摘要 陸稲とトウモロコシを一毛作した畑地と水稲を一毛作した水田において、炭素の動態と収支を解析した。畑地生態系の年間の炭素収支は270~320gC/m2のマイナスを示した。このマイナス分は、地下70...
環境変化に伴う土壌-作物系における炭素循環過程の変動予測(138)
摘要 陸稲と大麦を二毛作した耕地において、夏作期と冬作期の土壌呼吸速度とそれに係わる環境要因との関係を解析した。土壌呼吸速度は温度と土壌水分の二つの環境要因によって強く影響を受けていることが明らかに...
摘要 本研究では、代表的な農業的土地利用形態として、作物栽培畑、放棄畑、水田、農用林を選定して炭素循環を調査・検討し、農業生態系での炭素循環モデルの作成、地球規模の炭素循環への影響の評価・予測、とり...
冷温帯林生態系におけるササ型林床植生の炭素循環の定量的解析(145)
摘要 "岐阜県高山市の高標高地帯のカンバ・ミズナラ林に調査地を設定し赤外線分光器等の各種測定機器を設置し、樹木地上部及びササの部位別の生育・現存量・炭素含有量、落葉落枝量、落葉落枝・枯死根分解量、土...
摘要 カナダのキャンドルレイク地域の亜寒帯林において、炭素の循環動態(特に土壌炭素循環)を調査した。その結果、地下水位が高い区よりも水位が低い区の方が、循環量が大きく、循環速度は速かった。また、この...
土壌生態系における微生物群集をめぐる炭素循環の定量的解析(147)
摘要 カナダのクロトウヒ林において土壌炭素の分布状態、微生物バイオマス、土壌呼吸速度の測定を行なった。二酸化炭素の放出速度は、FH層が地表面からの全放出量の50%以上を占めていたが、土壌深層からもか...
摘要 土壌は植物によって有機化された炭素を分解し無機化する機能を持ち、分解が固定量を下回るときには炭素を大量に長期にわたって貯蔵する。土壌中での有機物の分解に関しては、主に有機物の質的側面から研究が...
摘要 IPCCの第二作業分科会(1995)が、農耕地の従来の管理・利用方法を改善することにより、現在化石燃料から放出されているCO2の5~10%に相当する量を農耕地生態系に蓄積(固定)することが可能...
摘要 海洋の低次生産機構の解明は、炭素循環など地球環境問題と関連するばかりでなく、可能漁獲生産量(環境収容力)を推定する上で重要である。この問題は現在までに主として栄養塩やクロロフィルa(chla)...
摘要 茨城県恋瀬川流域をモデル地域とし、ランドサットTMデータを用いて1986年と1987年の森林域の地上部現存量を推定した。さらに、2時期の現存量を差分して森林域の地上部炭素収支区分図を作成した。...
摘要 土壌呼吸測定における新しい通気法を検討した。土壌呼吸速度への通気流量は0.5~2.0l/min.の範囲では影響が認められなかった。チャンバー面積の相違は、土壌呼吸速度に影響を及ぼすが、土壌中の...
摘要 16年生ヒノキ人工林において、地温・林床温度・気温をパラメータにして、森林-土壌生態系における空間的な二酸化炭素濃度の季節変動を推測した。いずれも温度に対してヒステレシス的循環回帰を示し、温度...
摘要 有効なCO2シンクであると想定されるヒノキ若齢林において、渦相関法を適用してCO2フラックスの多時期測定を行い年間のCO2固定量を見積もった他、生態学的調査による純生産量推定値との比較を行った...
熱帯林を中心とする炭素循環、水循環の変動の評価・予測に関する研究(164)
摘要 タイ国カンチャナブリにおいて、11月中旬にTectona grandis, Mitragyna brunonis, Xylia kerii,Gigantochloa hasskariana, ...
熱帯林を中心とする炭素循環、水循環の変動の評価・予測に関する研究(686)
摘要 タイ国カンチャナブリにおいて、11月中旬にTectona grandis, Mitragyna brunonis、Xylia kerii,Gigantochloa hasskariana, G...
摘要 積雪に覆われた土壌-植生-大気系が有する特殊な諸環境のうち、特に二酸化炭素環境に焦点をあてて、その成立機構を明らかにすることを目的に、積雪のガス拡散係数、積雪下土壌における二酸化炭素発生量等の...
摘要 6年度は、放牧草地での炭素循環経路の流速の測定を継続するとともに、藤荷田山放牧試験地において、渦相関法による草地群落と大気の間のCO2ガスフラックスの実測を継続的に行った。各測定日とも、日中は...
摘要 1993年10月から1994年9月までの1年間にわたり、水稲を一毛作した水田において、地表面および田面水表面とそれに接する気層の間におけるCO2のフラックスを測定した。CO2フラックスと環境条...
環境変化に伴う土壌-作物系における炭素循環過程の変動予測(135)
摘要 根からの有機物の分泌は土壌環境、土壌有機物分解速度や物質循環に大きな影響を与えていることが予想される。ここでは4種類の植物を対象に、根から分泌される炭素量の種による違いと、成長に伴う分泌量の変...
摘要 水田生態系における炭素循環を解明するために、所内の圃場に定点を設け、以下の結果を得た。1)1994年の作土中に含まれる炭素量は48.1t/ha、玄米収量は5.5t/haで、作物体生産C量は玄米...