要約 代表的な水田土壌である灰色低地土において、晩秋期から早春期の土壌水分含量を25%以下にすることが、ニホングリ「ぽろたん」の幼木における凍害発生の防止に有効である。 キーワード ニホングリ、土壌水分...
マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
ナシ「幸水」の萎縮病軽症樹に対する土壌改良による樹勢低下の軽減効果
要約 粘質な水田転換ナシ園において、主幹周囲へ土壌改良資材を混合する部分深耕は、土壌物理性の向上等により、100cm以上の枝発生や着果を促し、樹勢低下の軽減に有効である。混合する土壌改良資材は腐植酸資材...
ブドウ「巨峰」の高うね根域制限栽培による新梢伸長抑制と根量増加および果実品質向上
要約 ブドウ「巨峰」は防根シートを利用した高うね根域制限栽培を行うことによってベレゾーン以降の新梢伸長が抑制される。また、主幹から1mで深さ40cm以内に分布する根が増加する。さらに、糖度、着色など果実品...
要約 和歌山県ウメ産地の代表的な4種類の土壌のうち、岩屑土は乾燥しやすいのでかん水間隔を短くする 必要があり、窒素の溶脱は比較的少なく、塩基類の溶脱は多い。灰色低地土は気相が少なく液相が多いため 根の...
高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。 キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵 背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化か...
TDR水分計によるウンシュウミカン樹の太枝体積含水率の年間変動
要約 ウンシュウミカン樹の亜主枝、主枝、主幹の体積含水率は、春から夏にかけて変わらないが、11月になると急に低下する。急傾斜地園に栽培した樹や傾斜地園に隔年交互結実栽培した生産年の樹では、主枝の体積含...
要約 「トサブンタン」の樹冠下の地表全面を8月中旬から11月中旬まで白色透湿性シートで被覆することで、糖度が高く、果皮色が良好な果実を生産できる。 キーワード カンキツ、トサブンタン、シートマルチ、糖度...
要約 高品質の一次加工品(塩漬け梅)ができる完熟落果ウメを、平坦園で効率良く収穫するには、樹間中央部に果実が集まるように傾斜をつけてネットを張り、福井園試等が開発した落果集果機を用いる。この収穫法に...
「大津四号」は夏季せん定を伴わない春枝母枝利用の交互結実栽培法が有利
要約 「大津四号」では、夏季せん定を伴わない春枝母枝を利用した交互結実栽培によって、夏季せん定による夏枝母枝を利用した交互結実栽培と同等に商品性の高いS~L階級果実の安定生産が可能であり、省力化の面...
平坦地におけるミカン若木移植時の防根シートは結実・品質安定に有効
要約 水田転換園での若木移植時に、部分根域制限処理として防根シートを埋設することにより、樹冠の拡大が抑制されるとともに連年結果性と果実品質が向上する。 キーワード ウンシュウミカン、移植、防根シート、...
要約 ユズ幹腐病は徳島県内では全域に発生が認められるが、被害が甚大で、栽培上大きな障害となっているのは、那賀川流域の降水量が年間3000mmを越える多雨地域である。全国的にも同様の傾向がみられ、本病は多雨...
耐湿性台木を用いた水田転換園における「アサクラサンショウ」の枯死低減法
要約 水田転換園に植栽された「アサクラサンショウ」が、植栽後5~6年以内に枯死する主な原因は、降雨後の高地下水位による湿害である。そこで湿害に強い台木を検討した結果、フユザンショウが優れ、これを台木に...
要約 高糖系ウンシュウミカンの交互結実栽培は、商品性の高いML級果実を慣行栽培の約2倍に増加させるため、大幅な収益増加につながる。摘果と防除を中心とした省力効果、および薬剤と労働費を中心にした低コスト...
要約 水田転換園や有効土層の浅い園に植栽されているうめの弱樹勢樹では、圧縮空気の注入により、土壌の物理性が改善されて、樹勢が高まり、さらに潅注施肥との併用は、収穫後の干ばつ時の樹勢の回復にとくに有効...
早熟で食味が良く食べやすいミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」
要約 ミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」は、「E- 647」に「宮川早生」を交雑して育成したミカンである。オレンジ様の風味があり良食味である。皮むきがし易く、じょうのう膜が薄く、種子が少なく食べやす...
要約 ウメ「南高」では、果実及び新梢成長期の施肥窒素が樹体への吸収移行に優れ、翌年発生する新生器官中の窒素量の約10%を占めるため、5月施肥が優れる。 背景・ねらい ウメの高位安定生産技術を確立する一環...
水田転換園における大津4号成木の半樹別交互結実による高品質果実連年生産技術
要約 水田転換園における大津4号成木の連年生産には、樹冠を2分割して毎年交互に結実させる半樹別交互結実が有効である。この方法にシートマルチ被覆を組合わせることにより、高品質化と連年結果性は更に高まる...
要約 水田転換園における高畝栽培には防根シートによる根域制限が必要であり、品種としては樹勢の強いものが好ましい。樹形は双幹並列仕立てが、着果方法は半樹別結実が有効である。 背景・ねらい 水田転換園に...
要約 平坦地における温州ミカンの根域制限栽培で、高糖度果実を生産するには玄武岩質土壌が適している。佐賀県果樹試験場・常緑果樹研究室 背景・ねらい ウンシュウミカン生産の省力化を進める場合、作業性のすぐ...