摘要 桑の幼葉の不定芽形成における生長調節物質および培養法の効果、ならびに不定芽形成による桑のキメラ解消などについて検討した。生長調節物質の効果では、チジアズロンはベンジルアミノプリンに比較して不定...
桑及び天蚕の特性解明及び生産・利用技術-超細繊度糸・広食性蚕品種の育成-(126)
摘要 5年度は7世代まで系統選抜を継続した結果、大部分の品種が2d程度の繊度になり、LPY飼料摂食性は日本種が60%を越え、中国種では95%に達した。次に繊度と糸長の遺伝要因を解析した結果、一般組み...
摘要 桑品種「しんいちのせ」など11品種・系統の冬芽を生長調節物質を添加したMS培地で暗培養し、得られた雄花穂を細断して同様な培地で16時間照明下で培養したところ植物体が得られたが、植物体の出現およ...
摘要 クワの新しい育種素材を作出するため、クワとコウゾとの種・属間接ぎ木を行った。瞬間接着剤による接ぎ木はいずれも活着しなかったが、コウゾにクワを接ぎ木した場合にはクワに自根が発生し、約50cmまで...
摘要 クワではプロトプラストからの再分化技術のみならずカルスからの再分化技術も確立されていない。細胞融合を成功させるためにはカルスからの再分化技術の開発が必要である。クワでの唯一の安定した再分化系と...
摘要 クワの形質転換の効率を向上させるために、外植片である冬芽から摘出した葉の様々な部分に傷をつけて培養し、傷の周辺からの不定芽形成の頻度を調べた。その結果主脈付近に傷をつけて培養した場合でに傷の付...
摘要 パソコン上で稼働する市販のR:BASE PROを用い、交雑母樹の特性、旬別伸長、第2次選抜試験などのデータをデータベース化した。交雑母樹の特性データを処理するデータベースは、目的とする交雑母樹...
摘要 桑種子の超低温長期貯蔵法を開発するため、10品種の種子を含水率17%以下に乾燥し、ポリエチレン製小袋に密封した。これを室温から直接と4種の予冷法で液化窒素超低温槽に気相貯蔵し、経時的に出庫して...
摘要 メキシコで収集した桑48系統の形態的特性、染色体数、アイソザイムのタイプなどを調べた。形態調査の結果、エノキグワ、カラヤマグワまたはログワに属すると思われるもの41系統のほか、葉身が小型、葉先...
摘要 5年度は4年に農林委託に提出しておいた広食性品種が繭糸長、繊度などの糸質が優良で他の形質もほぼ普通品種の水準にあることが認められ、「日603号・日604号×中604号・中605号」、愛称:はば...
摘要 クワでは、夏~秋期に貯蔵されたデンプンは冬期間はシュークロースに転化して耐凍性を上げるために用いられ、さらに、春期には発芽や生育初期のエネルギー源として利用されると考えられる。澱粉枝作り酵素は...
摘要 本研究は、クワの花器を種々の条件下で培養することによって従来の交雑育種では作出が困難な有用な変異体や純系を作出することを狙いとするものである。培養には主として雄花穂を用い、花器からの植物体の発...
摘要 2交雑組み合わせ、延べ36系統の自家生産苗を各22個体本圃に定植し、8月4日に旺盛な枝条を地上部50cmで、また10月5日には全枝条を地上部70cmで伐採して収量を調査した。なお8月には伐採後...
摘要 5年度は、主に多収・病害抵抗性桑品種の育成を目標に8組合せの交雑を実施し、1286個体を育苗した。第1次選抜試験では樹型、枝条構成、葉形、秋季の葉の硬化、および病害の発生状況などを調査し、植付...
摘要 耐寒・耐凍性中・晩生桑品種の育成を目標に15組合せの交配を行った。育苗では5220本の成苗を定植した。第一次選抜では植付当年から4年目の個体(60組合せ)の中から225個体を選抜した。その内、...
摘要 生育旺盛で収穫回数の増加および機械収穫に適応した桑品種育成の可能性を検討することを狙いとするもので、6年度は育成4倍体とケグワおよびクロミグワと栽培種の交雑親和性を検討するとともに、栽培種を素...
摘要 5年度は4年度に確立した非RIによるサザン法によって、新規用途用蚕品種として育成中の玉繭品種に関しその育種素材系統の一部や育成過程集団における特定遺伝子のバンドパターンを検出した。2種類のcD...
摘要 斑紋限性の特徴を有する育成品種の育成世代を進め、有望な系統については、交雑検定を行った。5年度の農林水産省蚕品種調査では日201号×BCS12が夏秋用普通蚕品種として強健、多糸量で優れた性状を...
摘要 5年度の蚕品種調査は、いずれも申請品種で、春蚕期は普通蚕品種2に対照品種1を加えた計3品種、初・晩秋蚕期は普通蚕品種1および広食性蚕品種2に対照品種2を加えた計5品種について全国13ヵ所で実施...
摘要 クワは系統・品種により花性が異なっており、クワ遺伝資源を育種素材として利用する場合にその交雑の範囲が決まってしまうことから、これを調査・記載することは遺伝資源の実際の利用を考える場合に重要であ...