要約 三番茶不摘採園では、三番茶期における炭疽病の発生が翌年の収量に影響する。一番茶の収量調査に基づく被害許容水準は、前年三番茶芽における病葉数で約1000枚/平方mである。また、三番茶芽における防除の...
佐賀県におけるMBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の発生と防除薬剤
要約 2001年から佐賀県西北部を中心にいもち病に対するカルプロパミド粒剤の防除効果が低下し、MBI-D系統薬剤耐性菌の発生が我が国で初めて確認された。本耐性菌に対し他系統の箱粒剤は効果を維持し、プロペナゾ...
MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の種子伝染と佐賀県における発生分布
要約 MBI-D系統薬剤耐性菌は、種子で生存し、次作の伝染源となる。2002年に佐賀県内のいもち病常発地帯を中心に葉いもちの耐性菌が広範囲に認められたことから、次作も引き続き耐性菌が広範囲に発生する。 キーワ...
要約 5月中~下旬のトウモロコシ播種において、同時に青刈ダイズを散播して高密度のリビングマルチとすると、ワルナスビおよび在来雑草に対して顕著な防除効果が認められる。 キーワード 青刈ダイズ、生態的防除...
イネ遺伝子の改変によるトリプトファン含量の向上と選択マーカー用薬剤耐性の付与
要約 遺伝子改変によりフィードバック阻害をはずしたアントラニル酸合成酵素αサブユニットの遺伝子を導入した組換えイネは、トリプトファン含量が増大するとともに、薬剤耐性となり、選択マーカーとして利用でき...
要約 腫瘍壊死因子(TNF-α)遺伝子欠損マウスの新生子脳から初代培養したミクログリアにレトロウィルスベクターを用いて癌遺伝子を導入し、不死化細胞株TKMG-7を樹立した。TKMG-7は形態学的、免疫細胞化学的およ...
フロルフェニコール耐性を指標としたSalmonella Typhimurium DT104の簡易スクリーニング法
要約 近年欧米において問題化しているSalmonella Typhimuriumファージ型DT104の簡易検出を目的としてDT104に特徴的なフロルフェニコール耐性を利用した検出法を開発したところ,ファージ型別結果との相関性も高く...
動物体内と環境中における腸管出血性大腸菌O26:H11の遺伝子型変遷
要約 腸管出血性大腸菌O26:H11は牛の体内で遺伝子型変異を起こすことが示唆された。その変異はパルスフィールドゲル電気泳動法を用いた場合,制限酵素1種類当たり最大でバンド5本の違いであった。 要約(英語) 1...
薬剤耐性コリネスポラ菌(トマト褐色輪紋病菌、キュウリ褐斑病菌)に対する予防薬剤
要約 トマト褐色輪紋病菌、キュウリ褐斑病菌にはチオファネートメチル水和剤に対する耐性菌が高い割合で存在しており、キュウリ褐斑病菌ではチオファネートメチル水和剤、ジエトフェンカルブ水和剤に対する両剤耐...
要約 マウスにおける組換え豚回虫14kDa抗原とコレラトキシンBサブユニットとの経鼻免疫によって豚回虫に対する感染防御免疫が確認されたことから,豚回虫感染に対する粘膜ワクチンの可能性が示唆された。 要約(...
ベンズイミダゾール系薬剤耐性ダイズ紫斑病菌の大分県での初確認
要約 ベンズイミダゾール系薬剤に対して耐性を示すダイズ紫斑病菌が大分県内で初めて確認された。耐性菌の発生には地域間差異、圃場間差異が認められる。分離154菌株はチオファネートメチル剤に対し2峰型の感受性...
長崎県の露地ビワにおけるベンズイミダゾール系薬剤耐性灰斑病菌の発生状況とその防除対策
要約 露地ビワの果実腐敗の主原因である灰斑病におけるベンズイミダゾール系剤耐性菌の発生は、約50%の圃場でみられ、検定した菌株の約40%が耐性菌株であった。その耐性菌に対してイミノクタジンアルベシル酸塩水...
露地栽培ブドウ`巨峰'の黒とう病、枝膨病に対する萌芽直前〜生育初期における効率的防除体系と萌芽直前散布の重要性
要約 露地栽培ブドウ`巨峰'において、黒とう病、枝膨病の両病害に対して効果の高い薬剤を萌芽直前、展葉3~5枚時、展葉8~10枚時に散布することで、従来のベンズイミダゾール系薬剤の萌芽直前1回の高濃度散布に比...
要約 RLGS (ゲノムスキャニング法) は菌類における変異株と野生株のDNAレベルでの違い (DNA多型) を効率的に検出する手法として有効である。 背景・ねらい
菌類においても様々な変異株をDNAレベルで効率的に...
要約 リンゴ褐斑病菌に対して卓効を示すベンズイミダゾール系薬剤に対する感受性を調べたところ、一部の園から著しく感受性が低下した耐性菌が検出された。この耐性菌に対するチオファネートメチル水和剤の防除効...
ベンゾイミダゾール系薬剤耐性を示すタマネギ灰色腐敗病菌の検出と防除効果
要約 ベンゾイミダゾール系薬剤に耐性を示すタマネギ灰色腐敗病菌が1999年に初めて検出された。耐性菌は淡路島内広域に分布し、タマネギ罹病株や冷蔵腐敗球から高率に分離された。耐性菌に対するチオファネートメ...
豚回虫(Ascaris suum)のペルオキシレドキシンの分子性状
要約 豚回虫のペルオキシレドキシン(AsPrx)は有意な発現量をともなう虫体の主要蛋白質の1つとして確認され,全ての発育ステージで恒常的に発現していた。また,AsPrxには抗酸化作用が確認されたことから,虫...
キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性菌とチトクロームbのアミノ酸置換
要約 キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性には,チトクロームb遺伝子の変異が関係し,耐性菌ではチトクロームbのアミノ酸がグリシンからアラニンに置換している。 背景・ねらい 最近,天然物をリード...
要約 真菌門に属する数種の植物病原糸状菌において,完全合成液体培地での培養菌体から抽出した全DNAのRLGSを行うことにより,再現性のある菌株特異的な2次元スポットプロファイルが得られ,スポットの違いに基...
要約 DNA型のトランスポゾンであるpiggyBacにGFP(緑色蛍光タンパク質)遺伝子を挿入したベクターを利用して、カイコ胚子由来培養細胞株NISES-BoMo-DK10に外来遺伝子を安定的に導入できる。 背景・ねらい 昆虫の...