要約 日本に飛来するトビイロウンカは産卵前期間が長く、絶食耐性が強く、熱帯個体群に比べて明らかに移動に適応している。このような移動に適応した個体群がインドシナの亜熱帯から中国に分布していることがわか...
要約 ホソヘリカメムシの卵寄生蜂カメムシタマゴトビコバチ、ヘリカメクロタマゴバチ、ホソヘリクロタマゴバチの種間競争は寄生間隔による影響を受け、長い寄生間隔ではカメムシタマゴトビコバチが、短い寄生間隔...
サトウキビモザイクウイルスB系統の外被タンパク質のアミノ酸配列
要約 サトウキビ及びトウモロコシのモザイク病の病原ウイルスであるサトウキビモザイクウイルスB系統のRNAの塩基配列の一部を解析し、その外被タンパク質は313のアミノ酸残基からなると推定した。 背景・ねらい ...
RT−PCRによるサツマイモ葉からのサツマイモ斑紋モザイクウイルスの検出法
要約 RT-PCRによりサツマイモ斑紋モザイクウイルスに感染したサツマイモ葉から容易にウイルスを検出することができる。 背景・ねらい サツマイモ帯状粗皮病の病原ウイルスである斑紋モザイクウイルス強毒系統(SPF...
コムギ葉面から分離された揮発性抑制物質生産糸状菌による植物病原菌の生育抑制
要約 コムギ葉面から分離された糸状菌(菌株名Kyu-W63)が発生する揮発性物質によってコムギうどんこ病菌、コムギ赤かび病菌、イネいもち病菌、イネ紋枯病菌及びメロンつる割病菌の生育が顕著に抑制された。 背景・...
要約 葉・穂いもち病斑から分離したいもち病菌271菌株は8レースに類別された。007の分離頻度が最も高く65%で、次いで001、003、017、005、037、407、015の順であった。1976、1987年と対比した結果、主要レースの...
トールフェスクの季節生産性にみられる遺伝変異と生育環境との交互作用
要約 トールフェスクの栄養系及び品種・系統の季節生産性関連形質において、育種の場(熊本県西合志町)と利用の場(熊本県阿蘇町)で遺伝変異と生育環境との交互作用が認められた。また、交互作用が発現しやすい栄養...
肉用牛の肥育過程における血中インスリン濃度と屠体形質との関係
要約 肥育牛の血中インスリン濃度は体重の増加に伴って上昇し、黒毛和種では褐毛和種やホルスタイン種より高い。また、血中インスリン濃度は枝肉体組織構成と相関があり、屠体形質の推定指標となる可能性がある。...
要約 サイレージ用とうもろこしの簡易なTDN含量の推定法を作成した。とうもろこしの黄熟期における雌穂割合から次の推定式によってTDN含量(Y)を推定でき、暖地に適用できる。Y=雌穂割合×0.885+(100-雌穂割合)×0.5...
イタリアンライグラス草地における肉用肥育素牛の冬季放牧育成技術
要約 4カ月齢の黒毛和種去勢雄牛をイタリアンライグラス草地で10月から翌年の5月まで約210日間放牧飼養し、0.76~0.82kgの高い日増体量を得る肉用肥育素牛の冬季放牧育成技術を開発した。 背景・ねらい 従来から...
要約 労働平準化のためのソルゴー型ソルガムの栽培法を策定した。品種と播種期と収穫期を組み合わせることにより、4~8月播種、7月末~12月収穫が可能である。 背景・ねらい 十分な労力や機械施設等を持たない畜...
要約 高温条件下におけるスーダングラス品種間の耐湿性は、品種「トルーダン」が最も強い。また、夏播栽培は8月以降の圃場の休閑期を利用し、短期間に比較的高い収量が得られる効率的な栽培法である。 背景・ねら...
阿蘇中標高地におけるロールベール乾草及びラップサイレージの高位生産体系の実証
要約 阿蘇高原・中標高地の標高500mの採草地4haにおいて、イタリアンライグラスとライ麦の混播及び自生のイヌビエの利用により年間乾物収量約14~20t/haを生産するロールベール乾草及びラップサイレージ生産体系...
阿蘇高原・中標高地帯の急斜面地におけるレッドトップ優占草地の段階的造成法
要約 阿蘇高原・中標高地帯(標高約500m)の急傾斜地において、永続性及び土地保全機能が高いレッドトップ優占の放牧草地を段階的に造成し、その牧養力はha当たり450~669カウデー/年であった。 背景・ねらい 九州...
要約 電気泳動法に替わる、大豆リポキシゲナーゼアイソザイムの簡便な検出法を開発した。検体(大豆粉末試料)に反応助長液と各アイソザイム検出溶液を加えると退色の有無によって、L-1、L-2、L-3の存否が3~5分で...
要約 初霜が10月下旬以降になる暖地では、ヒマワリは8月中旬に播種する晩期栽培で子実収量、油脂含量ともに高い。またわい性品種(SUN WHEAT 101)は耐倒伏性が強く、晩期栽培下では密植による増収効果が高い。 背...
要約 いぐさの圃場試験において収量を調査するときの適正標本株数を明らかにするために、3年間いぐさを栽培して収量と収量関連形質の変動係数を調査した。品種、圃場、年次の違いにより、諸形質の変動係数は異な...