c.カバークロップ等を活用した省資材・環境保全型栽培管理技術の開発

課題名 c.カバークロップ等を活用した省資材・環境保全型栽培管理技術の開発
課題番号 2010014860
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,カバークロップ研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,カバークロップ研究関東サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,カバークロップ研究近中四サブチーム
協力分担関係 福島農総セ
栃木県農試
東北大学
愛知県農試
(財)微生物応用技術研究所
岩手農研
秋田県立大学
新潟農総研
(財)自然農法国際研究開発セ
宮城県古川農試
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 カバークロップによる抑草効果に関しては、1)主要雑草67種について、埋土種子の土壌抽出における最適な塩類溶液の比重などを明らかにし、埋土種子量を調査する標準手法を確立した。これらを盛り込んだ調査マニュアルの普及版を23年度に公刊する。2)リビングマルチで安定した抑草効果を得るため、埋土種子数と大豆収量の減収率を解析して、雑草埋土種子量の許容水準をイネ科および広葉雑草で2000~3000粒と策定した。作物とカバークロップの相互作用の解明では、1)不耕起カバークロップ大豆栽培での増収は冬作麦の根を媒体とした菌根菌の高率感染、麦稈の分解に伴う窒素供給で登熟期まで菌根菌活性が持続しリン吸収が促進されること、そして根粒菌着生期間の拡大に伴う窒素吸収の増加が関与することを明らかにした。土壌養分の動態と有効活用法の解明に関しては、1)不耕起カバークロップによるリン酸減肥効果は土壌の違いやカバークロップの種類によって異なることを明らかにした。各地域に対応したカバークロップを活用した栽培技術の実用化に向けて、1)寒地では不耕起カバークロップとしてライ麦長稈品種を用い、大豆播種穴の脇へスポット施肥することで、雑草抑制と大豆収量を確保できる技術体系を提示した。2)寒冷地の転換畑では、中耕も組み込んだ、畦立てリビングマルチ播種機を用いた大豆栽培体系を農家ほ場で実証した。麦による抑草効果が高く発揮される栽培適地では慣行と同等以上の収量が得られ、地域の規格外麦を用いることで経営的にも成立することを示した。3)関東地域では、大豆狭畦栽培と麦リビングマルチの併用技術の有効性と、狭畦栽培での大豆・麦類同時播種機の適用性を検証することができた。4)カバークロップ導入を支援するデータベースを作成し、Web サイトで公開した。低コスト・省力草生管理技術の開発では、1)雑草種子を殆ど含まない購入真砂土の利用と除草回数を増加させることで、造成年のシバ被度の拡大を効果的に行い、畦畔植生の転換を容易にする技術を提示した。その他、1)リビングマルチを組み込んだ田畑輪換有機大豆栽培により、東北地域の大豆の主要害虫マメシンクイガ、イチモジマダラメイガの被害が軽減可能となった。2)カバークロップの炭素貯留源機能については、調査を継続してきた複数のほ場の結果から再現性を確認するとともに、炭素貯留に関連する構成要素を分析した。
カテゴリ 病害虫 害虫 寒地 管理技術 狭畦栽培 経営管理 栽培技術 栽培体系 雑草 除草 施肥 大豆 データベース 低コスト 播種 品種 マメシンクイガ ライ麦

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