して排水改良できる有材補助暗渠機「カットソイラー」
要約 農家が保有するトラクタで使用できる有材補助暗渠機「カットソイラー」を用いると、農地から出る収穫残渣や容易に入手可能な堆肥などの資材を疎水材として、農家が自ら簡便に圃場の排水性を改良できる。 キ...
重粘土FOEAS圃場でのネギ・ブロッコリー栽培における水位制御の効果
要約 重粘土FOEAS圃場では、地下水位を定常的に畝面下-30cm程度に設定する制御によるネギ・ブロッコリーの生育促進効果は小さいが、夏季の土壌乾燥時の定植直後など、一時的に地表付近まで給水することによる生育...
要約 暗渠排水部での立ち上げ管を用いた地下水位制御によるNO3-N流出負荷削減対策では、立ち上げ管の設置による暗渠排水特性への影響は小さい。NO3-N流出負荷削減効果は、地下水位上昇に伴...
有機質疎水材を活用した農地下層への炭素貯留ポテンシャルの全国評価
要約 有機質疎水材の目安の耐用年数15年後の推定炭素残存率は、モミガラ<バーク堆肥<木材チップ<木炭で、南北の地域差も大きい。日本の暗渠を各疎水材で整備した時の15年後の炭素貯留量は、モミガラ4千C...
要約 窒素溶脱予測モデル LEACHM 内の有機物分解や硝酸イオン吸着などに関わるモデル基本構造の改良およびパラメータ設定を行うことにより、黒ボク土畑からの窒素溶脱に対するモデル予測精度が大幅に向上しました...
水田の窒素動態の予測精度の向上には大気と地表のガス交換の再現性が鍵となる
要約 水田の窒素動態の予測を目指し、つくば市真瀬の水田における観測値などを用いて、土壌-イネ過程と大気-水田交換過程に重点をおく2つのモデルを検証しました。その結果、大気と地表のガス交換の再現性が予...
要約 [ポイント]
圃場排水性を改善して施肥・播種を1工程で行うチゼル式不耕起播種機
要約 条毎にチゼルで排水溝を作溝し、同時に施肥・播種を行うトラクタ直装式の不耕起播種機で、降雨後の排水が促進され、大豆収量は1割程度向上する。作業幅は1.5~2.4mで、条間は30~80cmまで変更でき、30kW(40P...
リン酸吸収係数を用いた汎用的な黒ボク土用改良 RothC (RothC-26.3_vPAC)
要約 汎用的な土壌特性値であるリン酸吸収係数(リン吸)を用いることにより、土壌炭素動態モデルRothCの黒ボク土用改良モデル(RothC-26.3_v)を再改良しました。この再改良モデル(RothC-26.3_vPAC)は従来よりも汎...
要約 地温・土壌凍結深モデルで推定した結果を基に、トラクター等で積雪深を変化させることで大規模農地でも土壌凍結深を予測しながら数cm以内の精度で制御できる。 キーワード 土壌凍結、環境制御、最適化、大規...
トウモロコシ品種の耐湿性と畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果
要約 飼料用トウモロコシ品種の幼苗検定での耐湿性程度は、生育期間中の約3割が地下水位10cm以上となる圃場での耐湿性程度に一致する。耕うん同時畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果は、高地下水位期間...
ロータリシーダを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できる作溝・畦成形ユニット
要約 市販のロータリを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できるユニットである。市販されている2機種に対応できる。受注生産で市販化され、以前に提案したモデルに比べて播種機構成がコンパクトになり種子・肥料の補...
有機質肥料の連用は草地土壌の透水性を改善し冠水被害を軽減する
要約 有機質肥料を連用するギニアグラス集約放牧草地は土壌の透水性に優れ、大雨により冠水しても化学肥料を連用する草地と比較して、被度と草高が高く、減収幅も少ない。 キーワード ギニアグラス、放牧、飽和透...
泥炭土水田における耕起由来のN2O排出量は0.30kgN2O-N/ha/年と見積もられる
要約 泥炭土水田、転換畑の年間亜酸化窒素排出量(kgN2O-N/ha)は、0.59、8.75である。この結果、有機質土壌の耕起に由来する水田からの亜酸化窒素排出量は、国独自の数値(0.30)が採用され、IPCCデフォ...