無線傾斜地用トラクタに装着する傾斜牧草地除染のためのロータリ

タイトル 無線傾斜地用トラクタに装着する傾斜牧草地除染のためのロータリ
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2012~2012
研究担当者 伊吹俊彦
天羽弘一
渋谷 岳
喜田環樹
住田憲俊
井上秀彦
阿部佳之
小島陽一郎
手島茂樹
中尾誠司
山本嘉人
栂村恭子
池田俊朗
黒田将仁
国分洋一
鈴木庄一
荻野隆明
荒木利幸
小野寺伸也
中鉢正信
発行年度 2012
要約 無線傾斜地用トラクタに装着する傾斜草地の耕うんが可能で、除染に適した砕土性が高いロータリ。25°草地でのトラクタのクローラすべり率およびエンジン回転数低下は僅かで、安定した作業が可能。2回掛けでの土塊径20mm以下の割合は80%以上と高い。
キーワード 傾斜草地、無線傾斜地用トラクタ、ロータリ、草地更新、除染
背景・ねらい 放射能除染が必要とされる草地面積は岩手、宮城、福島、栃木、群馬の5県で38,000haと見込まれている。これまでに草地更新が牧草の放射性セシウム濃度低減に効果があることが示されていて、機械作業が可能な平地では更新作業が実施されつつある。しかし、およそ10°を越える傾斜地では、特に耕うん作業において適当な作業機械がなく、更新作業の実施が困難となっている。そこで、傾斜草地更新作業を可能とするため、傾斜地用の無線トラクタに装着して10°~25°程度の傾斜地で安定して作業でき、除染作業に適した砕土性能が高いロータリを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 開発したロータリは、通常のトラクタに装備されている動力取出し軸がない無線傾斜地用トラクタで作業できるように油圧駆動としたものである。作業幅は1.6mであり、通常のロータリに多く採用されているなたづめではなく、植物残渣が絡みにくく石礫などの衝撃に強い、幅広のロータリづめを装着している。また、つめの本数を多くして、砕土・撹拌性能を高めていることが特徴である(図1)。
  2. 25°の傾斜地において、耕深を6~9cmとする耕うん作業の場合、トラクタのクローラのすべり率は、等高線作業および上り作業では僅かであり、また下り作業では-6%~-10%と問題なく作業が可能である。また、作業時のエンジン回転数の低下率は、最も負荷が大きい上り作業でも無負荷時(2500rpm)に比べて6%以下であり、25°の傾斜地作業で十分な耕うん能力がある(表1)。
  3. 2回掛け後の砕土率(20mm以下の土塊径の質量割合)は80%以上(表2)、1回掛けの砕土率は1例を除いて80%以上(表1)で、牧草の播種のために十分な砕土が可能であり、定着にも問題が見られない(結果省略)。
  4. 1行程耕うん後にロータリを上げて後退し、隣接する次行程を耕うんする片道耕・2回掛け作業を0.4~0.5m/sで行った結果、10a当たり約1.6時間を要する。また、燃料消費量は10a当たり14L程度である(表3)。
  5. 耕うん、播種、鎮圧後の地上1cm高さにおける空間放射線量率は、耕うん前の70%程度であり、低減効果が認められる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:東北、北関東の県および農協等、指導機関の関係者
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:岩手県除染対象草地約15,000haの内の条件不利地2,000ha、宮城県除染対象草地約10,000haの内の条件不利地320ha、福島県は傾斜草地面積不明
  3. その他:無線傾斜地用トラクタは、2004年成果情報(技術・参考)「無線草刈機の多目的利用による急傾斜草地の管理作業」の無線草刈機の動力供給・走行部分である。
図表1 236061-1.png
図表2 236061-2.png
図表3 236061-3.png
図表4 236061-4.png
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nilgs/2012/510b0_03_75.html
カテゴリ 傾斜地 播種

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