要約 「作付時期・面積推定モデル」や「水田水利用モデル」の特徴的要素を持つ分布型水循環モデルである。取水量、土壌水分量、実蒸発散量等の諸量が任意の時点・地点で推定でき、農地利用や水田水利用の変化が...
地下水位調節システムFOEASによる一筆水田の水稲栽培時の節水効果
要約 FOEASは水位管理器による自動取水および水位制御器による無効放流の防止により、水稲栽培時の節水効果を有する。鹿児島県の灰色台地土地区における一筆水田の用・排水量は、対照圃場と比べて用水量で約40...
要約 重粘土水田の暗渠の排水能力は、代かきや収穫時の踏圧による土壌の攪乱や圧縮、乾燥収縮による亀裂の発達に対応して季節的に変動するとともに、疎水材の沈下やその上部土層の通水性の悪化により、経年的に低...
北海道の常時湛水連作田では稲わら残渣炭素の50%相当のCH4が発生する
要約 北海道道央の中干し、間断灌漑が行われていない常時湛水連作田では、鋤込まれる稲わら残渣量に対し発生するCH4は稲わら残渣量が多いほど有意に増加し、稲わら残渣の50%に相当する炭素がCH4として放出されて...
集水域における環境保全型稲作技術導入による流出負荷低減効果のモデル評価
要約 水稲栽培における施肥・水管理の改善による栄養塩類等の流出負荷低減効果を予測・評価する重回帰モデルを開発し、平準降雨年における水稲栽培技術別の原単位を設定することで、琵琶湖集水域における環境保全...
要約
水田内を移動しながらスクミリンゴガイを拾い取る捕獲方法に比べ、水田内や水田周囲に設置した野菜トラップに集まった貝を拾い取る方法は、短時間で貝を捕獲でき効率的である。
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要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
要約 分げつ盛期から最高分げつ期の深水栽培は、有効茎歩合の増加と、シンクに対する出穂前の蓄積炭水化物の増加などによる登熟期のソース能力の向上によって、慣行と同等の収量を確保しつつ、白未熟粒割合を減少...
背景・ねらい 雪は重要な水資源である。特に山地の雪は、水田の水需要が増大する4月から5月ころにちょうど融けて河川に流出し、稲作を支えている。従来、山地の雪の量は平地に比べて安定していると言われてきた...
高温登熟条件下におけるコシヒカリ品質向上のための後期栄養維持施肥法
要約 リニア型被覆尿素を基肥の速効性肥料と配合して施用すると、出穂期以降も持続的に窒素が供給されるため、出穂期から成熟期にかけての葉色値の低下を抑制できる。高温登熟条件下では、慣行施肥に比べて白未熟...
要約 「コシヒカリ」との収穫時の作業競合を回避して乾物実収量1t以上を目指す飼料イネの生産技術体系である。作付計画には収穫時期が予測できる「支援ツール」、収穫作業には「ロールキャリア」により作業能率...
要約 田畑共通雑草アゼガヤは2葉期までに湛水された場合、生育が極端に抑制される。3葉期以降は水没しても旺盛な生育を示す場合が多い。シハロホップブチル粒剤は草丈15cm程度まで、シハロホップブチル乳剤は草丈...
イネ科雑草アシカキの畦畔から水田内への侵入は水稲除草剤で抑制できる
要約 イネ科多年生雑草アシカキの発生源は畦畔の越冬株であり、移植水稲では畦畔から侵入する匍匐茎が問題となる。ベンゾビシクロン、ピラクロニルを含む水稲用除草剤を水田内に散布することにより水田内へ侵入す...
東南アジア水田地域の互恵的な水利慣行を図示する参加型学習行動法
要約 アジアの水田地域では、農民間の相対交渉による互恵的な田面水の再配分が行われている。これを参加型学習としてのマッピング手法で相互認識することにより、農民自身が地域の水利用の実態と水利慣行を確認...
水循環変動が食料に及ぼす影響評価・予測のためのAFFRC水-食料モデル
要約 資源管理に関する操作可能な因子を組込んだ「水文・水利用モデル」「生産量予測モデル」「食料需給モデル」の精緻化を行い、それらを統合したモデルである。このモデルにより水循環変動が影響を及ぼす食料・...
要約 水稲移植後において田面土壌からの溶出等により田面水の負荷物質濃度が高い場合、止め水かんがいは排出負荷量抑制効果を発揮する。有明海沿岸クリーク地帯における調査圃場では、田面で高濃度を示した全リ...
要約 水稲の通常期における田面水位及び乾田直播の発芽・苗立ち時、転換畑の地下灌漑時の地下水位などをあらかじめ設定した水位に自動調節する水位管理器。簡単かつ低コストで水管理の省力化・適正化を実現でき...
要約 カドミウム(Cd)汚染水田に対する土壌修復植物として見出したイネ品種「長香穀」はCd吸収性に優れ、礫質な普通灰色低地土の現地水田でこの品種を用れば0.75mg/kg程度の作土中Cd濃度を3年間で約40%低減でき...
要約 出穂2週間後の穂のカドミウム濃度(X)を測定し、関係式Y=1.22×Xによって玄米のカドミウム濃度を予測する。これにより、収穫後に分析のための出庫保留することなく、汚染米の流通リスクを軽減できる。 ...
飼料用、バイオ燃料用としての利用が期待できる水稲新品種候補「北海飼308号」
要約 「北海飼308号」は北海道での出穂期が“中生の早”に属する極多収系統である。全重収量および玄米収量が高く、稲発酵粗飼料、飼料米、バイオエタノール原料としての利用が期待できる。 キーワード...