北海道の小麦では品種により特定生育段階の降雨・曇天の継続で予測収量より減少する
要約 北海道の小麦収量は、特定の生育段階に降雨や曇天が続くと従来の気象情報から推定される最大可能収量より著しく減少する。過去の主要品種は、穂発芽・赤かび病の発生をもたらす時期の曇天や雨天、「きたほな...
炊飯後に褐変しにくく、食味に優れる二条裸麦品種「キラリモチ」
要約 裸麦品種「キラリモチ」は、プロアントシアニジンフリーの特性を有し、炊飯後に褐変しにくい。もち性であるため食味に優れ、既存品種に比べてβ-グルカン含量が高い。オオムギ縞萎縮病、うどんこ病に抵...
要約 六条大麦(裸麦)に対する薬剤の開花期散布と開花10~20日後頃の追加散布により赤かび病菌によるかび毒蓄積の低減が期待できる。 キーワード 赤かび病、かび毒、六条大麦(裸麦)、デオキシニバレノール、ニバレ...
要約 オオムギの赤かび病抵抗性向上に有効な閉花遺伝子の同定に成功し、開花に必須な遺伝子Cly1の中の1塩基の変異により閉花性になることを明らかにした。また、この変異により、マイクロRNAによる切断が...
二条大麦の赤かび病防除適期は穂揃い10日後頃の葯殻抽出期である
要約 国内の二条大麦は閉花受粉性で、開花期(ほぼ穂揃い期)に葯が抽出しないが、開花10日後頃に葯殻が穎花の先端から押し出されてくる。この時期が赤かび病およびかび毒蓄積に対し急激に感受性が高まる時期であ...
休眠から覚めたオオムギ種子の発芽は吸水種子内部のアブシジン酸の代謝促進を伴う
要約 休眠から覚めたオオムギ種子は、吸水後の種子内部でアブシジン酸(ABA)代謝酵素遺伝子(HvCYP707A1)の発現量が増大し、ABAの代謝が促進された結果、ABA量が急激に減少し、発芽し始める。 キーワード オ...
要約 閉花受粉性小麦遺伝資源「U24」と開花受粉性品種との交配後代及び倍加半数体を用いて遺伝様式を調査した結果、「U24」の閉花受粉性は劣性3遺伝子による遺伝と推定され、その導入には半数体育種法が有効であ...
要約 閉花受粉性小麦遺伝資源「U24」と開花受粉性品種との交配後代及び倍加半数体を用いて遺伝様式を調査した結果、「U24」の閉花受粉性は劣性3遺伝子による遺伝と推定され、その導入には半数体育種法が有効であ...
大麦の開閉花受粉性および条性等の穂形質が赤かび病抵抗性に及ぼす影響
要約 大麦の赤かび病抵抗性に対する開閉花受粉性および条性等の各種穂形質の効果を、準同質遺伝子系統を用いて解析した。開花受粉性および六条性は抵抗性を弱めるが、条性の影響は小さく、二条大麦品種の抵抗性は...
要約 ジャスモン酸メチルを大麦の開花直前に処理すると、開花が抑制され閉花受粉となる。本作用は大麦の花粉飛散抑制につながることが期待できる。 キーワード 大麦、閉花受粉、ジャスモン酸メチル、開花抑制 背...