マルチプレックスPCRによるイネウンカ類3種の簡易識別法の開発
要約 4種類のプライマーを同時に用いるマルチプレックスPCR法により、水稲の重要害虫であるイネウンカ類3種を簡易識別する手法である。イネウンカ類1個体につき1回のPCRで、個体の発育ステージを問わず、種の識別...
要約 イネ黒すじ萎縮ウイルスはイネとコムギ、イタリアンライグラスへの感染率が高い。本ウイルスの媒介虫であるヒメトビウンカはこれら3植物上での生存率が高く、ウイルスに感染した植物を吸汁することでウイル...
要約 イネウンカ類の薬剤感受性検定法や飼育法を記載したマニュアルである。和文・英文で記載していることから、日本はもとより飛来源で薬剤抵抗性の程度(感受性の高低)を調べることに活用できる。 キーワード ト...
要約 中国でのヒメトビウンカの有効積算温度から第1世代の移出時期を推定し、飛来予測を行う。飛来が予測されると、県単位で利用者に電子メールで通知され、予測図から飛来時期と飛来地域の予測情報が提供される...
エンドファイト感染イタリアンライグラスはアカスジカスミカメ幼虫の密度を抑制する
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium uncinatumに感染したイタリアンライグラスは、成熟期に昆虫に対して毒性のあるN-formyllolineを小穂や葉身に蓄積する。これにより、感染イタリアンライ...
ヒメトビウンカの共生細菌スピロプラズマはオス幼虫を殺して性比をメスに偏らせる
要約 ヒメトビウンカには共生細菌スピロプラズマが感染している。このスピロプラズマは感染したメスが産んだ仔のなかで老齢幼虫期にオスを殺し、仔の性比をメスに偏らせる。 キーワード 性比偏向、Spiroplasm...
要約 飛来源と考えられる中国東部での年初からの有効積算温度を用いて、越冬後第一世代の羽化日を予測する。その羽化日を含む9日間の移出期間に、ヒメトビウンカ用飛来予測モデルを用いて中国東部からウンカを移...
エンドファイト感染イタリアンライグラスはカメムシ目害虫数種に殺虫効果を有する
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium uncinatumが感染したイタリアンライグラスは、ヒメトビウンカ、セジロウンカ、フタテンチビヨコバイに対して殺虫効果を示す。しかし、ツマグロヨコバイに対する...
飼料トウモロコシ圃場でのフタテンチビヨコバイとヒメトビウンカの発生消長調査法
要約 飼料トウモロコシ圃場の地上40cmの位置に黄色粘着トラップを設置すると、フタテンチビヨコバイとヒメトビウンカを捕獲できる。本手法は既存の手法よりも捕獲効率が高く、これら害虫の発生消長調査に活用でき...
トビイロウンカと縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる水稲品種候補「西海267号」
要約 水稲「西海267号」は「ヒノヒカリ」熟期の複合抵抗性系統である。マーカー選抜により、トビイロウンカ、縞葉枯病、穂いもちに対する抵抗性遺伝子が導入されている。「ヒノヒカリ」よりも高温登熟条件下での...
2008年に西日本で多発したイネ縞葉枯病はヒメトビウンカの海外飛来で起こった
要約 2008年6月に西日本に飛来してイネ縞葉枯れ病を多発させたヒメトビウンカは、イミダクロプリドに対して感受性が低下し、保毒虫率が高いなど土着個体群の特性と明確に異なることから、中国江蘇省から海外飛来...
生育阻害要因を考慮した日本の水稲生産の温暖化に対するぜい弱性の評価
要約 気象要素のほか,水資源や害虫などの生育阻害要因を考慮して,温暖化に対する日本の水稲生産のぜい弱性を評価した。その結果,温暖化時には北陸地方が気象,水資源および害虫の全要因に対してぜい弱と推定さ...
要約 水田及び畦畔に生息するクモ類は9科が確認され、個体数が多いのはサラグモ科、アシナガグモ科、フクログモ科、コモリグモ科である。また、水稲害虫の寄生性天敵は寄生蜂(7種)と寄生菌(6種)が見られる。 背景...
要約 水稲不耕起乾田直播において、薬剤種子粉衣処理およびコーティング処理により、害虫(ウンカ類、ヨコバイ類)の密度を抑えることができた。 背景・ねらい 現在、本県においても水稲不耕起乾田直播栽培が検討...
要約 害虫類が圃場で大麦・小麦を食害することにより、どの程度の減収・品質低下を引きおこすかを6年間調査した。防除区と比較して、無防除区では平均大麦5%、小麦8%減収したが品質(等級)低下は認められなか...
要約 害虫類が圃場で大麦・小麦を食害することにより、どの程度の減収・品質低下を引きおこすかを6年間調査した。防除区と比較して、無防除区では平均大麦5%、小麦8%減収したが品質(等級)低下は認められなか...