要約 長期持続型箱施用剤を広域に使用すると、山形県下ではイネドロオイムシ、コバネイナゴの発生密度は低下する。この場合、これらを対象とした防除を2~3年中断でき、長期持続型箱施用剤を基幹とする複数年防...
要約 水稲の主要害虫ニカメイガを対象にメッシュ気象データを利用した発生時期予測システムを開発した。任意の日付の発育段階と、特定の発育段階への到達日を1kmメッシュ毎に値に応じて色分けして表示すること...
シリカゲルの水稲育苗培土処理によるニカメイガとイネミズゾウムシ被害軽減効果
要約 シリカゲル(二酸化ケイ素ゲル)を水稲の育苗培土に混用することで、ニカメイガ第1世代幼虫、並びにイネミズゾウムシによる被害抑制が可能である。苗の二酸化ケイ素含有量の増加が、両害虫の抑制に寄与する...
フィプロニル粒剤(1%)の播種時覆土前処理および床土混和処理によるイネシンガレセンチュウの防除
要約 イネシンガレセンチュウに対して、フィプロニル粒剤(1%)の播種時覆土前処理および床土混和処理(50g/箱)はベンフラカルブ粒剤(5%)の移植当日の育苗箱施用(60g/箱)とほぼ同程度の防除効果が得られる。...
ツマグロヨコバイ耐虫性を持つ水稲良食味複合抵抗性品種「大地の風」
要約 水稲「大地の風」は、多系交配によってツマグロヨコバイ耐虫性、縞葉枯病抵抗性、穂いもち抵抗性を導入した中生の複合抵抗性品種である。良質、多収に加え、炊飯米は粘りがあり極く良食味である。また、太茎...
要約 ニカメイガの交信撹乱を目的に性フェロモン剤(ディスペンサー) 250本/ha(少発生時 125本)を水稲移植期(早植:5月中旬、普通植6月中下旬)から約3ヶ月間、5~13ha(周囲が防除されていれば1ha)の水田に...
いもち病罹病品種における育苗箱施薬と穂ばらみ期散布による水稲の防除体系
要約 キヌヒカリなどいもち病罹病性品種栽培において、イミダロプリド・カルプロパミド箱粒剤の育苗箱施用とエトフェンプロックス・バリダマイシン・フェロムゾン・フサライド水和剤の穂ばらみ期散布で、主要病害...
乾田直播水稲におけるフィプロニルフロアブル種子塗抹によるニカメイガの省力防除
要約 乾田直播栽培でのニカメイガ防除を対象として種籾にフィプロニルフロアブルを塗沫 して播種すると、第2世代幼虫による被害まで軽減でき、防除の省力化が期待できる。 背景・ねらい ニカメイガによる被害...
要約 6月下旬移植水稲では、ニカメイガの被害が少ない。しかし、越冬世代成虫発生盛期以前の移植と混在する地帯では、被害が多い。この時期のニカメイガの防除要否を越冬世代成虫のフェロモントラップ誘殺数から...
要約 トリプシンインヒビター遺伝子をイネ(日本晴)に導入し、害虫ニカメイガに対する成長抑制効果を有するイネを作出した。 背景・ねらい 近年、作物が本来持っていない殺虫性、耐病虫性遺伝子を組換えた遺伝子...
ニカメイガに対するフィプロニル粒剤の育苗箱処理による防除の省力化
要約 フィプロニル粒剤の中苗育苗箱での処理はニカメイガ幼虫に対して、第2世代まで長期間の残効性があり、防除の省力化が図れる。 背景・ねらい ニカメイガによる被害は近年漸増傾向にある。多発地では第1、...
要約 主要な13の栽培品種と系統を,ニカメイガの少発品種群と多発品種群に整理した。イネの品種特性としての収穫時の茎の太さについて,被害との関係を解析し,茎の太い品種は被害株率や被害茎率が高く,逆に細い品種...
水稲乾田土中条播早期湛水方式(折衷直播)栽培における害虫の発生実態
要約 折衷直播田における重要害虫を調査した結果、生育初期はイネミズゾウムシとイネミギワバエで、生育中・後期はセジロウンカであった。特に、前者の初期害虫は、稲の出芽直後から加害するため生育に及ぼす影響...