課題名 | h.キャベツ、ねぎ、レタス等の業務用需要に対応する低コスト・安定生産技術の開発 |
---|---|
課題番号 | 2008010574 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,業務用野菜研究チーム |
協力分担関係 |
東京大学 岩手県農業研究センター 福島県農業総合センター 茨城県農業総合センター 栃木県農業試験場 群馬県農業技術センター 埼玉県農林総合研究センター 千葉県農林総合研究センター 長野県野菜花き試験場 愛知県農業総合試験場 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)業務用大玉キャベツの一斉収穫で問題となる裂球について、裂球開始部位をほぼ特定し、制御技術の開発に有用な知見として球内葉隆起と球密度上昇の関与を示唆する結果を得た。2)キャベツの生育を予測するソフトウェアを試作し、キャベツ・レタスの収穫予定時期および収量を予測できるシステムを設計した。3)葉根菜類の湿害抵抗性の解明に向けて、耐湿性の劣るレタスでは溶存酸素濃度が低いとエネルギー充足率が低下することを確認した。野菜の湿害発生への有害物質の関与程度が小さいことを明らかにし、湛水耐性の評価精度を向上させた。また、野菜の湿害軽減技術の開発に必要な根域深度・容量など有用な知見を得た。4)気候温暖化に対応するレタス高温影響評価モデルの作成に当たって、現在想定されている炭酸ガス濃度の気温上昇範囲ではレタスの受光態勢に関わる葉面積重には影響を及ぼさないことから、受光態勢への影響を考慮する必要性は低いことを明らかにした。5)キャベツの持続的生産に有効な堆肥散布方法の確立に向けて、牛ふん堆肥散布後の耕起回数と定植時における土壌中の無機態窒素含量との関係、およびリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)形成堆肥の肥効特性を明らかにした。また、キャベツ球の硝酸含量が牛ふん堆肥施用で有意に低下することを認めた。アスパラガス根株に殺線虫物質が含まれ、その効果発現は地温の影響を受けることを明らかにした。6)レタスの湿害軽減に効果のあるほ場傾斜・均平化作業を導入した場合の経済的効果を明らかにし、その定着条件を提示した。また、実需者ニーズに応えるためにはほ場単位での収穫予定時期および数量の判定が必須であることを明らかにした。 |
カテゴリ | アスパラガス キャベツ 栽培技術 湿害 水田 耐湿性 抵抗性 低コスト ねぎ 輪作 レタス |