野生イネ遺伝子の活用によって雑草の生育を抑制する新たな草型のイネ
要約 野生イネ遺伝子を活用して新たに作出したイネは、玄米品質や収量を変えることなく、雑草の生育を抑制する新たな草型(開張型)を有する。本成果は、水稲栽培における除草剤使用量の削減に貢献し、生産者にも環...
緑肥景観作物による北日本夏季のセイヨウミツバチ殺虫剤曝露被害低減技術
要約 養蜂場近くに緑肥景観作物の花畑を用意することで、セイヨウミツバチが餌の少なくなる夏季に作物や農地周辺の雑草に訪花して起こる殺虫剤使用に伴う被害を低減できる。 キーワード セイヨウミツバチ、殺虫剤...
飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
要約 単位量の農薬散布が、水田外の表層水、大気、地下1mへ排出される割合を推計するシミュレーションモデルである。これにより、農薬の環境影響を散布量で評価する従来のLCAに比べ、農薬の物理化学的性状、気象...
漏生イネ対策のためのHIS1破壊によるゲノム編集除草剤感受性系統の作出
要約 塩基置換技術を用いたゲノム編集によって、元のイネが有する除草剤抵抗性遺伝子であるHIS1を働かないようにすることができる。これにより、漏生イネ対策に資する除草剤感受性の飼料用イネ系統を、HIS1上のピ...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
要約 空知型4年4作(移植水稲-大豆-小麦-乾田直播水稲)の水田輪作栽培体系において、移植水稲では無代かきの疎植栽培等、乾田直播水稲では前年整地等の技術を導入すると、省力化や大豆収量向上により、大規模経営...
イネ縞葉枯病の総合防除技術および防除体系の構築を支援するマニュアル
要約 イネ縞葉枯病を効果的に防除するためには、媒介虫を対象とした薬剤防除、抵抗性品種の利用、圃場管理を産地の特徴に応じて組み合わせることが重要である。技術を取りまとめたイネ縞葉枯病の総合防除マニュア...
小麦カバークロップ不耕起栽培は大豆のアーバスキュラー菌根菌相を変化させる
要約 小麦カバークロップ不耕起栽培は、大豆のアーバスキュラー菌根(AM)菌感染を促進するだけでなくその群集構造にも影響を及ぼし、慣行体系で栽培される大豆とは異なるAM菌相を形成する。 キーワード カバークロ...
本暗渠未整備の水田転換畑のチゼルプラウ耕は排水性を改善しダイズの収量を改善する
要約 本暗渠未整備の水田転換畑圃場においてダイズ播種前にチゼルプラウ耕を行うと圃場の排水性が改善され、ダイズの苗立ち率が高まり、収量が向上する。 キーワード ダイズ、チゼルプラウ、転換畑、排水対策 背...
要約 有機農業に取り組む生産者等が活用できる、麦作適期除草技術を導入した暖地水田二毛作体系、生物的土壌消毒を導入したホウレンソウ施設栽培体系、不織布浮きがけ法を導入した高冷地露地レタス栽培体系等をわ...
土地利用情報を用いた被害予測モデルによる斑点米被害ハザードマップ
要約 アカスジカスミカメが加害主体の斑点米被害について、農地とその周辺の土地利用情報から作成した被害予測モデルからハザードマップを作成することで、害虫発生量を調査することなく土地利用(=作付状況)のみ...
要約 イネ縞葉枯病多発地域では、収穫後のひこばえにおいて発病株率およびヒメトビウンカの保毒虫率が急激に上昇する。イネ収穫後は必ず水田を耕起して、保毒虫率の高い個体群の越冬を防ぐ。 キーワード イネ縞葉...
米ぬか施用による土壌の物理・化学性の変化がコナギの生育を抑制する
要約 土壌極表層の水中沈定容積とコナギの個体数には有意な負の相関が認められる。移植時に米ぬかを施用すると、移植後1ヶ月間の前半では土壌溶液の電気伝導度(EC)、後半では水中沈定容積の増大により、補完的に...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
畦畔や整備法面での草刈り作業の負担を軽減する機動性の高い電動草刈機
要約 畦畔や法面を安定走行する機動性を有し、遠隔操作で草刈り作業ができる電動草刈機。一定条件下では、畦畔に沿って自動走行(倣い走行)しながら作業を行う機能をもち、取扱性や安全性が高く、作業負担が少ない...
湿潤転換畑での放牧では、耐湿性草種でも踏圧により早期に衰退する
要約 水田転換畑に耐湿性草種フェストロリウム(品種バーフェスト)を播種すると、湿害もなく、牧草地が造成できる。しかし、土壌の水分が高く、柔らかい水田転換畑では、放牧牛の踏圧が強いため、フェストロリウム...
水田等の農地の除染作業の効率化が可能なトラクタ装着式表土削り取り機
要約 水田等の表土を幅2mで深さ8cm程度まで削り取ると同時に畝状に集積するトラクタ装着式の表土削り取り機である。農地除染作業で使用される自走式の表土削り取り同時掬い上げ機(スキマー)やパワーショベル等と...
難防除雑草マルバルコウ防除のための大豆品種「あきまろ」狭畦晩播栽培体系
要約 マルバルコウ多発圃場でも晩播適性大豆品種「あきまろ」の30cm狭畦の晩播栽培を行い、FOEASにより苗立ちを確保し、適期に土壌処理剤、選択性茎葉処理剤の全面散布、非選択性茎葉処理剤の畦間株間散布を実施...