摘要 近年、海面魚類養殖において海産白点虫症が頻発している。8年度は熊本県で、9年度は高知県で本虫による養殖魚の大量へい死が報告され、その被害額はそれぞれ約2億円、5億円と推定されている。その他にも...
牛の寄生虫感染症に対するサイトカインによる予防技術の開発(169)
摘要 消化管内線虫感染にともなうサイトカイン動態を明らかにするため、乳頭糞線虫感染牛、対照牛の腸間膜リンパ節、脾より単核球を回収し、ConAあるいは各種線虫抗原を感作した場合のIL-4、IFNγ・m...
Bacillus brevisによる家畜病原微生物の抗原及び免疫増強性生理活性物質の組換え蛋白の効率的生産技術の確立
摘要 家畜の感染症に対する効果的な予防技術の開発のため、Bacillus brevisを利用した病原微生物抗原の組換え蛋白の生産技術を確立することを研究目標とする。初年度は大腸菌及び豚丹毒菌の抗原遺...
摘要 家畜用の感染症の免疫学的予防技術として粘膜投与ワクチンの開発が期待されるが、粘膜への抗原直接投与では有効な防御免疫は期待できない。そこで、粘膜免疫の増強を目的として数種類の細菌性生理活性物質の...
摘要 家畜感染症の免疫学的予防技術として粘膜投与ワクチンの開発が要請されているが、粘膜への抗原直接投与では有効な防御免疫は期待できない。そこで、粘膜免疫の増強を目的として数種類の細菌性生理活性物質の...
摘要 放牧牛は原虫や線虫等の寄生虫感染の機会に常にさらされている。これらの寄生虫は単独感染で損失をもたらすばかりでなく、混合感染により病勢が増強される。駆虫薬を用いる防除対策は薬剤の残留や耐性の問題...
摘要 牛の第四胃の疾患はここ十数年の間に発症率が明らかに増加している。特に第四胃変位による死廃頭数は、6年度には死廃事故総数の6.2%に達し、重要な消化器障害となっている。一方、牛の第四胃変位は様々...
摘要 イリドウイルス病は、平成2年度の初発以来、マダイをはじめとする各種海産養殖魚に甚大な被害を及ぼし続け、その防除技術の確立が切望されている。これまでにイリドウイルス病に関し、原因ウイルスの同定、...
代謝障害時における肝類洞壁細胞の動態と役割に関する細胞病理学的研究(165)
摘要 牛の飼養失宜や代謝障害等により発生する肝臓障害の病理発生を解明し、診断・予防技術の開発に資するため、肝類洞壁細胞の動態を形態学的に解析した。第一胃由来の遊離エンドトキシン(R-ET)あるいは大...
摘要 妊娠時の免疫機能低下をこれにともなうサイトカイン-急性期蛋白ネットワークの面から解析し、周産期病態の関連性を明らかにして妊娠維持技術の向上をはかる。具体的には妊娠の各時期とくに後期について、正...
摘要 子牛では生後約1週間以内に下痢、肺炎が多発することが知られており、また、育成期の子牛や子豚でも季節の変わり目時や環境温度の急変時にこれらの疾病が急増することも知られている。一方、好中球は感染初...
摘要 弱毒伝染性気管支炎ウイルスと弱毒ニューカッスル病ウイルスを混合したNBワクチンが鶏の大腸菌感染に与える影響を検討した。1群:ワクチン1と大腸菌、2群:ワクチン1と大腸菌、3群:ワクチン1、4群...
摘要 免疫異常のモデルとして、先天的に体毛を欠くメキシカンヘアレス犬の無毛形質を種々の生理学的特性が明らかにされているビーグル犬に導入することによりヘアレス・ビーグル犬が作出されている。本研究では、...
豚由来Mycoplasma hyorhinis(MHR)およびM.hyosynoviae(MHS)の性状解明と病原性の検討
摘要 目的;豚の呼吸器系ならびに関節炎から分離されるMHR、MHSの菌体蛋白質抗原を比較し、それぞれの特異抗原を解明し、血清学的診断法の開発のための基礎資料とする。またHysterectomy Pr...
Haemophilus somnus外膜タンパク質の性状解析
摘要 Haemophilus somnusは牛の髄膜脳脊髄炎、肺炎、流産等の多彩な疾病に関与することが知られている。最近、髄膜脳脊髄炎に対する不活化全菌体ワクチンが応用されるようになったが、本ワクチ...
摘要 平成2~4年度に実施した、細胞毒産生大腸菌の性状解明と病原性の検討において、豚の浮腫病および子牛下痢由来株の血清学的性状やベロ細胞毒の性状を明らかにすることができたが、腸管内定着に関与する因子...
摘要 家畜の大腸菌症における細胞毒産生大腸菌の病原学的な裏付けを行うため、野外分離株の各種性状を解明するとともに、その病原性発現機構を検討した。下痢子牛由来大腸菌301株中46株(15.3%)にVe...
DNA解析によるアフガンナキウサギ由来マイコプラズマの分類学的研究(1)
摘要 アフガンナキウサギ由来マイコプラズマは、生化学的性状、SDS-PAGEによる菌体蛋白の泳動像、染色体DNAの切断パターンおよびDNA-DNA相同性試験において、げっ歯類由来既知マイコプラズマ菌...
摘要 牛肺炎の発症機序を解明するため、実験動物での肺炎モデル系の確立を試みた。すなわち、肺炎のモデルとしてマウス肺炎ウイルス(PVM)によるマウスでの肺炎の再現を検討した。用いたPVMには、マウスに...
家畜のCampylobacter感染症病原体の産生する毒素の生物学的活性と物理化学的性状の解明(68)
摘要 本年度は、牛由来Campylobacter fetus subsp. fetusの細胞毒産生性について調べた。供試菌株は下痢症由来11例19株,肝臓病変部由来2例7株の計26株であった。供試2...