アスパラガス連作圃場の継続的高土壌水分状態と株の生育不良が相関する
要約 アスパラガスの連作露地圃場において、降雨後に土壌が乾きにくく、テンシオメーターによるモニタリングで圃場容水量以上に湿潤状態が継続するところでは、アスパラガスの生育が悪く立枯れ症状などの被害が生...
要約 直径45cmの円筒を下層土に達するまで打ち込んで測定した湛水開始60分後のインテークレートと、同測定の24時間後に測定した円筒内の作土の土壌水分張力との組み合わせを評価指標にして、転換畑の排水性を評価...
要約 水による土壌攪拌・除去技術によって土壌中の粘土を排出すると空間線量率を30%、土壌中放射性セシウム濃度を60%低減可能で、玄米中放射性セシウム濃度も低減するが、減収する。土壌改良資材(ゼオライト)施用...
カドミウム汚染水田の実用的土壌浄化技術 ―ファイトレメディエーションと化学洗浄法―
要約 [ポイント] カドミウムで汚染された水田土壌の浄化のために、高吸収イネを利用したファイトレメディエーション(*1)や、塩化鉄による化学洗浄法を開発しました。これらは世界初の技術であり、客土に比べ...
要約 黒ボク土乾田直播圃場で適正な減水深を得るためには、高水分条件で鎮圧することが必要である。段階的な鎮圧により、排水機能から湛水機能へと乾田直播に必要な圃場機能を順次付与することができる。 キーワ...
プラウ耕・グレーンドリル播種方式の寒冷地向け水稲乾田直播体系
要約 本方式の乾田直播体系においては、10a当たり労働時間は約6時間であり、直播適性の高い品種(「萌えみのり」など)を用いることで、600kg/10a程度の収量が得られ、60kg当たり費用合計は東北平均の57%まで低減す...
要約 水田の表層土壌を水により攪拌(浅代かき)した後、放射性セシウム含有量の高い土壌表層の細粒分を濁水とともに沈砂地へ排出し、濁水を固液分離して放射性セシウムを多量に含有する土壌のみを排除することがで...
要約 中山間地・傾斜地水田における表層崩壊を対象として、浅層部の浸透シミュレーションを行って求めた動水勾配から浸透水流入・流出指標を評価してマップ化することにより、畦畔除草・災害監視の必要性や畦塗・...
不耕起播種機を用いて生産コストを40%削減する水稲-麦類-大豆水田輪作体系
要約 不耕起播種機を用いた経営規模60ha程度の大規模営農において、水稲乾田直播、麦類および大豆の組み合わせによる輪作体系では、気象条件による収量の変動はあるものの慣行体系に比べて労働時間を最大で70%短...
飼料用米と乳酸菌RO50株を用いた4-アミノ酪酸(GABA)高含量飼料原料
要約 飼料用米に乳酸菌(Lactococcus lactis)RO50株を加えて室温~40℃で半月~1ヶ月程度発酵させることによって、4-アミノ酪酸(GABA)を1.2g/kg程度含有する飼料原料が調製できる。 キーワード 4-アミノ酪酸...
要約 実家の耕作放棄を防止するための支援として、他出子弟は、農作業手伝いを選び、金銭支援を避ける傾向がある。経営主の子以外、県外居住の他出子弟は農作業手伝いを避ける傾向があり、あとつぎの他出子弟は、...
地下水位制御システム(FOEAS)を利用した大豆の梅雨明け後播種栽培
要約 FOEASによる土壌水分制御は大豆の梅雨期と梅雨明け後播種の両方で出芽率を向上させる。梅雨明け後播種では、播種数日前に水位を一時的に高めると69~87%の出芽率が期待でき、7月下旬播種した場合では300g/㎡...
要約 特定外来生物ナガエツルノゲイトウが、水田域で、前年分布範囲や用水路網の影響を受けながら分布を拡大していること、田面だけでなく畦畔でも蔓延していることを解明しました。用水路などを通じた侵入の防止...
要約 土地利用・水田管理が異なる中山間地での水文観測結果から、ピーク流出係数、流域保留量、直接流出率等の短期流出特性を評価する。耕作・放棄水田主体流域の流出特性は流域の乾湿状態で異なり、湿潤状態で放...
地下水位制御システムFOEASによる転作大豆の地下かんがい用水量
要約 鹿児島県内のFOEASを導入した灰色台地土の水田で転作大豆栽培を行う場合、地下かんがい実施日における用水量は、気象条件に対応して1~14mm/dayであり、無かんがいの対照ほ場に比べ、かんがいと排水の効果に...
要約 日本原産のランであるシランは強い雑草抑制作用を示します。その原因物質としてミリタリンを同定しました。シランは強い雑草抑制効果をもつ多年生被覆植物として、畦畔や庭園の雑草管理に利用できます。 背...
マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
要約 木製道路施設の問題点であるシロアリや腐朽菌による生物劣化の防止や退色防止等の美観保持のため、環境に配慮した耐久設計・処理法と非破壊検査による劣化度評価手法を開発し、木製道路施設の設置に必要不可...
自脱コンバインとクローラ型ロールベーラを用いた稲WCS予乾収穫体系
要約 自脱コンバインは簡単な部品の付加によって稲をウィンドロー状に刈倒すことができる。ウィンドローをセミクローラトラクタで牽引するクローラ型ロールベーラで拾上げ・梱包することで低コストな稲WCS予乾収...
飼料イネ品種「クサノホシ」に由来する漏生イネの出芽率は秋耕で低下する
要約 「クサノホシ」を黄熟期に収穫して種子を圃場に散播すると、冬季や春季のみ耕起するよりも秋耕で漏生イネの出芽率は低下する。年内の有効積算気温100℃日(下限温度10℃)以上確保できる秋季に土中に埋没させた...