パン用小麦のSDSセディメンテーションとSKCS硬度の遺伝率

タイトル パン用小麦のSDSセディメンテーションとSKCS硬度の遺伝率
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 2001~2005
研究担当者 伊藤美環子
高田兼則
山内宏昭
西尾善太
船附(丸山)稚子
池田達哉(近中四農研)
田引正
藤田由美子(近中四農研)
入来規雄
発行年度 2005
要約 軟質小麦と硬質小麦の交配集団では、パン用小麦の少量選抜法であるSKCS硬度はタンパク含量よりも遺伝率が高く、特にSDSセディメンテーションは下方向への遺伝率が高い。
キーワード 小麦、SDSセディメンテーション、SKCS硬度、遺伝率、選抜方向
背景・ねらい
パン用小麦の製パン性の選抜指標として、タンパク含量、SDSセディメンテーション、単一穀粒分析装置(SKCS)によるSKCS硬度(穀粒硬度)があるが、これらの指標を組み合わせた選抜効果の報告はない。最適なパン用小麦の選抜法を明らかにするために、遺伝率に対する選抜方向(上方向、下方向)と親品種の硬軟質性を決定するピュロインドリン遺伝子型の影響を、硬軟質性が異なる2組合せのF3、F4集団を用いて解析する。
成果の内容・特徴 1.SKCS硬度とSDSセディメンテーションは比較的高い遺伝率を示し、タンパク含量の遺伝率は低い(表1、2)。
2.SDSセディメンテーションは上方向の遺伝率よりも下方向の遺伝率が高い値を示し、SKCS硬度は本組合せでは1遺伝子支配なので両方向で同様の遺伝率を示す(表2)。
3.SKCS硬度とタンパク含量は、ホクシン集団で高い遺伝率を示すが、SDSセディメンテーションの遺伝率に対する親品種のピュロインドリン遺伝子型の影響は少ない(表2)。
4.SDSセディメンテーションとSKCS硬度の相関係数は高くない(表3)。
5.以上より、親品種のピュロインドリン遺伝子型に関わらず、SDSセディメンテーションによる選抜は、製パン性が劣る系統の足切り選抜に適している。両指標をそれぞれ用いることにより、効率的なパン用小麦の選抜に有効である。

成果の活用面・留意点
1.パン用小麦の少量選抜法の遺伝率が明らかになり、サンプル量が少ない早期世代からの選抜に活用できる。
2.今回の結果は、めん用小麦を交配親の一部に使った集団を用いた解析である。
図表1 213608-1.jpg
図表2 213608-2.jpg
図表3 213608-3.jpg
カテゴリ 小麦 品種

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