豚の抗菌剤治療により同系統および他系統の抗菌剤に耐性の大腸菌が選択される
要約 豚の治療に第3世代セファロスポリン系抗菌剤を使用することで、同系統のβ-ラクラム系抗菌剤および他系統のフェニコール系抗菌剤に耐性の大腸菌が選択される。選択された大腸菌には多くの抗菌剤に耐性を示す...
要約 日本国内の野生シカの薬剤耐性大腸菌保有率は2.1%である。国内においては野生シカが薬剤耐性菌を家畜や環境へ拡散させる可能性は低い。 キーワード 薬剤耐性、大腸菌、野生動物、ニホンジカ 背景・ねらい 薬...
要約 国内の競走馬由来大腸菌において、第3世代セファロスポリン系抗菌剤に耐性を示し、染色体上に当該薬剤の耐性遺伝子を保有する株が認められる。このうち、当該遺伝子を含む薬剤耐性遺伝子領域の一部が重複し...
ハチミツ由来菌のマクロライド耐性プラスミドはアメリカ腐蛆病菌を予防薬耐性化する
要約 国産ハチミツにはアメリカ腐蛆病予防薬であるマクロライド(タイロシン)に低感受性を示す菌が多数混入しており、マクロライド耐性遺伝子ermCを載せたプラスミドを保有する菌も存在する。このプラスミドを獲得...
トマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子TYNBS1
要約 トマトのTYNBS1遺伝子はトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子である。TYNBS1はcoiled-coil domainをN末端に有するNB-LRRタンパク質をコードする。 キーワード トマト黄...
イネいもち病菌のMBI-D剤耐性およびQoI剤耐性簡易同時診断
要約 マルチプレックス型のPCRマーカー(MDQマーカー)を用い、イネいもち病菌のMBI-D剤およびQoI剤耐性の原因遺伝子であるシタロン脱水酵素遺伝子とチトクロームb遺伝子に起きた点変異を同時検出することにより、...
病院排水の流入が下水処理施設における薬剤耐性菌の分布率を上昇させる
要約 インドにおいて病院排水の流入は下水処理施設の薬剤耐性大腸菌の分布率を有意に上昇させるが、採材季節と下水処理過程の相違は薬剤耐性菌の分布率に有意な影響を与えない。 キーワード 下水処理施設、病院、...
要約 イネいもち病菌のQoI剤耐性を診断するために開発した、チトクロームb遺伝子の点変異多型を検出するPCRマーカー2種(B428gSおよびB428gDC)は、伸長反応1秒としたPCRによりそれぞれ3時間以内にQoI剤耐性変異の...
細菌間での除草剤分布遺伝子群の伝播に関与すると考えられる大型プラスミド
要約 日本各地の水田土壌由来の様々な細菌に共通して見いだされた除草剤 2,4-D の分解遺伝子群を有する大型プラスミドの全塩基配列を解析し、その構造を明らかにした結果、細菌間の遺伝子伝播に関わる既知のプラ...
PCRのためのイネいもち病菌DNAの簡易調整法(Paper-Disc法)
要約 乾燥菌体培養ろ紙片を用い、PCRに利用可能な簡便なイネいもち病菌のDNA調整法を開発した。本法に使用する試薬はTEバッファーのみであり、DNA調整液は、本菌ゲノムにコードされる約1.5kbまでの断片が増幅可能...
要約 ゲノム重複はゲノムDNAが部分的に多コピー化する現象であり、薬剤耐性遺伝子等の適当な選択マーカー遺伝子の利用によりゲノム重複株が選抜できる。これを活用して微生物の有用遺伝子の発現を増大させる微生...
新たに出現した牛由来多剤耐性Salmonella Typhimuriumの遺伝学的性状
要約 2000年以降北海道内で牛サルモネラ症からの分離が増加した多剤耐性Salmonella Typhimurium PFGEVII型菌は、薬剤耐性病原性プラスミドを保有する。このプラスミドと供に第3世代セファロスポリ...
要約 本法は、欠損標的遺伝子の前後部分をPCRによって増幅・結合させてから環状化し、野生株に形質転換して相同組換えによる遺伝子欠損を誘発させるもので、遺伝子欠損株は、PCRを用いた姉妹選抜法により選抜する...
近年北海道で分離される牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝学的特徴
要約 北海道で分離された牛由来Salmonella Typhimuriumはパルスフィールドゲル電気泳動で型別するとⅠからⅨ型に分類され、Ⅶ型菌は2000年から出現して近年最も多く分離される。Ⅶ型菌の多くが多剤耐性を示...
多剤耐性を規定する遺伝子領域を染色体上に保有するSalmonella Typhimuriumの出現
要約 広域スペクトラムセファロスポリン耐性を含む11の薬剤耐性遺伝子を含む遺伝子領域を染色体上に保有するSalmonella Typhimuriumが出現し、北海道の一部地域の牛群に拡散したと考えられる。 キーワー...
Mannheimia haemolyticaの薬剤耐性の推移と血清型による耐性傾向の違い
要約 Mannheimia haemolyticaの薬剤感受性を調査したところ、2系統以上の抗菌薬に耐性を示す株が2001年以降増加している。また、血清型6型菌は、他の血清型に比較して薬剤耐性を示す株の割合が高く、複...
要約 東南アジアで集約的養殖されたウシエビおよびバナメイエビに付着した薬剤耐性菌の分布実態を調査したところ、いずれにも薬剤耐性菌が検出され、多剤耐性菌もみられる。薬剤耐性菌の分布はエビへの抗生物質の...
要約 遺伝子組換えカイコの作出により物理化学的性質が天然型と同一な組換え型ブタリゾチームを大量に生産する系を開発した。絹糸表層のセリシン層に蓄積される組換え型ブタリゾチームは絹糸から容易に溶出し、高...
トビイロウンカと縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる水稲品種候補「西海267号」
要約 水稲「西海267号」は「ヒノヒカリ」熟期の複合抵抗性系統である。マーカー選抜により、トビイロウンカ、縞葉枯病、穂いもちに対する抵抗性遺伝子が導入されている。「ヒノヒカリ」よりも高温登熟条件下での...
離乳子豚への乳酸菌添加発酵リキッド飼料の給与は薬剤耐性菌を減少させる
要約 子豚用飼料にプロバイオティック乳酸菌Lactobacillus plantarum LQ80を添加して調製した発酵リキッド飼料を離乳子豚に給与すると、子豚用飼料をそのまま給与する子豚に比べて糞中のクロルテトラサイクリン耐...