要約 DMI剤耐性イチゴうどんこ病菌には、DMI剤標的酵素遺伝子(CYP51)のコドン461に1塩基変異がある。そこで、これを検出するため設計したプライマーを用いてPCRすることで耐性菌を検出できる。 キーワード イ...
デオキシニバレノール汚染に対応した秋まき小麦の赤かび病の薬剤散布方法
要約 発病とデオキシニバレノール(DON)汚染の関係解明と薬剤評価の結果から秋まき小麦の赤かび病に対する薬剤防除対策として、効果の高い薬剤を開花始と1週間後の2回散布でDON汚染低減とMicrodochium nivaleによ...
要約 イネいもち病菌のゲノムDNAに存在するマイクロサテライトの多型を解析することにより、イネいもち病菌の菌株の識別が可能である。 キーワード イネいもち病菌、マイクロサテライト、多型解析、菌株識別 背景...
Pythium oligandrum MMR2株によるイネもみ枯細菌病および苗立枯細菌病の発病抑制効果
要約 保菌種子を浸種開始と同時に3日間、105個/mlの濃度に調整したPythium oligandrum MMR2株の卵胞子懸濁液に浸漬処理することにより、イネ育苗期のもみ枯細菌病、苗立枯細菌病の発病が抑制される。 キーワード ...
イネ種子からのもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の効率的な生菌回収法
要約 イネ種子100gを250ml水中で超音波処理し、メンブレンフィルター法で集菌し、再度フィルターを10ml水中に浸漬して超音波処理を行う。この処理液をもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の選択培地で培養することで、比...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
ダイズ紫斑病菌のチオファネートメチル剤耐性株の分布実態と遺伝的類縁性
要約 チオファネートメチル剤耐性ダイズ紫斑病菌は、我が国に広く(調査15県中13県)分布している。本剤耐性を示す分離株間の遺伝的な類縁性は高く、β-チューブリン遺伝子の第198コドンに置換が起こっていると推...
チオファネートメチル剤耐性Fusarium graminearumの初確認
要約 大分県内の2004年産コムギにおいて、麦類赤かび病菌の一つであるF. grami-nearumのチオファネートメチル剤耐性菌が3圃場から5菌株分離された。これは本邦における初確認事例である。耐性菌5菌株はいずれもニ...
佐賀県におけるMBI-D剤耐性イネいもち病菌の同剤使用中止下での発生推移と防除効果
要約 佐賀県においてイネいもち病殺菌剤のMBI-D剤の使用を中止することにより、耐性菌密度は低下するが、中止3年目でも約30%の割合で存在する。MBI-D剤(箱粒剤)は耐性菌が存在しないか、低い密度でなければ、実...
要約 慢性乳房炎牛に天然植物エキスのステビア抽出発酵液100mlを水で2倍希釈し、3日間連続で経口投与すると、乳汁中の体細胞数や細菌数が減少し、CMT変法の乳房炎反応が低下する。 キーワード 乳用牛、乳房炎、...
シングルプライマーを用いたrep-PCR法によるイネいもち病菌個体識別
要約 イネいもち病菌の転移因子であるPot2を標的にし、末端に位置する逆向き反復配列内に新たに設計したシングルプライマーを用いてrep-PCRを行うと、2種類のプライマーを用いる従来の方法より、明瞭かつ高精度で...
要約 九州に分布するMBI-D耐性イネいもち病菌は、遺伝子型に高い多様性を示し、優占する遺伝子型が地域ごとに異なる。さらに、系統群内に感性菌と耐性菌が混在することから、耐性菌は複数の起源に由来すると推定...
九州に分布するMBI-D耐性イネいもち病菌の起源は複数である
要約 九州に分布するMBI-D耐性イネいもち病菌は、Pot2 rep-PCR法に基づく遺伝子型において高い多様性を示す。さらに、優占する遺伝子型が地域ごとに異なることから、複数の起源を持つと推定される。 キーワード ...
茨城県におけるチオファネートメチル剤耐性ダイズ紫斑病菌の発生分布
要約 茨城県で分離したダイズ紫斑病菌の菌株の64.6%は、チオファネートメチル剤耐性菌で、本耐性菌は県内に広く分布している。 キーワード ダイズ紫斑病、チオファネートメチル剤、耐性菌
背景・ねらい 茨城...
要約 カキ果実の花柱痕基部黒変症(通称:芯黒果)は、花柱痕基部の癒合不良部位に発生し、同部位にPestalotiopsis属菌が開花期始期~満開5日後頃に感染することによりその程度が助長される。開花期前後にイミノ...
シングルプライマーを用いたrep-PCR法によるイネいもち病菌個体識別
要約 イネいもち病菌の転移因子であるPot2を標的にし、末端に位置する逆向き反復配列内に新たに設計したシングルプライマーを用いてrep-PCRを行うと、2種類のプライマーを用いる従来の方法より、明瞭かつ高精度で...
発育不良子豚およびと畜場出荷豚由来Mycoplasma hyorhinisのマクロライド系薬剤感受性と耐性機構の解明
要約 発育不良子豚およびと畜場出荷豚から分離されたM. hyorhinis株のマクロライド系薬剤耐性株の割合はそれぞれ約40 %および4 %であった。全ての野外耐性株は23S rRNAのA2059G変異が確認され、この変異が耐性発...
ストロビルリン系薬剤耐性イチゴ炭疽病菌に対する育苗期のビニル雨よけと有効薬剤による体系防除
要約 ストロビルリン系薬剤(QoI)耐性イチゴ炭疽病菌に対し、他系統薬剤は防除効果を示し、特に、ジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤(DT剤)の効果が高い。さらに、育苗期のビニル雨よけとDT剤を...
要約 保護殺菌剤であるTPN水和剤とイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤を用い、散布間隔1週間で両剤を1回ずつ散布することをセット散布とし、ナスすすかび病の初発生時から約1ヶ月間隔でセット散布を繰り返す防除...
要約 ナスすすかび病菌のクレソキシムメチル剤に対する感受性は、病斑から直接採取調整した胞子懸濁液と薬液をマイクロプレート内で混合し、菌糸伸長50%生育阻害率により検定することができる。 キーワード すす...