タイトル | 穂発芽に強く製粉性が優れる長崎ちゃんぽん用硬質小麦新品種「長崎W2号」 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2001~2012 |
研究担当者 |
藤田雅也 土谷大輔 河田尚之 八田浩一 久保堅司 松中仁 小田俊介 波多野哲也 関昌子 田谷省三 平将人 |
発行年度 | 2013 |
要約 | 長崎県と共同育成した硬質小麦新品種「長崎W2号」は、「ミナミノカオリ」と比較して、穂発芽耐性に優れ、短強稈で倒伏に強く、やや多収である。また、製粉性に優れ、長崎ちゃんぽん麺に適する。 |
キーワード | コムギ、穂発芽耐性、製粉性、ちゃんぽん用 |
背景・ねらい | 「長崎ちゃんぽん」は長崎県の有名な特産品であるが、ちゃんぽん麺の原料のほとんどを外国産小麦に頼っているのが現状である。現在、長崎県で生産されている小麦の多くは菓子用であり、ちゃんぽん麺には適さない。そこで、県特産品のブランドイメージを高め、地場食品産業の発展に寄与するとともに、水田営農の基幹作物である小麦の生産振興を図るため、ちゃんぽん麺用としての適性が優れる硬質小麦品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 「長崎W2号」は、2002年4月に九州沖縄農業研究センターにおいて、当初はパン用・早生化を育種目標として、「西海185号」を母とし、「北見春61号」/「西海186号」(後の「ミナミノカオリ」)のF1を父として人工交配を行い、派生系統育種法により選抜固定を図ってきたものである。 2007年度に長崎県に系統を移管し、長崎県と九州沖縄農業研究センターの共同研究により育成した品種であり、2012年度の世代はF9である。 本品種は硬質小麦品種「ミナミノカオリ」と比較して次のような特性を有する。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2013/karc13_s03.html |
カテゴリ | 病害虫 育種 萎縮病 硬質小麦品種 小麦 新品種 水田 抵抗性 品種 防除 良食味 |