要約 中央アマゾンの熱帯林でインパクトを最小限に抑える択伐施業を行うと、残された樹木が成長することによって地上部バイオマスは約 14 年で回復するため、森林の炭素蓄積量を維持しながら管理できることがわか...
熱帯地域の乾燥落葉林の光合成の季節変化-乾季に入っても光合成が活発だった-
要約 カンボジアの乾燥落葉林で優占樹種の光合成や蒸散の季節変化を調べ、乾季の初めにはしばらく落葉せず雨季とほぼ同程度の光合成能力を維持することや...
センサーネットワークによる森林のCO2吸収量の高精度観測と長期モニタリングデータの活用
要約 森林のCO2吸収量を観測するシステムをセンサーネットワーク化することにより、観測の精度向上と省力化を図り、長期モニタリングを可能にしました。長期データにより、CO2吸収量の詳細...
モンスーンアジアの農地蒸発散量とCO2 交換量の監視・公開システム
要約 モンスーンアジアのさまざまな農地で計測した気象データをオンラインで収集し、渦相関法に基づいて算定した蒸発散量とCO2交換量に精度情報を付加して監視に利用するとともに、リアルタイムでデー...
要約 イネ残渣を燃焼する際、燃焼温度が高いほど残存する炭化物の量は低下しますが、その微生物分解に対する安定性は増加します。このため、中程度の燃焼温度で生じる炭化物が最も長期的に残りやすいことを、室内...
異なる2方式の渦相関法によるメタン発生量測定値の互換性を確保するデータ処理手法の開発
要約 オープンパス型とクローズドパス型という、異なる方式の渦相関法で得られたメタンフラックス測定値の互換性を確保するデータ処理手法を開発しました。本成果は、世界各地で渦相関法によって測定されているメ...
要約 我が国の代表的な土壌である黒ボク土の強固な団粒階層構造は、微細粘土鉱物とアルミニウム・有機物複合体を主成分とする2μm(マイクロメートル)以下の粒子の集合体によって維持されていることを初めて明...
森林観測ネットワークで気候変動の影響を探る -タワーを用いた二酸化炭素吸収量(CO2)の把握-
要約 観測マニュアルの作成を行い、機器やソフトウェアの標準化によりタワーを用いたCO2吸収量観測体制を充実させました。この長期タワー観測から、落葉広葉樹林の夏のCO2吸収量は常緑針葉...
要約 森林土壌には多量の炭素量がたまっています。日本全国の森林土壌にたまる炭素量をモデルとデータベースを用いて予測しました。 背景・ねらい 地球上の土壌には、大気中の2倍以上もの炭素がたまっていると考...
要約 広島湾のガラモ場における炭素循環の諸過程を定量的に評価し、枯死後の藻体の分解過程を含む炭素収支を推定した。その結果、広島湾南部海域に存在するガラモ場において、年平均で約190トンの炭素が海藻由来...
要約 中央シベリアの永久凍土地帯の落葉タイガにおいて、林床を覆う地衣やコケなどの下層植生が土壌の温度環境へ及ぼす影響を調べ、森林全体の炭素循環に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。 背景...
要約 森林の炭素循環モデルを開発し、スギ林を対象に2050年までの炭素吸収量の変化を予測しました。 背景・ねらい 地球温暖化問題が大きく取り上げられる中、温暖化を緩和する森林の炭素吸収機能に期待が集まって...
要約 国内6か所の森林で行っている大気から吸収する二酸化炭素の量(フラックス)の観測結果をデータベース化し、森林総合研究所のウェブサイトを通じて公開しました。 背景・ねらい 森林を伐採せずに長期・連続...
積雪地帯における融雪期のCO2収支は融雪水による移流によって変化する
要約 北陸地方などの多雪地帯では、融雪期に融雪水によって積雪層内のCO2が溶解・移流されて流出しており、その強度は積雪層底部の気相中CO2濃度と融雪速度とによって推定できる。 キーワ...
要約 人工衛星で観測された海面クロロフィルa濃度は現時点で唯一利用可能な広範囲、高頻度に観測されている生物データである。最適内挿法を用いて欠測域を補間するために必要な海面クロロフィルa濃度変動の時空間...
背景・ねらい
植物プランクトンによる一次生産は海洋における炭素循環の主要な駆動力であるため、植物プランクトンの現存量の制限要因に関する知見は海洋だけでなく地球規模での炭素循環を理解する上でも欠...
群落光吸収率・光利用効率の遠隔評価のための新反射スペクトル指数
要約 反射スペクトルデータから群落光合成パラメータを精度よく安定的に評価するための新規指数を策定しました。リモートセンシングによって作物群落や陸域生態系のバイオマス生産量・CO2フラックスを広域的に評...
動物プランクトンNeocalanusによる炭素の中深層貯蔵機能
背景・ねらい
地球温暖化の原因物質である二酸化炭素は、海洋の生物活動によって海洋表層から深層に輸送される。この輸送機構には様々なものがあるが、動物プランクトンによる輸送に関しては測定の困難さか...
要約 地球温暖化に最も敏感な地域といわれる北東ユーラシアの永久凍土地帯に成立するカラマツ林生態系では、炭素蓄積量は土壌や根に多く分布し、CO2フラックス観測の結果、年間の炭素収支はわずかにシ...
要約 京都議定書の第一約束期間(2008-2012年)に向けて、議定書に定められた森林の吸収量を科学的に算定・報告する手法の開発とともに、それを実行するための国家森林資源データベースを開発しました。 背景・ね...