要約 カーネーションは切り花にすると香気成分発散量が急速に減少して香りが失われる。芳香族化合物のオイゲノールを基調とするスパイシーな香りの品種では、切り花をエチレン作用阻害剤であるSTS処理後に水に生...
要約 キクの花弁では低い生合成活性と高い分解活性により、葉よりもクロロフィル量が少ない状態が作られている。緑色花弁では白色花弁よりもクロロフィル蓄積量が多いが、この要因の一つとして、生合成活性が高い...
カーネーション標準連鎖地図を利用した八重咲きに連鎖したSSRマーカーの開発
要約 カーネーション標準連鎖地図は全長969.6cM、412個のSSRマーカーが15の連鎖群で構成される。八重咲きを支配する遺伝子座(D)は、連鎖地図上の第15連鎖群に位置づけられ、近傍のSSRマーカーCES1982お...
新規に同定されたトウモロコシ赤かび病菌Fusarium asiaticum
要約 赤かび病に罹病した飼料用トウモロコシ雌穂から分離された糸状菌は、トウモロコシ赤かび病菌として国内未記載のFusarium asiaticum と同定される。分離株のかび毒産生型は、ニバレノール産生型と3-...
エチレン感受性が比較的低く日持ち性の非常に優れるカーネーション系統の開発
要約 カーネーション系統806-46bは、エチレン低生成能でかつエチレン感受性が比較的低い。切り花の日持ち日数は27.1日であり、日持ち性が非常に優れる。 キーワード カーネーション、エチレン生成量、エチレン感...
要約 一般的なカーネーション品種の花弁では、葉に比べてクロロフィル生合成活性が低く、かつ分解活性が高いため、クロロフィルが蓄積しない。一方、緑花品種の花弁では、生合成活性が葉と同程度に高いためクロロ...
要約 カーネーションの発現遺伝子配列断片(expressed sequence tag、EST)情報を網羅的に解析し、37,844個の非冗長配列(コンティグ)を含む300,740個の配列情報を公共データベースに登録する。 キーワード カーネー...
エチレン低生成カーネーションにおける老化関連遺伝子の発現調節
要約 エチレン低生成品種・系統間において花持ち期間に差が見られる。花持ち期間が比較的短いものでは、わずかなエチレン生成により老化関連遺伝子の発現が誘導され、老化が促進される。 キーワード カーネーショ...
カーネーション、カワラナデシコ雑種系統の開花の早晩性と早生性の遺伝性
要約 カワラナデシコ種間雑種4K38-6および戻し交雑系統2系統、カーネーション品種「ミズキ」、「レイチェル」は、長日下だけでなく、短日下においても開花が早く、早生性である。「ミズキ」の有する早生性は、後...
要約 カーネーションの花弁においてカロテノイドが多量に蓄積しないのは、カロテノイド生合成経路で働く酵素遺伝子の発現が著しく低いことに起因している。 キーワード カーネーション、カロテノイド、遺伝子発現...
要約 カーネーション「フランセスコ」の全ゲノム解読から得られた総塩基長568.9メガ塩基対に相当するゲノムDNA配列の中には、43,266箇所の遺伝子領域が存在する。配列情報および遺伝子情報をデータベースにまとめ...
要約 芳香性ナデシコ属野生種との種間交雑によって、親品種のカーネーションより香気成分の種類と発散量が多い後代が得られる。これらの野生種は、カーネーションの芳香性を改良するための育種素材となり得る。 ...
要約 花持ち性による選抜と交配を6回繰り返した第6世代の選抜系統532-6は、花持ち日数が約30日と対照品種の約5倍の非常に優れた花持ち性(超長命性)を示す。老化時のエチレン生成量が極めて少ないだけでなく、老化...
単純反復配列(SSR)マーカーを基にしたカーネーション連鎖地図とその利用
要約 構築したカーネーション連鎖地図は16連鎖群で構成され、全長843.6cMであり、178個のSSRマーカーを含んでいる。SSRマーカーCES1161ならびにCES2643は系統85-11に由来する萎凋細菌病抵抗性を持つ個体を選抜で...
クライオプレートを用いた栄養繁殖性植物遺伝資源の超低温保存法
要約 アルミニウム製のクライオプレートを用いた超低温保存法は、茎頂をプレート上に固着して脱水処理等を行うため、作業効率の向上、茎頂の損傷の最小化や冷却・加温速度の急速化による高い再生育率を得ることが...
エチレン合成阻害剤とオーキシンを用いたトルコギキョウ切り花品質保持期間延長
要約 エチレン生合成阻害剤アミノエトキシビニルグリシン(AVG)1mMとオーキシンナフタレン酢酸(NAA)5μMを組み合わせた処理は、トルコギキョウ切り花の品質保持期間を著しく延長する。 キーワード AVG、NAA、トルコ...
カーネーションの加齢による自己触媒的エチレン生成能低下のメカニズム
要約 花持ちに優れるカーネーションでは、加齢に伴い自己触媒的エチレン生成能が低下する。これはACC合成酵素遺伝子Dc-ACS1のエチレンによる発現誘導が加齢に伴い低下するために起こる。 キーワード 自己...
カワラナデシコとの種間交雑によるカーネーションの早生・多収化
要約 カワラナデシコの育種素材としての利用は、早生化に有効である。花持ち性の優れるカーネーション系統を片親に用いた交配と選抜を繰り返すことにより、早生で生産性が高く、かつ花持ち性の優れる系統を獲得で...
萎凋細菌病抵抗性カーネーション実用品種「花恋(かれん)ルージュ」
要約 「花恋ルージュ」は、DNAマーカー選抜により開発された赤色のスタンダードタイプの萎凋細菌病抵抗性カーネーション実用品種であり、野生種Dianthus capitatus由来の強抵抗性を有する。 キーワード カ...
要約 ダイアンサス属野生種の香気成分は、芳香族化合物、テルペノイド、脂肪酸誘導体を主成分とするグループに大別される。主要な芳香族化合物は花弁の展開部、主要なテルペノイドは花弁の基部に多く存在する。 ...