ニホンジカは2050年までにその勢力を全国に拡大する と予測されます
要約 わが国の農林業に対する最大の加害獣ニホンジカの分布域はどんどん拡大し、近年では北陸地方や北 東北地方でも頻繁に目撃されるようになってきました。本研究では現在のシカの分布最前線を把握す る手法を開...
放牧地における吸血昆虫対策を基軸とした牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)伝播阻止の効果
要約 BLVを機械的に運ぶアブやサシバエなどの吸血昆虫に重点をおいた対策の導入により、放牧地におけるBLV伝播リスクの大幅な低減が可能になり、牧場および牛群のBLV清浄化を推進できる。 キーワード 吸血昆虫、B...
要約 リノール酸またはリノレン酸を牛の子宮内に投与すると発情周期が延長する。また、リノール酸とリノレン酸は、培養した牛子宮内膜組織からのプロスタグランジン(PG) E2とPGF2α合成割合を変化させる。 キーワ...
要約 体表温と活動量および起臥状態を連続的にモニタリング可能な多機能尾部センサを用い、得られたデータを人工知能により解析することで、繋ぎ飼育下の牛においても効率よくリアルタイムに発情を検知することが...
国内で流行している牛ウイルス性下痢ウイルスは、遺伝子型1bおよび2aが主流である
要約 国内には遺伝子型1bおよび2aに分類される牛ウイルス性下痢ウイルスが広く浸潤しており、2014年以降、主要な遺伝子型に変化はない。本研究で得られた知見は、適切なワクチン選択において有用な情報を提供する...
要約 トールフェスクは、3月に入牧可能で、生産性が季節的に平衡である。バヒアグラスは高収量であり、暖地型牧草の中では越冬後の生育が早く、5月に入牧可能である。両草種の組み合わせが周年親子放牧体系におけ...
飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
要約 黄体の血流面積(blood flow area: BFA)は黄体組織における血管の進行性ならびに退行性変化をよく反映して推移し、発情周期中ではBFAと血中黄体ホルモンとの相関は高く、黄体のBFAは黄体機能を推定する指標と...
要約 これまでの研究成果から明らかとなったれいばしょ栽培工程や貯蔵工程におけるジャガイモ黒あし病の感染経路について、種ばれいしょ生産現場に周知するとともに、感染経路を遮断するための工程管理や管理手段...
環境DNAを活用した落水管理による特定外来生物カワヒバリガイの駆除技術
背景・ねらい カワヒバリガイは中国・朝鮮半島原産の二枚貝で、水利施設等に付着・大発生し、通水障害の原因となる特定外来生物である。我が国では1992年発見以降、これまでに全国12都府県に侵入している。微小な...
簡易茎頂接ぎ木法によるパッションフルーツのウイルスフリー化技術
要約 簡易茎頂接ぎ木法により、トケイソウ潜在ウイルス(PLV)に感染したパッションフルーツ株からPLVフリー株を得ることができる。無菌操作や特殊な施設は不要なうえ、処理約2カ月後にはウイルス検定が可能で、現...
要約 繁殖牛と子牛を冬期も含めた周年で一緒に放牧することにより、慣行的な飼養方式と比較して生産コストの4割を削減できる省力的な肥育素牛の生産技術体系である。生産性を低下させることなく肉用牛繁殖経営の...
豚雌性繁殖形質間の因果構造を利用した里子処置に影響されない遺伝的能力評価モデル
要約 豚の生存産子数は21日齢生存頭数および21日齢腹体重に影響し、21日齢生存頭数は21日齢腹体重に影響するという因果関係があり、この因果構造を反映させた統計モデルによって、生存産子数の影響を取り除いた21...
家畜の遺伝的パラメーターを高精度に推定できるNo-U-Turn Sampler法
要約 No-U-Turn Sampler法は既存の手法にくらべて高精度に遺伝的パラメーターを推定できるため、家畜の遺伝的能力評価に有効である。 キーワード No-U-Turn Sampler法、Gibbs Sampling法、遺伝的パラメーター、遺...
乳用種育成牛への破砕玄米発酵TMR(乾物比25%)給与の実用性
要約 乳用種育成牛に対して破砕玄米(乾物比25%)を給与しても、飼料摂食量やルーメン内容液性状、血液性状に顕著な影響は無く、圧ぺんトウモロコシの代替として利用可能である。 キーワード 乳用種育成牛、破砕玄...
要約 「励広台1号」は、イチジクとイヌビワの種間雑種であり、イチジク株枯病に真性抵抗性である。休眠枝や緑枝挿し木によって容易に繁殖でき、「桝井ドーフィン」および「蓬莱柿」との接ぎ木親和性は高い。 キー...
網羅的遺伝子診断による、ブドウ台木3品種のウイルス・ウイロイド非検出個体の獲得
要約 主要なブドウ台木3品種(「テレキ5BB」、「グロワール」、「101-14」)について、熱処理と茎頂培養によるウイルスフリー化処理を行い、従来法よりも網羅的診断が可能な次世代シーケンス解析を併用した診断を行...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
イミダクロプリドで選抜したトビイロウンカにおける寿命の短命化および産卵数の減少
要約 同一のトビイロウンカ個体群からイミダクロプリドで選抜した系統では、アセトンで選抜した系統に比べて、イミダクロプリドに対する感受性が低下し、短命、少卵となる。トビイロウンカではイミダクロプリド抵...
糖含量が高くTDN収量の多いオーチャードグラス中生品種「えさじまん」
要約 オーチャードグラス中生品種「えさじまん」は、北海道から北東北で「ハルジマン」より多収である。糖含量は「ハルジマン」より3ポイント高く、TDN収量が多く、サイレージ発酵品質は良好である。すじ葉枯病罹...