課題名 | 野菜等の品目別カドミウム濃度の解明と吸収抑制技術の開発 |
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課題番号 | 2009014077 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道(中央農業試験場 道南農業試験場) 岩手県(農業研究センター) 宮城県(古川農業試験場) 秋田県(農林水産技術センター農業試験場) 山形県(農業総合研究センター) 滋賀県(農業技術振興センター) 兵庫県(農林水産技術総合センター) 愛媛県(農業試験場) 熊本県(農業研究センター) 宮城大学 |
研究期間 | 2007-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)土壌カドミウム濃度と可食部カドミウム濃度の関係に基づき、38品目について国際基準値を超える危険性のある土壌カドミウム濃度を明らかにした。また、高カドミウム濃度の圃場で栽培した45品目の可食部カドミウム濃度を整理した。さらに、ホウレンソウ等の可食部カドミウム濃度が高まりやすい21品目の品種間差異のデータを蓄積した。(2)ポット栽培のエダマメ、レタス、キャベツ等5品目の可食部カドミウム濃度推定に土壌の塩化カルシウム抽出法が適することを示した。また、苦土石灰の全面施用により土壌pHを上げると、可食部カドミウム濃度を低減できるが、部分施用を用いれば、苦土石灰量を大幅に削減して全面施用と同等程度にエダマメ、ハクサイ、キャベツの可食部カドミウム濃度を低減できることを明らかにした。(3)国際基準値を超過する危険性のある土壌カドミウム濃度に基づく品目区分から、品目転換に利用できる品目候補を明らかにした。また、国際基準値を超えやすい品目について可食部カドミウム濃度が高まりにくい品種候補が示された。さらに、苦土石灰施用による土壌pH上昇によって可食部カドミウム濃度が低減しやすい品目が明らかとなり、品目転換や品種転換を行うことができない場合に有効であると判断された。 |
カテゴリ | えだまめ キャベツ はくさい 品種 ほうれんそう レタス |