ELISAアレイを用いた組換えワクチン標的タンパクの迅速特定
要約 マダイイリドウイルス病をモデルとして、ゲノム情報と抗原抗体応答を利用した感染防御抗原の迅速な特定手法を開発した。マダイイリドウイルスのゲノムにコードする72遺伝...
要約 ムギ類に深刻な被害を与える黒節病では、採種圃場での種子の病原細菌汚染が次年度の多発生に影響する最大の要因である。圃場での発病推移はコロニー拡大モデルに適合し、播種後に生育した感染茎から病原が隣...
無菌条件下でイネ稲こうじ病菌の厚壁胞子をイネ根に接種する方法
要約 人工培養したイネ稲こうじ病菌の厚壁胞子懸濁液を無菌育苗したイネ根に浸漬接種する。本接種法は、根への感染過程を指標に、防除資材のスクリーニングや各種物質の作用を評価するために活用できる。 キーワ...
要約 ムギ類黒節病の防除には、種子消毒剤2剤、生育期散布剤1剤による薬剤防除、ハウス栽培、遅播き栽培による耕種的防除が有効である。これらの組み合わせにより、種子生産の段階に応じた防除体系が構築できる。...
パスタ適性に優れる日本初のデュラム小麦新品種候補「セトデュール」
要約 「セトデュール」は、日本で初めて育成されたデュラム小麦品種である。普通系小麦よりも良質のセモリナがとれ、スパゲッティの食感に優れる。成熟期は「農林61号」並の中生で、短稈で耐倒伏性に優れ、収量性...
要約 播種から収穫まで耕起しない狭畦不耕起栽培は、慣行の耕起播種・中耕培土栽培と比較して、ダイズ白絹病の発生を減少させる。狭畦不耕起栽培による白絹病の抑制は中耕培土前の段階でも認められる。 キーワー...
要約 六条大麦(裸麦)に対する薬剤の開花期散布と開花10~20日後頃の追加散布により赤かび病菌によるかび毒蓄積の低減が期待できる。 キーワード 赤かび病、かび毒、六条大麦(裸麦)、デオキシニバレノール、ニバレ...
麦類における出穂後尿素葉面散布は赤かび病の発病とかび毒蓄積に影響しない
要約 蛋白質含有率向上を目的とした出穂後の硬質小麦および二条大麦への尿素の葉面散布は、赤かび病の発病とかび毒蓄積に影響しない。また、尿素を赤かび病防除薬剤と混合散布しても、薬剤の効果は低下しない。 ...
要約 硬質春まき小麦「Thatcher」の赤さび病抵抗性準同質遺伝子系統の本病発生程度および品質の評価結果から、北海道で赤さび病に対する有用遺伝子源として活用できるものはLr9、Lr18等を有する11...
葉枯病の不稔粒が少ない中生多収性のはとむぎ新品種候補「九州3号」
要約 はとむぎ「九州3号」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。耐倒伏性が強く、着粒数が多くて多収である。葉枯病には強く、葉枯病に起因する不稔粒の発生が少ない。製茶加工適性はよい。 キーワード ハ...
グルテンの質が強靱で難穂発芽性の硬質小麦新品種「銀河のちから」
要約 小麦「銀河のちから」はグルテンの質が強靱で、「ゆきちから」と比べて製パン適性が優れ、中華めん適性は色相がやや劣るが食感は同程度に優れる。播性はⅣで縞萎縮病に強く、穂発芽性は「難」で、寒冷地の気...
要約 小麦「ゆきはるか」は「キタカミコムギ」より、エキステンソグラムにおける生地の力の程度が弱く、スポンジケーキの比容積と官能評価点に優れ、製菓適性が高い薄力小麦品種である。穂発芽性がやや難で収量性...
要約 はと麦「はときらら」は早生の標準品種「はとじろう」より熟期が早く、草丈が短く、収量性は同等かやや多収である。極短稈であるため、機械収穫作業が容易である。 キーワード はと麦、極早生、極短稈、機械...
要約 コムギ縞萎縮病抵抗性品種Ibisに由来する抵抗性遺伝子YmIbは染色体2D上に座乗する。抵抗性遺伝子近傍の4種類のDNAマーカーの中から、多型が得られるマーカーを選ぶことにより、本抵抗性遺伝子の戻し...
2008年に西日本で多発したイネ縞葉枯病はヒメトビウンカの海外飛来で起こった
要約 2008年6月に西日本に飛来してイネ縞葉枯れ病を多発させたヒメトビウンカは、イミダクロプリドに対して感受性が低下し、保毒虫率が高いなど土着個体群の特性と明確に異なることから、中国江蘇省から海外飛来...
農薬自動混合装置付防除機を活用した少量散布によるバレイショ防除の省力化
要約 農薬散布後の洗浄が簡単な自動混合装置は最大12%以内の誤差で薬剤を希釈できる。バレイショの少量散布防除を7ha規模で試算すると慣行防除の年間作業時間を67%に短縮できる。 キーワード バレイショ防除、自...
要約 小麦、大豆、菜豆、ばれいしょ、てんさい、たまねぎの主要な病害虫に対しドリフト低減ノズルを用いた際の防除効果は慣行ノズルによる防除効果とほぼ同等である。 キーワード ドリフト低減ノズル、病害虫、防...
飼料用・米粉用など多用途に利用できる多収水稲新品種「ミズホチカラ」
要約 「ミズホチカラ」は出穂期が「ニシホマレ」並の中生種で、耐倒伏性が強く粗玄米収量が一般主食用米より約20%多収である。玄米品質・米飯の食味は不良であり主食用には適さないが、飼料米や米粉原料などの加...
要約 六条大麦の幼穂長から出穂期に達するまでの日平均積算気温が推定可能で、その推定値と日平均気温の平年値を用いることで出穂期の予測が可能であり、赤かび病防除等の作業計画作成に活用できる。 キーワード ...
要約 小麦の止葉と上位第2葉との葉耳間長から幼穂長の推定が可能で減数分裂期の判定に活用できる。また、葉耳間長から出穂期に達するまでの日平均積算気温も推定可能で、穂揃期追肥や赤かび病の薬剤防除適期の予...