モザンビーク飼料資源を用いた発酵TMR給与は牛乳生産量と収益性を向上させる
要約 モザンビーク南部で入手できる飼料資源を活用して良質な発酵TMR(混合飼料)を調製できる。発酵TMRを給与することで、慣行的な飼養法に比べてジャージー種乳牛の採食量と消化率を改善し、乳生産量と収益性を...
要約 小麦澱粉、グルテンを製造する工程で生じる未利用資源の不溶性画分は吸油性が低い。本画分を餃子の皮に被覆あるいは天ぷら衣の原料に添加することにより、揚げ調理による吸油を低減できる。 キーワード 小麦...
要約 衛星リモートセンシング画像の青、赤、近赤外域の反射率を用いる、新規の植生指数IRVIは、小麦の穂水分の推定に有効であり、従来のNDVIによる「ゆめちから」の穂水分の推定では3か年の予測誤差が最大で8.0%...
要約 空知型4年4作(移植水稲-大豆-小麦-乾田直播水稲)の水田輪作栽培体系において、移植水稲では無代かきの疎植栽培等、乾田直播水稲では前年整地等の技術を導入すると、省力化や大豆収量向上により、大規模経営...
要約 「やわら姫」は、DNAマーカー選抜によりでんぷん合成に関与する6つの酵素のうち4つを欠失させた品種である。でんぷんの老化の進行が遅く加工後のパンやうどんの硬化が遅延し、柔らかい食感を長く維持できる...
砂丘畑のパン用コムギ「ゆきちから」は、開花期窒素追肥により子実リン含有率が増加し、子実灰分が上がる
要約 土壌中の可給態リン酸含有量が十分な砂丘畑(砂丘未熟土)で栽培したパン用コムギ「ゆきちから」は、開花期窒素追肥により子実中の無機成分のうちリン含有率が増えることが要因で子実灰分が上がる。 キーワー...
要約 日本海側砂丘畑地のパン用小麦栽培では低タンパク質含有率になるため追肥量・回数を増やす必要がある。追肥体系の見直しおよび液肥による同時葉面散布による省力作業により作業回数を従来の4/7に削減でき、...
要約 「みなみのやわら」は、西日本地域で栽培されているパン用小麦品種「ミナミノカオリ」を戻し交雑親として、でんぷん合成に関与する6つの遺伝子のうち4つを変異型とした従属品種である。栽培性は「ミナミノカ...
要約 「にしのやわら」は、西日本地域で広く栽培され、めんや菓子用に利用される「シロガネコムギ」を戻し交雑親として、でんぷん合成に関与する6つの遺伝子のうち4つを変異型とした従属品種である。栽培性は「シ...
パン製品の原料小麦の産地判別に向けた小麦由来タンパク質の安定同位体比分析法
要約 パン製品中のグルテニン画分の安定同位体比は、原料小麦の安定同位体比の特徴を反映している。日本産小麦で作製されたパンのグルテニン画分の炭素・窒素同位体比は、アメリカ産またはカナダ産小麦で作製され...
小麦農林61号を含む世界の実用コムギ品種の高精度ゲノム配列情報
要約 農研機構が参加した国際共同プロジェクトによる、世界の実用コムギ15品種のゲノム情報解読の成果である。我が国を代表する小麦品種として「小麦農林61号」が含まれる。本成果により、多品種ゲノムの比較解析...
β-グルカンを多く含む大麦粉用二条裸麦品種「ビューファイバー」と「ワキシーファイバー」
要約 両品種はlys5.hを有し、「ユメサキボシ」より整粒重が低く穀粒がしわ粒で外観品質が劣るが、食物繊維のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含む。これらの大麦粉を利用してうるち性の「ビューファ...
ELISAアレイを用いた組換えワクチン標的タンパクの迅速特定
要約 マダイイリドウイルス病をモデルとして、ゲノム情報と抗原抗体応答を利用した感染防御抗原の迅速な特定手法を開発した。マダイイリドウイルスのゲノムにコードする72遺伝...
要約 酒米搗精時に発生する白糠から加熱糊化処理なしに糖化物を製造する方法である。この糖化物は甘味料や製パン改良剤として利用できる。 キーワード 酒米、白糠、低温、糖化、製パン改良 背景・ねらい 酒造にお...
要約 スパゲティの品質表現を収集、整理した35語を用語体系として整備する。定義と参照品の付与により、これらは「共通言語」として使用できる。官能評価の精度や再現性が向上し、コミュニケーションツールとして...
要約 水稲乾田直播栽培の前年整地体系は、小麦収穫後・積雪までに整地(耕起・均平)し、春作業を省力化する。泥炭土における輪作のモデルケースでは、慣行体系に比べて春の整地...
要約 「はるみずき」は「せときらら」より早生で、短稈で倒伏に強い硬質小麦である。収量は「せときらら」と「ミナミノカオリ」の中間のやや多収であり、蛋白質含量は「せときらら」より高い。小麦粉の生地物性が...
圧雪処理(雪踏み)は野良イモ対策と秋まき小麦の収量確保の両立を可能にする
要約 圧雪処理(通称:雪踏み)は、断熱材の役割をする積雪内の空気を除いて土壌凍結を促進し、野良イモを防除できる。少雪時の高頻度の圧雪を避ければ、道東の輪作体系でジャガイモの次作として最多の秋まき小麦圃...
予測を含む気象データを利用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム
要約 気象情報と利用者が登録した作付け情報から、発育ステージを予測するとともに、適切な追肥量や施用時期、病害の予測情報等の栽培管理支援情報をインターネット経由で届ける農業情報システムである。農業気象...
小麦カバークロップ不耕起栽培は大豆のアーバスキュラー菌根菌相を変化させる
要約 小麦カバークロップ不耕起栽培は、大豆のアーバスキュラー菌根(AM)菌感染を促進するだけでなくその群集構造にも影響を及ぼし、慣行体系で栽培される大豆とは異なるAM菌相を形成する。 キーワード カバークロ...