成苗ポットへのカルプロパミド剤処理量と葉いもち防除効果・稲体残留量との関係
要約 カルプロパミド剤を成苗ポットで使用する場合の箱当たりの処理量において,水和剤型(100倍液)200~500ml,粒剤型30~50gの範囲で,葉いもち防除効果及び稲体株当たり残留量において同等であることから,1...
要約 伝染源として罹病種子または育苗ハウス内に被害残さが存在する場合、いもち病は育苗期に周囲への伝搬が確認され、移植時期が遅れる場合、いもち病罹病苗の本田への持ち込みの危険性が高まる。 キーワード い...
罹病苗持ち込みがいもち病の伝染源となる地域における育苗期防除の効果
要約 持ち込み阻止対策として、箱施用剤の播種時処理や移植前日の苗にいもち病防除薬剤を茎葉散布することにより、本田でのいもち病の初発時期を遅らせ、伝染サイクル数を抑制できる。 キーワード いもち病、持ち...
要約 箱施用殺虫剤による地域一斉防除を行うと、岩手県では水稲初期害虫であるイネドロオイムシ、イネミズゾウムシを2~4年間、要防除水準以下に抑制できる。また、この技術を導入するために、翌年の防除要否の判...
水稲のいもち病とフタオビコヤガの防除要否判定のためのモニタリング法
要約 いもち病は幼形期 5 日後もしくは止葉始から 1 週間間隔で見歩き調査をし葉いもち病斑 がなければ出穂前の防除は不要である。フタオビコヤガは 6,7,8 月の各下旬に 10 株の被害株 率・葉率を調査し、被害株...
要約 DNA フィンガープリント法による解析から、本田でのいもち病の初発は、種子更新と消毒、育苗ハウス内外での環境衛生および補植用取置苗の早期除去によって遅延 し、多発生は抑止できる。 キーワード イネ、...
DNAマーカーによる水稲品種「コシヒカリ富山BI」の品種識別
要約 いもち病抵抗性を備えた富山県育成の「コシヒカリ富山BL1号~6号」について、いもち病抵抗性遺伝子の近傍にあるDNAマーカーを利用することで正確かつ短時間で品種を識別することが可能である。 キーワード...
我が国独自の組換え技術を統合した安心な複合病害抵抗性組換えイネの作出法
要約 導入遺伝子を可食部で働かせない技術、イネ遺伝子を使った組換え体の選抜技術および野菜由来のディフェンシン遺伝子などの遺伝子組換え技術を統合することで、安心に配慮し複合病害抵抗性が付与された組換え...
要約 「コシヒカリ新潟BL1~6号」は現地試験において諸特性が「コシヒカリ」と変わらず、混合栽培しても生育・品質・食味等は「コシヒカリ」と同じであり、新潟県で奨励品種として採用した。 キーワード イネ、コ...
要約 「越南IL6号」は水稲「コシヒカリ」にいもち病真性抵抗性遺伝子Pitaを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。この系統を混合栽培することにより、いもち病の発生を抑制することができる。 ...
要防除水準と各種病害虫防除技術の体系化によるコシヒカリ減農薬栽培
要約 新潟県のコシヒカリ栽培において、無病化種子あるいは種子温湯浸漬等の種子消毒剤代替技術と、いもち病抵抗性コシヒカリ同質遺伝子系統、さらに要防除水準に基づいた病害虫防除要否判断などを組み合わせるこ...
イネ葉いもち病勢進展モデルによる農薬散布要否の意思決定支援システム
要約 葉いもち病勢進展モデルで過去の年次の病勢進展を推定し、それをもとに被害許容水準を任意に設定しておくと、当該年において病勢進展がその水準を上回らないための農薬散布時期をコンピュータシステムで逐次...
兵庫県および鳥取県におけるシタロン脱水酵素阻害型メラニン合成阻害剤
要約 兵庫県および鳥取県において、MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の広域発生が確認され、兵庫県では県中央部および西部で、鳥取県では県東部で耐性菌率が高い傾向が認められた。両県ともカルプロパミド剤の連...
CAB-02水和剤とケイ酸資材の併用によるイネ育苗期病害の防除効果
要約 CAB-02水和剤をケイ酸資材と併用した場合、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病の防除効果は併用しない場合と変わらない。また、ケイ酸資材による苗いもち病の防除効果は維持されていることから、両剤の併用は可能で...
要約 水稲栽培現場での実用的な減農薬技術として、60℃10分または58℃15分の水稲種子の温湯消毒は、種子伝染性のいもち病、苗立枯細菌病、ばか苗病に対し防除効果があり、種子の発芽率および移植時の苗形質への大き...
要約 水稲種子の酸性電解水(pH2.2、有効塩素濃度80ppm)による密封容器内での温湯浸漬処理(40℃、24時間)は、種子伝染性のいもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病および褐条病の防除に有効である。 キーワード 水稲...
要約 いもち病罹病苗の移植(持ち込み)は移植時期の早晩に関わらず伝染源として重要である。持ち込みが伝染源である場合、箱施用剤の効果は高く、持ち込み阻止対策として有効であるが、プロベナゾール粒剤の水面...
要約 現行の防除体系に沿った農薬使用における米の残留濃度は、出穂直前までの使用であれば概ね検出限界未満となる。また出穂期以降でも使用基準の範囲内で使用した場合の残留量は、最大で残留農薬基準の1/3程度...
MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の種子伝染と佐賀県における発生分布
要約 MBI-D系統薬剤耐性菌は、種子で生存し、次作の伝染源となる。2002年に佐賀県内のいもち病常発地帯を中心に葉いもちの耐性菌が広範囲に認められたことから、次作も引き続き耐性菌が広範囲に発生する。 キーワ...
リボソーム不活性化タンパク質遺伝子のイネへの導入による病害抵抗性の付与
要約 ライムギ、エンバクのリボソーム不活性化タンパク質(RIP)遺伝子を良食味イネ品種「どんとこい」に導入すると、いもち病に対して「トドロキワセ」と同程度かそれ以上、白葉枯病に対して「日本晴」程度の病害...