ナタネを核とした水田由来バイオマスエネルギー生産・利用シミュレーションモデル
要約 ナタネのエネルギー利用を核とした農耕エネルギーの自給計画を設計するに当たり、エネルギー自給率の目標設定値達成に必要となるナタネ栽培面積の経時的変化を推計して、計画の事前評価を支援することを可能...
復元田では土壌酸化鉄還元との競合によりメタン発生量が低減する
要約 水田を畑利用した後に復田すると、土壌有機物を起源とする電子供与体の供給が少ない。そのためFe(Ⅲ)還元とメタン生成の電子をめぐる競合関係が栽培期間を通して持続し、メタン発生量が少なくなる。田畑輪換...
苦土石灰と化成肥料のうね内部分施用によるダイズカドミウム濃度の効率的低減
要約 うね中央部の播種位置付近の幅20cm・深さ20cmの範囲に苦土石灰と化成肥料を同時に帯状に施用すると、従来の全面施用と比べてダイズ子実のカドミウム濃度を同等程度またはそれ以下に低減することが可能であり...
赤外カラー空中写真と基盤整備前の地形図を用いた浅礫層分布域の推定手法
要約 水田転換畑を対象にダイズ成熟始期の赤外カラー空中写真から生育不良区域を抽出する。生育不良区域と基盤整備前の地形図で畑の区域を重ね合わせることで、ダイズ生育阻害要因の一つとなっている作土直下に出...
要約 水田冬期湛水の環境保全コストとしては、環境保全型稲作の除草コストが最も大きい。必要除草量に応じた除草コスト投入は収量安定要件となり、生産米の高価格販売と合わせ、水田冬期湛水の持続性に重要な要因...
地下水位制御システムFOEASによる転作大豆の地下かんがい用水量
要約 鹿児島県内のFOEASを導入した灰色台地土の水田で転作大豆栽培を行う場合、地下かんがい実施日における用水量は、気象条件に対応して1~14mm/dayであり、無かんがいの対照ほ場に比べ、かんがいと排水の効果に...
ダイズ出芽期の冠水はミトコンドリア膜の特定のタンパク質発現を顕著に抑制する
要約 ダイズの出芽期の冠水は、根と胚軸のミトコンドリアの機能に影響を及ぼし、クエン酸回路および電子伝達系の複合体Ⅰには障害を与えないが、複合体Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを阻害してATP産生を抑制する。 キーワード ダイズ、...
要約 ダイズでは湛水条件下において通気組織が発達し、その組織を通じて空気中の酸素が根系へ供給される。供給された酸素は根系の呼吸に利用される。また、根系で生じた二酸化炭素は通気組織を介して空気中に排出...
ロータリシーダを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できる作溝・畦成形ユニット
要約 市販のロータリを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できるユニットである。市販されている2機種に対応できる。受注生産で市販化され、以前に提案したモデルに比べて播種機構成がコンパクトになり種子・肥料の補...
要約 ダイズ播種後の湛水で起こる出芽不良には、Pythium属菌やPhytophthora属菌の卵菌類の感染が関与している。ダイズは48時間の湛水条件下でも卵菌類の接種がなければ出芽するが、接種すると湛水...
北陸地域のダイズ作におけるコンバイン収穫時の雑草による汚粒の発生
要約 ダイズのコンバイン収穫において、イネ科雑草が混入した場合に比べて、タデ科雑草が混入した場合は、汚粒の発生が増加し、タデ科雑草の混入比の増加に伴って、汚れ指数は比例的に大きくなる。 キーワード ダ...
ヘアリーベッチ栽培と湛水処理による夏作畑雑草の埋土種子量低減と発生抑制
要約 大豆作圃場において、冬期から春期の不作付け期間にヘアリーベッチを栽培し、その後1ヵ月の湛水処理を行うことで、大豆播種後のイヌビエの発生を抑制し、オオイヌタデの埋土種子量を低減させる。 キーワード...
要約 東北各県の大豆産地では、水田経営所得安定対策後、受託組織の比率が減少し、協業経営や個別経営の比率が上昇している一方、地域農業の現状を背景に主な大豆営農主体に違いがある。また各産地では、地力維持...
要約 前作物収穫後不耕起圃場において、浅いチゼル耕と同時に肥料・種子を落下散布することにより、高能率な作目切替作業が1行程でできる。小麦・ソバの他、大豆・ナタネにも適用可能である。ロータリ耕方式と比...
寒冷地の水稲~ダイズの田畑輪換田における可給態窒素の維持技術
要約 寒冷地における水稲~ダイズ体系の田畑輪換田では、稲わら堆肥2t/10aを連用し、ダイズ2作に対して水稲3作の作付けにすると、可給態窒素を低下させずに維持できる。 キーワード 田畑輪換、水稲、ダイズ、可給...
要約 カドミウムに汚染されている農地において、土壌水の上向き補給を妨げず、表層土の汚染と作物のカドミウム吸収を防止する土層構造は、根の深い畑作物のカドミウム汚染防止のための低コストの基盤整備技術につ...
要約 暗渠排水機能が低下した重粘土質水田転換畑では、本暗渠とモミガラ簡易暗渠とを縦型暗渠で連結させることによって、暗渠排水は改善され、鋤床面上の滞水は減少する。しかし、この効果は縦型暗渠の目詰まり等...
重窒素自然存在比を用いたグライ低地土における根粒窒素固定量の測定法
要約 測定のつど、根粒非着生の試料と固定窒素のみで生育した試料を比較に用いることで、グライ低地土で栽培されたダイズ「エンレイ」においても、根粒窒素固定量の期間積算値を重窒素自然存在比により測定できる...
要約 大豆の出芽時の冠水は根と胚軸の生育を顕著に阻害し、冠水により早期に根の細胞膜および細胞壁のタンパク質群が変動し、特に細胞壁のリグニン合成やリグニン化等に関与するタンパク質群が減少している。 キ...
ダイズ「エンレイ」の梅雨期の湿害による減収程度は葉色により予測できる
要約 ダイズは湿害を受けると葉色と光合成速度が低下して、栄養生長量が不足するために減収する。梅雨期において畝間に湛水してから10日前後のSPAD値と子実重との間には正の相関関係が認められ、この時期のSPAD値...