植物検疫におけるファイトプラズマとキシレラの効率的診断マニュアル
要約 世界的に重要な植物病原細菌であるファイトプラズマおよびキシレラを、多様な植物から簡易に同時検出するマニュアルである。偽陽性や偽陰性のリスクが低く、種の推定も可能であり、植物検疫業務を効率よく進...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
気候温暖化によるブドウ「デラウエア」の生育ステージの変動予測
要約 発育速度モデルを利用することでブドウ「デラウエア」の生育ステージの推定が可能である。発育速度モデルを将来の気候温暖化を想定した高温環境に適用すると、ブドウ「デラウエア」の生育ステージは顕著に前...
要約 1990年代以降、気候温暖化による高温が原因と思われる果樹の生育障害の発生が多い。過去の気象推移から算出した気温上昇値をもとに、30年後の温度環境をシミュレーションすると、施設果樹での加温時期の遅れ...
Colletotrichum acutatum によるブドウ晩腐病の抵抗性簡易検定法
要約 満開70日後から80日後のブドウ果実を採取し、水洗・エタノール殺菌後、ポリエチレン袋に入れて晩腐病菌の胞子懸濁液を噴霧接種し、25℃暗黒下で2週間保持することによってブドウ晩腐病の抵抗性を簡易に検定...
小型反射式光度計と樹体指標を使ったブドウ「巨峰」の果実品質の推定
要約 小型反射式光度計によるブドウ「巨峰」の葉柄汁液中の硝酸イオン濃度は、施肥量に影響され、新梢長、または新梢着生率とを組合わせると樹体の栄養状態を反映し、果実品質を改善するための指標となる。 キー...
要約 大阪府のぶどう園は、複雑な地質母材からなるためCECは園により非常に差がある。点数をこなすためCECの測定は省略し、pHと塩基含量からCECを類推する一次式を作成する。さらに、表計算ソフトにより処方箋を...
要約 ぶどう根頭がんしゅ病の北海道内分離菌を広範に検出できるVirD2プライマーを設計した。前培養(増菌培養)とVirD2プライマーを用いたPCR(polymerase chain reaction)法を組み合わせることによって、病原...
超早期加温栽培「デラウエア」の葉柄汁液診断における試料調整法と採取部位
要約 超早期加温栽培「デラウェア」の開花期における窒素栄養状態を迅速に診断するには、第4~6葉の葉柄を2~5mmに細断し、葉柄生重の4倍量の純水を加え、室温で24時間放置した抽出液の硝酸濃度を小型反射式光度...
要約 果樹園、茶園ともに第1層の浅層化と可給態リン酸含量の増加が著しい。特に、ブドウ園や茶園では可給態リン酸含量が全調査ほ場で改善目標値(50mg/100g)の上限を越えている。一方、茶園ではpHが改善目標値(...