クビアカツヤカミキリのフェロモン成分を利用したトラップに雌雄成虫が誘引される
要約 モモやウメなどバラ科果樹の害虫であるクビアカツヤカミキリの雄成虫から放出されるフェロモン成分は光学活性な構造を持つ(6R,7S)-(E)-2-シス-6,7-エポキシノネナールであり、合...
要約 薬剤使用に対する制約が強まる中で対応が困難となっている松くい虫被害に対し、使える技術を総動員する新たな防除体系を提案しました。松林を「伐って使う」ことが、これからの松くい虫被害対策では重要にな...
要約 生物農薬として有効な3種ヒメハナカメムシのメスの配偶システムは種によって異なり、タイリクヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシは受精すると交尾を拒否する一回交尾であるのに対し、ナミヒメハナカメム...
イノシシによる水稲被害は防護柵の不備が原因で同じ圃場が繰り返し被害を受ける
要約 農業共済補償金の支払い対象となっているイノシシによる水稲の被害には、同じ圃場で複数年繰り返し被害を受ける傾向があり、被害圃場には柵が設置されていない、柵の一部が開いている、不適切な柵の設置をし...
メッシュ農業気象データを使用した改良版牧草播種晩限日計算プログラム
要約 本プログラムは、メッシュ農業気象データを使用して、簡便かつ正確に牧草播種晩限日を推定計算する改良版である。計算対象地点のメッシュデータを真値とすると、近傍の気象庁アメダスデータを使用して計算し...
予測を含む気象データを利用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム
要約 気象情報と利用者が登録した作付け情報から、発育ステージを予測するとともに、適切な追肥量や施用時期、病害の予測情報等の栽培管理支援情報をインターネット経由で届ける農業情報システムである。農業気象...
要約 薬剤抵抗性遺伝子診断法、サンプリング手法、簡易生物検定法、抵抗性発達リスク判定の基準、代替防除法の提案をまとめたガイドライン案である。本ガイドライン案に基づき、地域ごとの作目や栽培様式に応じた...
要約 現在、東アジアと南ヨーロッパで深刻な被害をもたらしているマツ材線虫病の被害域は、将来の気候変動により、東ヨーロッパ、中央アジア、極東ロシアにまで拡大する可能性があることを明らかにしました。 背...
ナスの促成・半促成栽培における飛ばないナミテントウの定着を促進する代替餌システム
要約 ナスの促成および半促成栽培において、アルテミアと天敵温存植物を組み合わせた代替餌システムを導入すると、代替餌システムを導入しない場合に比べて、飛ばないナミテントウの放飼頭数を半分以下に減らして...
牛のアルボウイルス感染症の診断に役立つ「牛のアルボウイルス検査マニュアル」
要約 牛に異常産等を起こす節足動物媒介性ウイルスの検査全般に関する基本的な手技、材料の取り扱い、検査結果の解釈を示すマニュアルである。家畜保健衛生所等の診断施設において、各種アルボウイルス感染症の検...
Kudoa hexapunctataとK. neothunniに特異的な遺伝子検査法の開発
要約 クロマグロに寄生するKudoa hexapunctataと主にキハダマグロに寄生するK. neothunniはクドア属の粘液胞子虫であり、これらは分子生物学的に非常に近縁...
熟性遺伝子E2とE3が温暖地におけるダイズ品種「エンレイ」の収量形成に及ぼす影響
要約 熟性遺伝子E2およびE3の導入により、温暖地(福山)におけるダイズ品種「エンレイ」の生育期間は延長するが、生殖生長期間への作用性は両遺伝子間で異なる。6月中旬播種では収量差は認めら...
要約 微量の薬剤が網糸に練り込まれている新開発の防虫ネットは、微小害虫に対する忌避効果がある。虫がネットに直接触れると薬剤を感知し、長時間留まり続けることができない。また、目合いは0.75mmであるが、従...
トマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子TYNBS1
要約 トマトのTYNBS1遺伝子はトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子である。TYNBS1はcoiled-coil domainをN末端に有するNB-LRRタンパク質をコードする。 キーワード トマト黄...
「Chimarrita」、「Coral」はモモせん孔細菌病抵抗性の有望な育種素材である
要約 ブラジルからの導入品種「Chimarrita」、「Coral」およびその後代系統は、「もちづき」および「つきかがみ」よりもせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の強い実生を高頻度で獲得するための交雑親として有効であ...
チャトゲコナジラミの天敵寄生蜂シルベストリコバチの累代飼育法と生態特性
要約 侵入害虫チャトゲコナジラミの天敵寄生蜂シルベストリコバチは、カンキツ実生に寄生させたミカントゲコナジラミを餌に累代飼育ができる。我が国に生息するシルベストリコバチに生態特性(雌雄の羽化パターン)...
チャノミドリヒメヨコバイに対するチャ遺伝資源の抵抗性要因は師管液摂取の阻害である
要約 チャノミドリヒメヨコバイに抵抗性を持つチャ遺伝資源上では、本種による師管液の摂取時間と回数が著しく減少する。師管液摂取の阻害が本種に対する抵抗性の要因である。 キーワード チャ、チャノミドリヒメ...
要約 サツマイモ苗を用いて室内で簡易に立枯病抵抗性を評価する手法である。本法による抵抗性の評価は、圃場検定による評価結果と一致する。本手法の活用により、多数の品種・系統の立枯病抵抗性を安定して評価で...
要約 新規に開発したカンキツグリーニング病原細菌(CLas)培地により、人工条件下でCLasを再現性よく高効率に培養できる。さらに、本培地にオキシテトラサイクリンを添加することで、CLasの増殖促進作用が認められ...
要約 トビイロウンカのイミダクロプリド抵抗性の遺伝様式は、伴性遺伝の無い、主導遺伝子支配のほぼ完全優性である。代謝酵素阻害剤による検証から、本抵抗性には解毒分解酵素チトクロムP450の高発現が関与すると...