要約 「励広台1号」は、イチジクとイヌビワの種間雑種であり、イチジク株枯病に真性抵抗性である。休眠枝や緑枝挿し木によって容易に繁殖でき、「桝井ドーフィン」および「蓬莱柿」との接ぎ木親和性は高い。 キー...
要約 サトウキビ白葉病対策として健全種茎を増殖するための圃場管理技術と生産物の配布法に関する説明、LAMP法による病原体の検出手順、生長点培養法による無病苗生産手順から構成される、健全種茎生産を行う者向...
要約 千葉県で発見されたゴキブリ目不明種について、DNAバーコーディングを用いてアルゼンチンモリゴキブリであると同定する。同定に必要な情報や生息状況を公表することで、注意喚起および今後の同定に利用でき...
乳用雌牛の初回授精受胎率は放牧とその他の飼養形態とで遺伝的能力の優劣が変わる
要約 乳用雌牛の分娩後初回授精受胎率は、放牧主体で発現する遺伝的能力の優劣がタイストールおよびフリーストールと異なる。飼養形態ごとの遺伝的能力評価により、放牧飼養牛群の繁殖能力改良に適した種雄牛の評...
モザンビーク飼料資源を用いた発酵TMR給与は牛乳生産量と収益性を向上させる
要約 モザンビーク南部で入手できる飼料資源を活用して良質な発酵TMR(混合飼料)を調製できる。発酵TMRを給与することで、慣行的な飼養法に比べてジャージー種乳牛の採食量と消化率を改善し、乳生産量と収益性を...
要約 ネギ属遺伝資源を長期間安定的に保存できる技術である。ネギ属茎頂に処理液で脱水耐性を付与した後、風乾で脱水し-80°C冷凍庫で急速冷却すると、一年間保存後の再生率は液体窒素を用いた超低温保存品と大差...
モザンビークにおける乳牛飼養の存立条件を反映した耕畜複合経営計画モデル
要約 モザンビークの小規模農家による乳牛飼養の存立条件を解明し、耕畜連携を通じて効率的に食料と飼料の確保、リスク分散、所得向上等を達成するための複合経営計画モデルを作成する。同モデルは、乳牛飼養の定...
豚雌性繁殖形質間の因果構造を利用した里子処置に影響されない遺伝的能力評価モデル
要約 豚の生存産子数は21日齢生存頭数および21日齢腹体重に影響し、21日齢生存頭数は21日齢腹体重に影響するという因果関係があり、この因果構造を反映させた統計モデルによって、生存産子数の影響を取り除いた21...
家畜の遺伝的パラメーターを高精度に推定できるNo-U-Turn Sampler法
要約 No-U-Turn Sampler法は既存の手法にくらべて高精度に遺伝的パラメーターを推定できるため、家畜の遺伝的能力評価に有効である。 キーワード No-U-Turn Sampler法、Gibbs Sampling法、遺伝的パラメーター、遺...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
営農開始から約10年間の経営経済性を評価する周年親子放牧導入支援システム
要約 繁殖牛頭数と草地の面積・条件、導入牛と販売子牛の価格、基本的技術係数など数項目を設定するだけで周年親子放牧開始後約10年間の家畜頭数と経済性(損益とキャッシュフロー)が試算できるシステムである。設...
網羅的遺伝子診断による、ブドウ台木3品種のウイルス・ウイロイド非検出個体の獲得
要約 主要なブドウ台木3品種(「テレキ5BB」、「グロワール」、「101-14」)について、熱処理と茎頂培養によるウイルスフリー化処理を行い、従来法よりも網羅的診断が可能な次世代シーケンス解析を併用した診断を行...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
イミダクロプリドで選抜したトビイロウンカにおける寿命の短命化および産卵数の減少
要約 同一のトビイロウンカ個体群からイミダクロプリドで選抜した系統では、アセトンで選抜した系統に比べて、イミダクロプリドに対する感受性が低下し、短命、少卵となる。トビイロウンカではイミダクロプリド抵...
ホンシュウジカのメス成獣が高確率で接触する箱わなでの蹴り糸の位置は肩高の10cm~30cm下である
要約 ホンシュウジカのメス成獣の肩高の10cm~30cm下に蹴り糸を設置することによってメス成獣に高確率で蹴り糸に接触させることができる。高確率で接触する体の部位は、前肢ではなく、頭部・頚部と胸部・背部であ...
要約 若齢のニホンジカでは、農作物への採食依存度が高いほど、体サイズが大きくなり、その結果として妊娠率が上昇する。農作物採食による早熟化は、ニホンジカ個体数の増加を促進する可能性がある。 キーワード ...
交信攪乱による交尾遅延に伴うメスの老化がフジコナカイガラムシの生殖に与える影響
要約 フジコナカイガラムシのメスのフェロモン量は、成虫となってから約30日でピークに達し、老齢個体が若齢個体よりも多くのオスを誘引する。交信攪乱法による交尾遅延は、老齢個体の割合増加を促し、産卵数の多...
北東北地域の周年親子放牧実践農家における子牛の発育成績と親牛の繁殖成績
要約 北東北地域で周年親子放牧を実践している農家において、9ヵ月齢までの子牛の平均日増体量は、雄で1.07kg/日、雌で0.94kg/日で、冬期(12~2月)生まれの子牛と冬期以外の出生子牛との間に差はない。また親牛の...
道産イアコーン等トウモロコシ子実主体飼料の乳牛への給与効果と収益性評価
要約 イアコーンサイレージの乳牛への給与により、繁殖成績が改善され、酪農家の収益性も増加する。また、ハイモイスチャーシェルドコーンの密封容器としてフレコンの代わりにリユースできるプラスチック製容器を...
糖含量が高くTDN収量の多いオーチャードグラス中生品種「えさじまん」
要約 オーチャードグラス中生品種「えさじまん」は、北海道から北東北で「ハルジマン」より多収である。糖含量は「ハルジマン」より3ポイント高く、TDN収量が多く、サイレージ発酵品質は良好である。すじ葉枯病罹...