水稲「ヒノヒカリ」のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統新品種候補「関東IL6号」

タイトル 水稲「ヒノヒカリ」のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統新品種候補「関東IL6号」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
研究期間 1995~2010
研究担当者 平林秀介
根本 博
春原嘉弘
安東郁男
加藤 浩
井辺時雄
常松浩史
佐藤宏之
竹内善信
田中淳一
前田英郎
池ヶ谷智仁
太田久稔
石井卓朗
出田 収
平山正賢
八木忠之
小川紹文
西村 実
岡本正弘
梶 亮太
深浦壮一
溝淵律子
発行年度 2010
要約 水稲「関東IL6号」は、インド型系統IR65482-136-2-2が持ついもち病抵抗性遺伝子Pitaを、戻し交配とDNAマーカー選抜により「ヒノヒカリ」に導入したいもち病抵抗性準同質遺伝子系統である。
キーワード イネ、ヒノヒカリ、同質遺伝子系統、いもち病抵抗性、Pita、DNAマーカー
背景・ねらい 市場性の高い品種を用いての減農薬栽培・有機栽培用の品種が要望されており、暖地・温暖地向きの代表的な良食味品種である「ヒノヒカリ」に戻し交配とDNAマーカー選抜で抵抗性遺伝子を導入し、同質遺伝子系統を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「関東IL6号」は、いもち病抵抗性遺伝子Pitaを保有するインド型系統「IR65482-136-2-2」を一回親とし「ヒノヒカリ」を反復親として6回戻し交配し、DNAマーカー選抜により育成された同質遺伝子系統である(表1)。
  2. 「IR65482-4-136-2-2」由来のPita領域の導入染色体断片約1.64Mbを有し、それ以外の染色体領域は「ヒノヒカリ」に置換されている(図1)。
  3. いもち病真性抵抗性遺伝子型は“PitaPiaPii”であり、いもち病抵抗性を除く主要な形質は「ヒノヒカリ」と同等である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 「関東Il6号」は、「ヒノヒカリ」のいもち病抵抗性マルチライン品種として活用できる。
  2. 適地は温暖地西部の平坦地・暖地の山麓・平坦地である。
  3. いもち病の防除以外の栽培管理は、「ヒノヒカリ」の栽培基準に準じて行うこと。
図表1 234405-1.png
図表2 234405-2.png
カテゴリ 有機栽培 病害虫 いもち病 栽培技術 新品種 水稲 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 農薬 品種 防除 良食味

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