乳房炎治療に有効な免疫調節因子に中鎖脂肪酸モノグリセリドを配合すると効果が高まる
要約 組換え牛顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子(rbGM-CSF)に中鎖脂肪酸モノグリセリドを基剤として配合することによって、rbGM-CSFの乳房内拡散性および分散性が高まり、rbGM-CSF単独に比べ乳房炎用注入剤...
新たに出現した牛由来多剤耐性Salmonella Typhimuriumの遺伝学的性状
要約 2000年以降北海道内で牛サルモネラ症からの分離が増加した多剤耐性Salmonella Typhimurium PFGEVII型菌は、薬剤耐性病原性プラスミドを保有する。このプラスミドと供に第3世代セファロスポリ...
近年北海道で分離される牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝学的特徴
要約 北海道で分離された牛由来Salmonella Typhimuriumはパルスフィールドゲル電気泳動で型別するとⅠからⅨ型に分類され、Ⅶ型菌は2000年から出現して近年最も多く分離される。Ⅶ型菌の多くが多剤耐性を示...
潜在性乳房炎罹患牛への組換えウシサイトカイン乳房内投与の治療効果
要約 黄色ブドウ球菌性乳房炎の罹患乳房内に、ウシGM-CSFおよびIL-8の単独または併用投与を行う場合、細胞性免疫の亢進がみられるウシGM-CSF単独投与が炎症症状の改善効果は高い。 キーワード 潜在性乳房炎、サイ...
黄色ブドウ球菌のバルク乳由来株はヒト由来株と異なる遺伝学的背景を示す
要約 わが国における黄色ブドウ球菌のヒト由来株とバルク乳由来株はパルスフィールドゲル電気泳動ならびに各種表現型別により相互に関連性が非常に低く、また、ロイコシジンLukM/LukF’-PV遺伝子はバルク乳由来...
要約 慢性乳房炎牛に天然植物エキスのステビア抽出発酵液100mlを水で2倍希釈し、3日間連続で経口投与すると、乳汁中の体細胞数や細菌数が減少し、CMT変法の乳房炎反応が低下する。 キーワード 乳用牛、乳房炎、...
要約 組換えウシ型顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(rboGM-CSF)がin vitroおよびin vivoの両条件下で牛好中球殺菌機能を増強することが確認された。また、同因子の乳房内注入が乳汁中細菌に対して殺菌効...