d.田畑輪換の継続に伴う大豆生産力の低下要因の解明と対策技術の開発

課題名 d.田畑輪換の継続に伴う大豆生産力の低下要因の解明と対策技術の開発
課題番号 2010014830
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,大豆生産安定研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,北陸水田輪作研究チーム
協力分担関係 山形県農業総合研究センター
新潟県農業総合研究所作物研究センター
茨城県農業総合センター農業研究所
栃木県農業試験場
愛知県農業総合試験場
岡山県農業総合センター
宮崎県総合農業試験場
鹿児島県農業開発総合センター
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 田畑輪換に伴う大豆生産力の低下要因の解明では、1)大豆や大麦栽培時に土壌の通気性を左右する粗間隙量(pF1.5以下の孔隙量)の減少は、圃場の排水改善によって緩和されることを明らかにした。一方、砕土性や乾燥時の保水性を左右する低水分領域(pF4.2前後)の含水比は、有機物含有量に従って増加するものの、その増加程度が水稲作後よりも大豆作後に小さくなることを明らかにした。2)pF4.2前後以上の乾燥条件で発現する乾土効果窒素量の土壌全窒素量に対する割合は、土性の粗い土壌の方が大きく、大豆の連作により小さくなることを明らかにした。また重粘土における4ヶ年の大豆生育、収量の経年的低下現象は、収量構成要素のうち稔実歩合や百粒重といった登熟性の低下によりもたらされるものの、収量の低下は軽微であることを明らかにした。3)22年度は8月の降水量が非常に少なく乾燥が進んだため、硝酸態窒素は、例年以上に暗渠排水から流出し、流出には乾燥に伴う土層内の粗間隙の発達が大きく影響すると推定された。この様な状況下でも、窒素動態予測モデルによる大豆転換畑の作土中硝酸態窒素含量の推測値は、暗渠流出水中硝酸態窒素濃度測定値の経時的変化とよく対応することを確認した。大豆の生産力回復対策技術の開発では1)有機物を施用した大豆連作後水田での、土壌の窒素供給能の指標である培養窒素量とコシヒカリの生育量との関係の評価に基づき、培養窒素量を3g/m2程度にできるように大豆作での有機物施用を実施し、窒素無施肥でコシヒカリを作付ける栽培方針が水稲の倒伏対策に有効であることを示した。なお、培養窒素量が3g/m2程度以上となる圃場においても、大豆生産量が低い圃場の場合には、牛ふん堆肥4t/10a程度の施用が有効であることを示した。また、田畑輪換の継続において有機質肥料を利用する場合、水稲作における肥効を過不足なく発現する必要があることから、代表的な有機質肥料であるコメヌカとオカラを水田に散布した場合の窒素無機化特性値を明らかにした。これにより、任意の時期に散布した後の窒素無機化率を算出可能にした。
カテゴリ 土づくり 肥料 大麦 乾燥 水田 施肥 大豆 輪作

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