要約 スクミリンゴガイの分布北限地域における越冬は農業排水路のごく限られた場所でのみ起こり、農業排水路での越冬はpHと溶存酸素量によって制限されている。 キーワード スクミリンゴガイ、分布北限地域、越冬...
要約 水田転作にダイズを栽培すると、翌年のスクミリンゴガイ密度は著しく減少し、水稲の湛水直播や移植栽培を貝がいない場合と同じように行っても被害を回避できる。 キーワード スクミリンゴガイ、被害、輪作、...
要約 暖地水稲湛水直播栽培において出芽・苗立ちの安定及びスクミリンゴガイによる食害回避のために実施される播種後の落水管理によって、雑草発生が促進され、落水期間の延長に伴って雑草の発生期間が長くなる。...
要約 開発したスクミリンゴガイ防除ロータリの殺貝率は46~77%で通常ロータリより29~33ポイント多く殺貝できる。この結果、貝の生息密度は通常より40~48%減となる。 キーワード スクミリンゴガイ、ジャンボタ...
イネ種子粉衣処理でスクミリンゴガイの食害を回避できる有効薬剤
要約 ベンスルタップ剤およびメタアルデヒド剤はイネ種子に粉衣処理することによりスクミリンゴガイの行動を抑制し、食害を回避する効果がある。 キーワード イネ、スクミリンゴガイ、種子粉衣、ベンスルタップ、...
気温データを用いたスクミリンゴガイの水田での越冬期間の死亡率推定
要約 冬期(12月~2月)の平均気温と、春期の水田におけるスクミリンゴガイの死亡率(角変換値)との間に、y=‐12.4x+120の関係が認められる。この関係式から、冬期の平均気温を用いて、水田内でのスクミリンゴガイ...
要約 水稲-露地野菜体系で9月までにキャベツ作付けすると、前作水稲の落水時期が早く、その後の増殖が制御され、越冬個体が減少しスクミリンゴガイの発生密度が水稲被害軽減水準である1頭/m2以下になる。 キーワ...
要約 耕うん爪間に直刃を付加したロータリ耕うん機を用いて作業をすることで、耕うんトルクを増加させずに圃場で土中越冬しているスクミリンゴガイの殺貝効果が向上する。九州農業試験場・水田利用部・機械化研究...
要約 スクミリンゴガイによる稲の被害量は、単位面積当りの貝の総重量に比例する。この関係を用いて浸水時における稲の被害量の予測が可能である。 背景・ねらい 播種後に落水管理を行う近年の湛水直播において、...
要約 体長40cmのコイは、重さ1g(殻高16mm程度)のスクミリンゴガイを1日当たり約250頭、体長15cmのコイは重さ0.1g(殻高7mm程度)の貝を1日当たり約200頭捕食が可能である。また、体長40cmのコイは重さ6g(殻高30mm...
水稲の湛水土中直播におけるスクミリンゴガイ防除のための石灰窒素の散布と出芽
要約 スクミリンゴガイ防除に効果のある石灰窒素を湛水直播(落水出芽)に使用した場合、酸素発生剤無被覆籾では散布量により出芽が抑制されるが、被覆籾では麦稈鋤込み条件を含め抑制はほとんど無い。九州農業試...
要約 スクミリンゴガイの磨砕液により、孵化貝は水面上に上がる忌避反応、小、中貝は土に潜る忌避反応を示す。殻長30mm以上の大貝は忌避反応を殆ど示さない。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室...
要約 シラス土壌における湛水直播の落水出芽では、シラス土壌は透水性が良いため、土壌水分の減少が早く、土壌表面が硬くなりやすい。過度の土壌乾燥は、土壌表面硬度を高め、出芽を阻害する。播種後の土壌へ水分...
水稲の打込み式湛水土中点播栽培における出芽・苗立ち向上のための初期管理技術
要約 水稲の打込み式湛水土中点播栽培では、播種当日に代かきを行い、打込み速度8~14m/sで播種することにより、出芽深度が確保できる。さらに播種後から出芽揃い期までの落水管理によって浮苗が防止され、苗立ち...
貝磨砕液により誘発されるスクミリンゴガイ孵化貝の水上逃避行動
要約 スクミリンゴガイの孵化貝は、同種個体の磨砕液を感知すると、水中から水上に這い上がる。これは、捕食者に対する回避行動と考えられる。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室 背景・ねらい ...
要約 水田内に生息するスクミリンゴガイの越冬後の殻高成長量は、蓋に残された成長の境界を示す成長線を用いて推定できる。越年貝の成長速度は成貝サイズに達するまではほぼ一定であるが、以後はサイズに依存して...
要約 不耕起乾田直播栽培の全作業時間は10a当たり7.2時間と移植栽培に比較して35%の省力となり、1日あたりの家族労働報酬は38%増加する。大分県農業技術センター・農村計画部 背景・ねらい 不耕起乾田直播栽培(...
要約 ロータリ耕うんで土中越冬しているスクミリンゴガイを殺貝し密度低減する場合、硬い土(水稲作後)を、浅起こしで耕うんピッチをできるだけ小さくし、1度に砕土を行うのが効果的である。九州農業試験場・水...
要約 水稲作後のスクミリンゴガイは越冬時、土の表層に存在し、潜土深さはほぼそれぞれの殻高(大きさ)に等しい。九州農業試験場・水田利用部・機械化研究室 背景・ねらい 水稲の生育初期の食害が問題となってい...
代かき同時土中点播直播による水稲品種「ヒノヒカリ」の安定栽培技術
要約 水稲品種「ヒノヒカリ」の代かき同時土中点播直播栽培において、播種量10a当たり乾籾で約3kg、条間30cm、株間20cmとし、過酸化石灰被覆籾を代かきと同時に点状に打込み、約1週間落水管理を行うと苗立ち率や...