冷害対策技術選択のための経営的意思決定基準と経営計画モデルの策定(52)
摘要 経営主体が冷害対応技術を適切に評価選択して経営を展開させるために、冷害発生予測情報に基づいた経営計画モデルを策定することを目的とする。まず、意思決定モデル作成の前提条件として、確率事象が関与す...
摘要 冷害助長要因といわれる多窒素施用と冷害軽減効果があるといわれる土壌管理技術について、冷害の助長・軽減作用との関係を解析し、冷害軽減効果の面から土壌管理技術を評価することを試みた。低温処理による...
リモートセンシングによる稲作環境と水稲生育情報の収集と広域診断技術(57)
摘要 水稲生育状態や各種障害の計測と広域診断技術を開発することを目的とし、次のような成果が得られた。■ 水稲群落の分光反射スペクトルは、茎葉が増加する栄養生長期間と生殖生長期間、穂による反射が加わる出...
摘要 水稲の収量成立を物質生産と形態形成の両面からモデル化し、新しい生育予測・作柄診断技術を開発することを目的とし、次のような成果が得られた。■活着後最初の葉齢調査データと最寄りのアメダス地点の日平...
摘要 冷害時におけるいもち病発生の予測精度を高めるために、2つの基幹技術を開発する。■いもち病の総合防除意思決定支援システムの開発:12年度には低温状態における水稲のいもち病菌に対する感受性の変動を...
摘要 平成5年大冷害時に被害を最小限に止めた篤農家の稲作技術を総合的に解析して、個別技術の科学的根拠と技術相互の関係の有効性を検討した。適用されている個々の技術は一般の基本技術であるが、技術相互の組...
摘要 深水管理は冷害回避技術として有効なものと広く知られている。そこで、前歴と危険期の深水管理による水温上昇効果とそれが穂の発育、収量とその構成要素に及ぼす効果をポット試験で数量的な評価を試みた。今...
摘要 はじめに、水田水温の鉛直分布の特徴を実験的に明らかにした。通常の状態では水田水温は鉛直方向にほぼ等温であるが、湛水深が10cm以上の水田では、葉面積指数が2以上になると、快晴日の日中に水面温度が水...
摘要 本研究の目的は、(1)既存の生育モデルの誤差要因を解明し、それを克服するための手法を開発すること、(2)モデルによる予測値を、一般の生育調査データを使用して修正する手法を開発することである。(1)につ...
早期警戒システムを基幹とする冷害克服型営農技術の実証と経営的評価(62)
摘要 仙台管区気象台が発表する季節予報の確率予報を営農段階で利用する手法を深水管理を例に開発した。これはコスト・ロスモデルを用いて対策をとるのが適切か、とると損をするのかについての確率予報の閾値を推...
摘要 登熟各時期の低温と遮光が玄米の成熟と品質に及ぼす影響を調査した.出穂後7-13日の低温(昼18℃/夜13℃)は乳白,心白の発生を増加させた.また,登熟前半の遮光処理(遮光率40%)によっても乳白,心白粒が...
摘要 アメダス地域気象情報(気温、降水量、日照時間)の準平年値を用いて、安全作期、登熟条件ならびに葉いもち防除などに関する指標を総合的に検討して、それらに関する基本技術と応急技術をホームページに整備...
モニター農家情報ネットワークに基づく水稲冷害早期警戒システムの確立(59)
摘要 モニター農家情報ネットワークにおける双方向の情報交換の有効性を多面的に検討したところ、開発技術の現地実証、情報ニーズの把握などで早期警戒システムを開発する側にとっては多大のメリットがあることが...
いもち病抵抗性品種の普及によるレース変動と被害軽減効果の数量的評価(57)
摘要 多系品種によるイネいもち病の効果的な防除技術を確立するため、ササニシキBL栽培圃場で分布したいもち病菌レースを調査するとともにササニシキ同質遺伝子系統の穂における非親和性いもち病菌による誘導抵...
リモートセンシングによる稲作環境と水稲生育情報の収集と広域診断技術(56)
摘要 地上における近接リモートセンシングにより葉いもちおよび穂いもちの感染によって反射率が特異的に変化する波長域を明らかにし、被害度を判別するためのスペクトル指標を作成した。また、人工衛星や航空機多...
摘要 東北の基幹品種の生育監視に適用する止葉展開期までの発育ステージを主稈葉齢で予測するモデルを作成した。本モデルでは、主稈葉齢が1進むに必要な10~24度の有効積算気温を出葉速度とし、生育時期別に3分...
摘要 アメダス1キロメッシュ気象情報を用いて葉いもち予察情報による広域監視システムを開発し、その有効性を検討した。今期は高温多照でいもち病の発生が少なかったために有効性の検討はできなかった。またアメ...
摘要 冷害軽減効果のある土壌管理技術を開発するため、これまでに冷害軽減効果が認められた多数回分施法の再現を試みた。また、冷害軽減のための省力的な施肥法を検討した。低温処理した場合、ササニシキでは、多...
小胞子の分化発育過程における多窒素条件下の冷温障害発生機構の解明(52)
摘要 多窒素による冷害助長の傾向は遮光 条件下で大きく、稔実歩合の低下と充実花粉数の減少に対応した。リン酸を多窒素と同時に供給すると冷温処理による稔実歩合の減少を軽減する場合としない場合があり、リン...
冷害対策技術選択のための経営的意思決定基準と経営計画モデルの策定(51)
摘要 冷害対策技術の特徴を3項目にまとめるとともに、これらを考慮した農業技術選択を行うための意思決定モデルを作成し、水管理方式の選択問題を例として検討した。警戒システムからの予報を利用する農家を意思...