消化管内容物分子解析によるヒメハナカメムシ類のインセクタリープランツから作物への移動推定法
要約 インセクタリープランツに特異的なDNAマーカーを用い、土着天敵であるヒメハナカメムシ類の消化管内容物を分子解析することで、ヒメハナカメムシ類のインセクタリープランツから作物への移動を推定できる。 ...
新規に発見されたクモヘリカメムシ北限個体群の分布・被害発生状況と越冬可能地域の推定
要約 クモヘリカメムシの新規北限個体群は、東北地域の斑点米カメムシ主要種であるアカスジカスミカメと比較して2019年の捕獲数は約1/10、斑点米被害率は約1/20である。岩手県における潜在的な越冬可能地域は沿岸...
要約 果樹の害虫であるチャバネアオカメムシは、免疫応答を活性化する、これまで他の昆虫では知られていない微生物認識タンパク質を持つ。カメムシ類だけに作用する新しい害虫制御技術の開発につながる可能性があ...
要約 生物農薬として有用な3種のヒメハナカメムシ類は近縁種のトコジラミ上科昆虫とは異なり、交尾管を通して雄から雌へ精子を受け渡し、外傷性受精は行わない。これら3種の大量増殖・放飼による土着近縁種雌に対...
要約 生物農薬として有効な3種ヒメハナカメムシのメスの配偶システムは種によって異なり、タイリクヒメハナカメムシとコヒメハナカメムシは受精すると交尾を拒否する一回交尾であるのに対し、ナミヒメハナカメム...
要約 「さんさんまる」は、北海道での出穂期が"かなり早"に属するやや低アミロースの良食味水稲品種である。短稈で耐倒伏性に優れ、直播栽培において多収性を示すため寒地における直播栽培に適している。 キーワ...
ナスの促成・半促成栽培における飛ばないナミテントウの定着を促進する代替餌システム
要約 ナスの促成および半促成栽培において、アルテミアと天敵温存植物を組み合わせた代替餌システムを導入すると、代替餌システムを導入しない場合に比べて、飛ばないナミテントウの放飼頭数を半分以下に減らして...
天敵ナミヒメハナカメムシ体表に含まれる(E)-2-octenalは本種の逃避行動を引き起こす
要約 ナミヒメハナカメムシから分泌される成分(E)-2-octenalは、本種の逃避行動を引き起こす。本成分を植物に滴下することにより、本種を効率的に植物上から分散させることができる。 キーワード 環境保...
要約 水銀灯は白熱灯に比べ、多くのカメムシ種に対し強い誘引性を示し、その程度は種により異なる。果樹を加害するカメムシ類は特に水銀灯に強く誘引されるが、それは水銀灯が放射する紫外域の強い光強度に起因す...
土着天敵ヒメハナカメムシ類は光反射率の高い青色粘着板で効率的に捕捉できる
要約 青色粘着板の裏地に白色プラスティック板を貼り付け、光反射率を高くした粘着板では裏地なしの粘着板より多くのヒメハナカメムシ類成虫が捕獲される。本成果は重要な土着天敵であるヒメハナカメムシ類の効率...
土地利用情報を用いた被害予測モデルによる斑点米被害ハザードマップ
要約 アカスジカスミカメが加害主体の斑点米被害について、農地とその周辺の土地利用情報から作成した被害予測モデルからハザードマップを作成することで、害虫発生量を調査することなく土地利用(=作付状況)のみ...
紫色LED光で土着天敵ヒメハナカメムシを集め、害虫を減らす技術
要約 波長405nmに発光ピークを持つ紫色LEDを1日3時間照射することにより、アザミウマ等の微小害虫を捕食する土着天敵ヒメハナカメムシを作物上に最大10倍...
微小害虫の捕食性天敵コヒメハナカメムシ足跡フェロモンの化学構造
要約 アザミウマ類などの捕食性天敵コヒメハナカメムシのオスは、配偶者探索においてメスの足跡に含まれる匂い物質を利用している。この物質は成熟メスの...
ブラインシュリンプ卵は天敵タイリクヒメハナカメムシの代替餌として利用できる
要約 捕食性天敵タイリクヒメハナカメムシの飼育・生産は、通常高価なスジコナマダラメイガ卵が用いられるためコストがかかる。安価な代替餌ブラインシュ...
要約 圃場内外への天敵温存植物の植栽と天敵に悪影響の少ない殺虫剤の選択によって土着天敵の定着や増殖を促すことにより、薬剤抵抗性を発達させて難防除害虫となっているアザミウマ類やハダニ類等を安定的に管理...
ナス害虫の天敵ヒメハナカメムシ類の個体数には圃場周辺の景観要素が影響する
要約 ナス害虫の重要な土着天敵であるヒメハナカメムシ類(Orius spp.)の圃場内個体数には、圃場から半径200m以内の景観要素が強く影響する。天敵を活用した害虫管理を行う際には、周辺の環境を考慮する...
カメムシ類制御剤標的としてのミトコンドリア膜タンパク質遺伝子の機能
要約 カメムシ類のミトコンドリア膜輸送体タンパク質をコードするANTI1遺伝子は成育に必須であり、新規制虫剤開発の標的として利用できる。 キーワ...
果樹害虫チャバネアオカメムシの増殖地からの離脱と飛来を予察する簡易手法
要約 果樹害虫チャバネアオカメムシの増殖地であるヒノキ植林地などに、合成集合フェロモンと粘着シートから作るトラップを設置し、誘引・捕獲される幼虫数をモニタリングすると、本種新成虫の果樹園への飛来時期...
関東地域のダイズ有機栽培には「フクユタカ」の7月上~中旬播種が適している
要約 関東地域におけるダイズ有機栽培には、中~晩生の品種が適している。「フクユタカ」は関東地域の一般的な標準播種期よりやや遅い7月上~中旬に播種することで、カメムシ等による吸汁害が軽減され、200kg/10a...
東北地域における2003-2013年の斑点米カメムシ類の発生と被害の傾向
要約 東北6県の斑点米カメムシ類の発生とその被害は年次変動があるものの、2003年以降増加傾向にある。特に、2010年の大発生以降、日本海側を中心としたアカスジカスミカメの発生地点の増加が顕著であり、発生種...