高精度水田用除草機と米ぬか散布を中核技術とする水稲の有機栽培体系
要約 有機栽培圃場において、高精度水田用除草機による除草作業と移植時の米ぬか散布等を組み合わせることにより雑草を顕著に抑制できる。本技術を中心とした水稲有機栽培体系では、慣行栽培に比べて穂数は減少す...
飼料イネ2回刈り乾田直播栽培における「ルリアオバ」を活用した雑草防除法
要約 飼料イネ2回刈り乾田直播栽培では、雑草抑圧力の強い「ルリアオバ」を作付けし、イネ出芽前に非選択性除草剤、入水前に茎葉処理型除草剤を処理する除草体系を基本とし、雑草が多発する水田では、入水後に再...
三重県における水田畦畔から侵入するイネ科多年生雑草の分布の特徴
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
イネ科雑草アシカキの畦畔から水田内への侵入は水稲除草剤で抑制できる
要約 イネ科多年生雑草アシカキの発生源は畦畔の越冬株であり、移植水稲では畦畔から侵入する匍匐茎が問題となる。ベンゾビシクロン、ピラクロニルを含む水稲用除草剤を水田内に散布することにより水田内へ侵入す...
米糠、菜種油粕の表面散布による除草を行ったときの水田土壌の変化
要約 水田において米糠等の表面散布による除草法を行うと、表面土壌Ehの急激な低下が起こり、二価鉄や酢酸などの発芽や生長に悪影響を与える物質が増加する。一方、5cmの深さでは、米糠等の表面散布によるEhの低...
要約 休耕田や耕作放棄地で小規模放牧を行うことにより、化石燃料由来の補助エネルギーの投入量を抑え、エネルギー利用効率の高い草地生産が行える。 キーワード エネルギー収支、計算シート、放牧、ウシ、エネ...
夏季栽培ヒエと春秋季イタリアンライグラスを利用する水田放牧草地
要約 転作田等の草地化にあたって、耐湿性の強い栽培ヒエとイタリアンライグラスを季節により組み合わせることにより、3月下旬から11月末まで放牧可能な年間乾物生産量約1t/10a、延べ放牧頭数約1,000頭・日/...
水田において茎切片から再生するイネ科多年生雑草の除草剤に対する反応
要約 水田において茎切片から再生するイネ科多年生雑草であるアシカキ、ハイコヌカグサに対しては除草剤ベンゾビシクロンが、チクゴスズメノヒエに対してはビスピリバックNa塩液剤およびシハロホップブチルが、そ...
要約 水田に発生するイネ科多年生雑草の繁殖源である茎切片は、湛水後代かきした土壌中に埋没させると、出芽が著しく抑制され、多くの草種は速やかに土壌中で死滅するが、ギョウギシバやチクゴスズメノヒエは、3...
要約 三重県における水田雑草の残草実態を調査した。ノビエの大部分がイヌビエである。ミゾハコベ、アゼナ類はスルホニルウレア系除草剤抵抗性生物型の残草が確認される。セリの残草水田は30%と多く、その他の多...
要約 循環型乾燥機、粗選機、インペラ型籾摺り機、揺動型比重選別機を用いることによりひえの乾燥・調製を体系化でき、脱ぷ粒で1日当たり約500kg生産できる。また、穀粒水分を12~13%にすることにより、精白歩留...
要約 本モデルは、寒冷地水田でのタイヌビエ土中種子の動態や種子生産特性に基づいて、前年の土中種子数と除草効果から翌年の土中種子数を予測するモデルである。これによれば、1000粒/m2以下の種子密度で水田を...
水稲直播栽培での播種後落水管理後の減水深と除草剤のヒエ防除効果
要約 水稲湛水直播栽培では、播種後落水管理後の減水深が大きくなる場合がある。減水深が2cm/日程度であれば除草剤のタイヌビエ枯殺効果は高いが、減水深が2cm/日を越えると枯殺効果が低下し残効日数も短くなるの...
新規用途向け食用ひえ品種の育種素材となる低アミロース含有系統
要約 岩手県で栽培されていたひえ在来系統は、アミロース含有量が低く、栽培地域・年度による変動が小さい。本系統のデンプンは、既存品種に比べて粘度が高く冷めても硬くなりにくい糊化特性を有しており、新規加...
要約 マメ科植物のヘアリーベッチを、田植え前にすき込んで水稲を栽培すると、雑草発生が抑制され、無除草剤、無化学肥料で慣行栽培と同等の収量、品質が得られる。 キーワード ヘアリーベッチ、水稲、雑草抑制、...
キシュウスズメノヒエに対するシハロホップブチル含有粒剤の効果
要約 シハロホップブチル乳剤などの茎葉処理は、本田内で再生したキシュウスズメノヒエに対して収穫期まで高い防除効果を示すのに対して、シハロホップブチル含有粒剤の湛水土壌処理は、一時的に生育を抑制するが...
要約 キシュウスズメノヒエの茎は乾燥によって死滅するが、耕耘による切断と土中への埋没では防除できない。早期水稲刈跡では、非選択性除草剤による防除効果が高く、グリホサート液剤、グルホシネート液剤、ビア...
要約 畦畔雑草刈払前にキシュウスズメノヒエにシハロホップブチル乳剤を散布しておくと、刈払いによって水田内に飛散したキシュウスズメノヒエの切断茎は再生しないので、刈払い後の人力による拾い出し作業を省力...
要約 岩手県で代表的な斑点米カメムシであるアカスジメクラガメは、ヒエ類の多発した水田ではイネの出穂期前から侵入し、繁殖する。1999年の調査では、ヒエ類の密度が高い水田ほど斑点米率が高い傾向が見られたこ...
水田雑草キシュウスズメノヒエをシハロホップブチル乳剤で効果的に枯らす方法
要約 水田内に発生したキシュウスズメノヒエとその変種チクゴスズメノヒエを枯殺するには、シハロホップブチル乳剤またはシハロホップブチル・ベンタゾン液剤を薬液が株元の葉に十分付着するように、草丈が25cm程...