要約 水耕栽培の水稲(あきたこまち)の幼苗の地上部だけを冷やすと、葉にまず硝酸が蓄積し、その減少に伴い亜硝酸が蓄積する。亜硝酸が蓄積した葉は光合成障害を起こし、その後脱色、枯死等の可視的障害を起こす。...
地上部の蒸散要求が水稲の根のアクアポリン発現の日周変動を引き起こす
要約 水稲の根の吸水に関わる膜タンパク質アクアポリンの発現量は日中に高く夜間に低い日周変動を示す。この日周変動は、地上部の蒸散要求が根に伝わりアクアポリン遺伝子発現を誘導することにより引き起こされる...
要約 13℃2週間の根域低温処理は、蒸散を持続的に抑制するとともに、葉面積拡大及び乾物生産を顕著に減少させる。その程度は低湿度条件でより大きい。 キーワード 吸水、根域温度、水稲、成長 背景・ねらい 水田の...
水稲幼苗の高地温依存の低気温障害の原因は光合成電子伝達の遮断にある
要約 地上部だけ低温(10℃)に曝した水稲(「あきたこまち」)幼苗の葉が枯れる原因は、除草剤DCMUの作用部位、すなわち葉緑体内の光化学系ⅡのQAとQBの間の光合成電子伝達の遮断にある。 キーワード イネ、気温・地温...
要約 還元土壌で生成される物質、二価鉄を土壌中に添加した際の水稲の出芽阻害程度には品種間差がある。出芽阻害を受けやすい品種は、水稲幼植物を二価鉄を含む水耕液で栽培した場合に地上部の鉄濃度が高くなる。...
要約 イネは水の輸送に関わる膜タンパク質アクアポリンの遺伝子を33種類持つ。このうち3種類が主に葉身で、6種類が主に根でそれぞれ発現し、10種類は葉身と根の両方で発現している。残りの14種類は葉身と根にお...
要約 水稲「ひとめぼれ」において、幼穂分化始期直前の追肥は最終主稈葉数を増加させる。ただし、葉数進展を加速するため出穂期の遅れは1~2日である。 キーワード 主稈葉数、出穂期、水稲、追肥、窒素、ひとめぼ...
要約 ロングマット水耕苗の生育は、水質不良条件では不安定となりやすい。生育の良否は、pHとECおよび炭酸水素イオン濃度で予測可能で、基準値に適合しない場合は試作した小型水耕育苗判定装置で育てて判断する...
要約 ロングマット水耕苗の生育は、水質不良条件では不安定となりやすい。生育の良否は、pHとECおよび炭酸水素イオン濃度で予測可能で、基準値に適合しない場合は試作した小型水耕育苗判定装置で育てて判断する...
要約 水耕栽培用の培養液の1種である大塚A処方に、水稲播種プラント用肥料を混ぜて、水稲の草丈が2~3cmになった時に1回だけ施用する省力的な培養液管理で、草丈が高く葉色の濃いロングマット水耕苗が育苗できる...
要約 岩手県に適応した水稲ロングマット水耕苗の育苗法における特徴と留意点を明らかにし、「水稲ロングマット水耕苗育苗マニュアル」を作成した。水耕栽培によって得られる苗の草丈及び葉数は、育苗期間における...
要約 養液中に水稲種子を直接播いて養液の循環量・濃度・温度等を制御する水耕方式で水稲苗マットを育苗する育苗装置を開発した。水稲育苗作業の省力化が図れるとともに汎用水耕装置として利用が可能となる。 背...