タマネギ直播栽培において溝底播種とリン酸直下施肥が畝立てと同時に行える作業機
要約 本作業機は、耕うん、畝立て、畝の上に溝を成型、溝底に施肥、播種および施薬を1工程で行うことが可能で、出芽や生育を促進することができる溝底播種技術とリン酸直下施肥技術を畝立て栽培下で同時に活用す...
少ない窒素肥料で高い生産性を示す生物的硝化抑制(BNI)強化コムギの開発
要約 高いBNI能を持つ野生コムギ近縁種であるオオハマニンニクとの属間交配により、多収品種にBNI能を付与したBNI強化コムギを開発できる。BNI強化コムギは、土壌中のアンモニア態窒素の硝化を遅らせ、その土壌中...
アフリカ産低品位リン鉱石を用いて製造したリン肥料は天水稲作で輸入肥料を代替できる
要約 未利用のアフリカ産低品位リン鉱石を用いて製造したリン肥料は、ブルキナファソの天水稲作において、高価な輸入リン肥料である過リン酸石灰と同等の施肥効果を示すことから、代替となり得る。収量に寄与する...
リン欠乏水田でのリン施肥による水稲増収量は土壌リン吸着能から推定できる
要約 マダガスカルに広く分布するリン欠乏水田において、リン肥料を施用した際のイネの増収量は、近接する圃場間でも大きく異なり、土壌のリン吸着能が高いほど低下する。 キーワード 土壌診断 施肥管理 マダガス...
深層学習で熱帯の多様な生態系における土壌のリン供給能を推定するモデル
要約 土壌の分光データを使用した深層学習により、農耕地および自然植生を含む熱帯の多様な生態系における土壌のリン供給能を迅速かつ高精度に推定できる汎用性の高いモデルを開発できる。 キーワード 土壌診断 ...
イネのリン欠乏と低温不稔が問題となる栽培環境での効率的なリン施肥法
要約 リン欠乏土壌ではイネの出穂が遅延するため、生育後半に気温が低下する栽培環境では低温不稔が助長される。低温不稔のリスクが高い圃場にリンを施用することで、リン欠乏と低温不稔の双方の改善につながり、...
水稲幼穂発育ステージを定量的に記述する新指標Floral Stage (FS) と幼穂発育予測モデル
要約 FSは、ステージの進行が日数に対して直線的になるようにスケーリングされている。そのため、FSによって幼穂発育ステージを定量的に扱えるとともに、FSと既存の発育予測モデルを活用し、気象情報から詳細な幼...
気象情報とICTを活用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援API
背景・ねらい 近年の地球温暖化にともなう水稲の高温障害などの農業気象災害、年々変動する気象によって生じる栽培暦の変動、さらに国内の農業で急速に進行している経営規模の拡大に対応するため、複雑化している...
バンド間の位置ずれのない高品質なマルチスペクトルオルソモザイク空撮画像の作成手法
要約 ドローン観測の後処理に広く利用されるソフトウェアの推奨手法は、作成される画像の位置精度が悪く、分光画像間にも大きなずれを生じさせる問題を有していた。新たに開発した手法は、これらの問題を解決し、...
茶園の窒素利用効率の向上と緑茶の消費スタイルの変化による窒素環境負荷の減少
要約 日本で消費される緑茶の仮想窒素係数(VNF)は、1991年の54.5から2016年には30.8に減少した。この窒素環境負荷の減少は主に、茶園での生産時の窒素利用効率の向上と、ドリンク茶、抹茶・粉末茶の消費量の増加...
要約 アフリカにおける主要陸稲品種NERICA4の栽培試験データをメタ解析に供し、化学肥料の増収効果を環境要因に応じて定量的に評価する。結果は粘土含量が異なる土壌間で、降水量や窒素施用による異なる効果を示...
飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
カリウムの施肥量を抑制した条件で多収イネを栽培すると土壌中に難分解性炭素が蓄積
要約 カリウムの施肥量を抑制し、多収イネが土壌鉱物のカリウムを吸収する条件では、カリウムと同時に鉱物から溶出するアルミニウムと土壌中の炭素が速やかに結合して、微生物の分解を受けにくい難分解性の炭素が...
水稲新品種 「つきあかり」は北陸地域で倒伏させずに750g m-2の多収を達成できる
要約 水稲新品種 「つきあかり」 の北陸地域における収量限界は750 g m-2程度であり、収量や籾数などの収量構成要素、玄米品質や倒伏関連形質との密接な相互関係より成熟期の諸形質の理論値を算出できる。「つき...
融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時浅層土中播種栽培
要約 融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時播種栽培は、一般的な播種期より1ヶ月以上早く播種可能である。播種量を多くし、被覆尿素肥料を用いて基肥量を多くすることで、一般的な播種期より出穂...
要約 本モデルは水稲の窒素吸収と葉面積との強固な関係を基礎とし、少数のパラメータから簡易に水稲の生育・収量を予測できる。将来的には本モデルの一部をリモートセンシングデータによる推定値で代用することで...
要約 東北地方の春まきタマネギ栽培において、収穫時にタマネギの地上部全体を圃場から持ち出す場合、タマネギが持ち出す養分(窒素、リン酸、カリ)の量は数式を用いて収量から推測することができる。 キーワード ...
要約 ダイズは、開花期後の吸収過程におけるカリウムと放射性セシウムの識別の低下、および成長にともなう土壌の交換性放射性セシウム/カリウム比の増加により、放射性セシウムをより吸収しやすくなる。 キーワー...
土壌中交換性放射性セシウム濃度等により玄米中放射性セシウム濃度を推定するモデル
要約 土壌中交換性放射性セシウム濃度および交換性カリ含量の2変数を用いる統計回帰モデルにより平均的な玄米中放射性セシウム濃度を推定する手法である。既出のモデルに比べ、基準値を含む高濃度領域を精度良く...
化成肥料を堆肥で代替すると、飼料畑で発生する温室効果ガスを大幅に削減できる
要約 イタリアンライグラスとトウモロコシの二毛作において、施肥基準を基礎に堆肥、スラリー、メタン発酵消化液を施用した場合の乾物収量当たり温室効果ガス発生量は、堆肥施用の場合が最も少ない。堆肥を施用し...