佐賀県におけるMBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の発生と防除薬剤
要約 2001年から佐賀県西北部を中心にいもち病に対するカルプロパミド粒剤の防除効果が低下し、MBI-D系統薬剤耐性菌の発生が我が国で初めて確認された。本耐性菌に対し他系統の箱粒剤は効果を維持し、プロペナゾ...
MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の種子伝染と佐賀県における発生分布
要約 MBI-D系統薬剤耐性菌は、種子で生存し、次作の伝染源となる。2002年に佐賀県内のいもち病常発地帯を中心に葉いもちの耐性菌が広範囲に認められたことから、次作も引き続き耐性菌が広範囲に発生する。 キーワ...
イネ種子伝染性病害に防除効果のある糸状菌Trichoderma atroviride
要約 県内の植物根圏より分離したTrichoderma atroviride SKT-1株は、イネもみを胞子懸濁液に浸漬することにより、糸状菌病のばか苗病、細菌病のもみ枯細菌病、苗立枯細菌病に対し、従来の化学農薬と同等の防除効...
イネいもち病菌の準有性的組換えは、有性生殖と同様に変異菌を発生させる
要約 病原性の異なるイネいもち病菌の菌糸融合によって生じた準有性的組換え菌と交配によって生じた有性的組換え菌からは, イネ系統K59-1および品種「八反3号」に対して同様に病原性変異菌が得られる。 背景・...
要約 イネのキチナーゼ遺伝子あるいは1,3;1,4-β-グルカナーゼ遺伝子をイネに再導入し、恒常的に発現させることによって、葉いもちに対する抵抗性が増強されたイネ(品種:日本晴、コシヒカリ)を作出した。 背景...
要約 催芽器を改良した温湯処理器による温湯浸漬処理(60℃、10~15分間)は、いもち病、もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウ防除に有効である。 背景・ねらい 化学農薬による水稲の種子消毒は、一部の病害に対...
イネいもち病菌は菌糸融合によって病原性変異レースを発生させる
要約 イネいもち病菌は菌糸融合によって遺伝的組換えを行い、2つの母菌の病原性を併せ持った変異レースを発生させる。変異レースは単核、単相でその病原性は安しており、胞子形成、病斑長、圃場における病勢進展...
要約 浸種直前の水稲種子に対する60℃5~10分間の温湯浸漬は、主要な種子伝染性病害(イネばか苗病、イネいもち病、イネもみ枯細菌病及びイネ苗立枯細菌病)防除に有効である。 背景・ねらい 水稲病害の中で種子伝...
成果の内容・特徴