子実用トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)

タイトル 子実用トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター
研究期間 2018~2018
研究担当者 野中和久
西村和志
松﨑守夫
平江雅宏
阿部佳之
鈴木知之
黒川俊二
菅原幸哉
吉田信代
山田明央
河本英憲
内野宙
嶝野英子
出口新
服部育男
菅野勉
須永義人
森田聡一郎
発行年度 2018
要約 子実を飼料利用する子実用トウモロコシの生産利用技術について解説した手引き書である。特に都府県での利活用を念頭に、現時点の品種選定、栽培・肥培管理、収穫・調製、給与技術や、現地取り組み事例を取りまとめており、耕種と畜産いずれの生産者が導入する場合も活用できる。
キーワード トウモロコシ、子実、耕畜連携、水田輪作、家畜飼料
背景・ねらい 国産濃厚飼料生産の取り組みとして、北海道ではトウモロコシ雌穂を収穫しサイレージ化したイアコーンサイレージの生産が2008年頃から開始され、最近ではより栄養価の高い子実のみを収穫する子実用トウモロコシの栽培が徐々に増えている。子実用トウモロコシを輪作体系に組み込むことにより、収穫残渣による有機物供給としての利用、圃場の排水性改善、連作障害の回避などが期待されており、国の施策としても平成30年度飼料増産総合対策事業等の中で子実用トウモロコシの生産・利用体制の構築が進められている。しかしながら、都府県では病虫害の発生や台風の影響を受け、極めて収量の少ない地域もあり、これを克服できる安定生産技術の迅速な開発と普及指導が求められている。そこで、これまでに農研機構が中心となり開発した品種選定、栽培・肥培管理、収穫・調製、給与などの技術や、現地で調査した稼働事例などを、都府県の関係者にわかりやすく示すため、「子実用トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第1版」を作成・配付する。
成果の内容・特徴
  1. 本手引きは、東北農業研究センター、畜産研究部門、中央農業研究センターおよび複数の地域で取り組んだ現地実証試験データ等に基づき、子実用トウモロコシの生産利用技術情報を取りまとめたものである。内容は、1.子実用トウモロコシとは、2.子実用トウモロコシの作り方、3.トウモロコシ子実の使い方、4.取り組み事例、の4部構成としている(表1)。
  2. 「2.子実用トウモロコシの作り方」では、東北以北と関東以南における品種選定の基本的な考え方の他、必要な圃場準備や肥培管理、家畜堆肥の利用、ミルクラインやブラックレイヤーによる収穫時期の目安、汎用コンバインによる収穫方法(図1)等について示している。
  3. 「3.トウモロコシ子実の使い方」では、乾燥調製のほかフレコンラップ法によるサイレージ調製方法(図2)、乳用牛及び肉用牛(図3)への給与方法について示している。
  4. 「4.取り組み事例」では、行政機関が主体となった推進事例や、現場における個別事例を紹介している。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:子実用トウモロコシ生産利用技術導入に関心のある普及指導機関、農業生産法人
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:本州で約150ha
  3. その他:冊子体は都府県の研究所・普及指導員、農協の営農指導員などに合計1,000部を配付予定。また、農研機構ホームページhttp://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/130345.htmlで閲覧できる。
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2018/18_005.html
カテゴリ 病害虫 イアコーンサイレージ 乾燥 サイレージ調製 水田 とうもろこし 肉牛 排水性 肥培管理 品種 輪作 輪作体系 連作障害

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